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2012年05月18日(金) 
   活断層とは極めて近き時代まで地殻運動を繰り返した断層であり、今後もなお活動するべき可能性のある断層。ただし、「極めて近き時代」の定義は曖昧。「極めて近き時代」とは新生代第四紀を指すそうであり、「過去数十万年」よりは遙に広いもの。

  日本では12~13万年以降の活動のあるもの(繰り返しの必要はないらしい)を活断層と定義して原発の立地として避けるように定められている(そこに建設することは想定されていない)ようだ。(註1)

  日本の定義は適切なのだろうか。昔には活動したことがなく12~13万年前以降に一度だけ起こった断層はもうエネルギーが放出されたもの…と見做すことはできないのか。15万年毎に頻繁に起こっているがこの12~13万年は活動していない場合の方がエネルギーが蓄積していて怖いような…。

  探索技術が進歩すれば、活断層の数はいくらでも増えて行くのではないかしら。


  気になるのはそこへの建設を禁じられているのが原発だけであるらしいことだ。事故ったら原発よりも怖いのではないか…と思われるLNGタンク基地やダムは禁止されているような情報は見当たらない。

   原子炉、発電機、冷却装置、非常用電源、使用済み燃料保管プールなどは1セットあたりの床面積は大きくはなさそうだから、原発を免震構造とすることは難しくはなさそうである。活断層を跨いで建設すると傾き防止が必要になるがこれは無理でしょうね。

   LNGタンクは都会に近い沿岸部のあちこちの広大な敷地に設けられており(大きなものでは直径70メートルのものが何基も)、その周辺の付帯設備を含めて免震機能を持ったものとする事は困難だろう。勿論跨った時の傾き防止はもっと困難。(註2)


   巨大ダムでも両者共に技術に不可能だろう推測される。

   福島原発の事故で日本は原発に夢中になっているが、大事な事を忘れているのではないだろうか。


【註1】;「原子力発電所の地質、地盤に関する安全審査の手引き」の改訂及び「活断層等に関する安全審査の手引き」の廃止について
http://www.nsc.go.jp/info/101220_3.pdf
【註2】; http://www.ihi.co.jp/ihi-ism/techno/lngtank1.html
大阪瓦斯泉北製造所第二工場には18基 158.5万kl

閲覧数1,518 カテゴリ日記 コメント2 投稿日時2012/05/18 11:32
公開範囲外部公開
コメント(2)
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  • 2012/05/19 11:39
    アトさん
    LNGタンクによるファイヤーボ-ルは想像しただけで恐ろしくなりますね。近辺に無いだけが救いです。

    活断層の活動確率が何%と言われても家具の転倒対策をする程度でしょうか。前に住んでいた湖西の団地の横にはそれとおぼしき断層が走っていました。こちらに来ても無い訳はありませんね。あとは運任せ。

    原発の問題で話題になっていないのが核融合発電の進捗状況。昔の予測では既に実用化されているはずなのに開発研究者は何処に行ったのやら。お金は随分使ったでしょうにね。
    次項有
  • 2012/05/19 16:31
    鉛筆コッチさん
    アトさん

       聞きかじりですが、今可能性が高いのはインドが先行しているトリウム原発だそうですよ。ウラン原発より遙に安全であり、原子炉が毀れても放射能漏れの問題もほとんどないそうです。トリウムはレアアースの副産物として算出され、目下用途がなくて困っているそうです。

       技術の開発はお金がかかるものです。多くの選択肢を並行して研究を進め、一つだけが実用されるわけです。

       しかし敦賀の「もんじゅ」なんてどうするのですかねえ。
    次項有
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