被害さえなければ何をやってもいいいのかな。
信じて買った消費者を裏切る行為はどうなんでしょう。
赤福はもう誰も買わないでしょう。
そして、赤福を作っていたパートのあばさんたちが最初に首を切られる犠牲者になるでしょう。
不二家、白い恋人、ミートホープ、赤福、比内地鶏…。皆さん大変です。皆さん、コストを下げようと大変なのです。これこそ企業の合理化です。 行きすぎて法律を踏み外したり、詐欺紛いのこともなさっているようですが、社会への被害は目下なし。ミートホープや比内鶏の製品がよその製品より不味いとの話しも見あたりません。そう有意味では工夫して旨くやったと言うべきか。 違法行為や表示の改ざん、材料の偽装は別として、私企業はどこもコストダウンに血の滲むような努力をしているのです。裏の白い紙はメモ用紙または試しプリント用として再利用。コピーは原則裏表使用。包装クッション材はプチプチとつぶして欲求不満対策などにはせずにまとめて保管して再使用。電灯は一つおきにしか付けない(電球をはずしておく)、食事休憩時は電灯や空調は消す、購入品は必ず複数の見積もりをとって比較検討する、等々。 回収品や期限切れのものを廃棄するなどはもってのほかです。どうやって再利用するか、皆必死です。社内でアイデアを絞り、可能なものから実施です。努力によって得られた会社の利益を皆で喜び合うわけです。 赤福では40年も前から、回収した赤福餅を餡と餅に分け、それぞれ再利用。立派なものです。まさにモッタイナイ精神が昔から有ったわけです。安全性に十分に気を遣ったかどうかは気になりますが、被害がなければまあまあです。 それに較べてお役所の仕事っぷりはどうでしょう。コンピューターへのデータインプットは疲れるとかで、1日のインプット量を少しでよいことにしたいとか休憩をタップリ取りたいとの労組の要求を親方日の丸の管理層がOKし、サボリ放題。しかもインプットデータは、振り仮名が判らないものはいい加減に振ったり飛ばしたり、間違いのチェックなし。私企業では考えられもしないずぼらさです。自分のやった仕事に対する誇りなどは全くなし。多分よくやったと言う喜びもないでしょうね。 それで5000万件のチョンボです。 うわさによれば自治労の反合理化闘争の一環だったとか。そこまで考えたくはありませんが、ムダを省いてコストを下げよう、合理化を進めよう、仕事の効率化を図ろう、そのために知恵を出し合おうとの必死の努力(私企業の常識)は全くなかったように思います。 考えることは請求書を水増しして裏金作りに励むことくらいでしょうか。 勿論、中には私企業並に頑張っているお役所も多いでしょうが、またそうでなくては困りますが、一般的には努力や知恵の出し方が低いようです。 民営化される社会保険庁の職員は赤福にしばらく丁稚奉公にでも行くべきです。血の滲むような合理化闘争のなかで、多くを学ぶべきです。カンニングまでも学べとは言いませんが。 回収品が多ければ徹夜してでも餡と餅を分ける作業を見習ってほしいものです。5000万件のミスが明らかになって始めて残業容認とはとんでもない話し。昼の仕事の上に週に2~3回の宿直をこなす総合病院の医師を見習ってほしい。 だからこそ、社会保険庁に限らずお役所仕事は可能な限り民営化です。ここをやり遂げないと組織の存続があぶない……との危機状態を通り抜ける経験を持つことが必要です。親方日丸精神では何もできないと考えます。 |