ドルちゃんさん
ありがとうございます。
我が夫婦も勘が鈍くって、自分のガンにピンと来てないような気もします。家内は周りが気にしてくれるので、ややはしゃいでいる気配。
これで二人とも一人前の経験をした…との認識です。
病院へは先週火曜日に行ったたきりなので、明日(25日)1週間ぶりに行ってきます。洗濯やペットボトルの水、TVカードなどでお金は残り少ない…とののことですので…。
幸い雨もあがって今夜はいい月夜です。
私は10年前に直腸、4年前に肺をガンで部分切除しました。先週末に家内は右下歯肉ガンで3本の齒とその下の顎骨を部分切除しました。 ガン(雁)夫婦、いやガンに罹った鴛鴦(オシドリ)夫婦かな。私の父は胃ガンで、母は上顎にできた悪性黒色腫(メラノーマ)で逝きました。これもガン夫婦であり、私を含めてガン親子。 老化と共にガンに罹りやすいのは生物の運命とは心得ていても鬱陶しいですね。現在の医術では直すことが出来ず、まだ生きている周辺部分と共に切り取るか焼き切るしか生き残るすべがないのが悲しい。 今後に初めて家内と顔を合わせるかたがおられましたら、この手術で家内の美貌は大幅に低下したとご承知ください。手術前に会っておられる方はこの私の主張にコメントしないでください。 手術の後、ステンレスの皿に齒が付いたまま切り取られた下顎(歯肉が着いているので骨は見えなかった)、頬から掻き取ったリンパ腺網(事前検査では2箇所に転移が見つかっていた)、左側の顎にはガンは見つからなかったものの前ガン症状だ…とのことで剥がした粘膜がゴロンと転がっているのを見せられた時はさすがにギョッとしますね。 私の肺ガンの時、家内は切除した私の肺を見ており、煙草のタールの所為で真っ黒だったわよ…と言われて、家族に見せて持ち主に見せないのはケシカラン…と怒って見せましたが、やはり本人には見せづらい。黒いだけではなく、弾力性を失ってスカスカ(医師の表現)なのだそうです。 家内は10何年か前から口内炎を患っており、数年前にもバイオプシーはやっているのですが、その時はガンは発見されませんでした。今回の検査ではもう後期に入っていたそうです。 アルコールも煙草もやらない家内の10何年前に何があったのか、担当医師が不思議がっていました。その頃にヘリコバクターピロリ菌に感染したのではないだろうか…と言っていました。来週辺りに検査するそうです。 家内の担当医は、ヘリコバクターピロリ菌は非常に多くの病気の原因であるのではないか…との議論が現在おきているそうで、家内のガンももとはそれが原因ではないかと疑っているようです。 私も永年十二指腸潰瘍を患っていました。当時、欧米ではピロリ菌が潰瘍の原因であることは確実視され、胃ガンもそれが原因…との大勢だったことは私もネットで知っていました。医師にそのことを言ったら、胃カメラ検査のついでにしらべてくれて、結果はピロリ菌陽性でした。10数年前当時、日本ではピロリ菌の害については認められておらず、担当医師はカンニングで健康保険でピロリ菌駆除をやってくれ、それ以来いらいすっかり具合がよくなりました。医師に感謝です。 家内は手術から5日めの一昨日から水が飲めるようになり、点滴がはずされ、顎からぶら下がっていた血液ドレーンチュブもはずされ、病院の庭を散策できるようになりました。せっせとリハビリをやっているようです。食事はまだ鼻から注入で、そのためのチューブは鼻に入れっぱなし。 静岡ガンセンターは高台にあり景色が美しいし、立派な庭園もあります。レストランのある11階からは光る駿河湾が見えます。後2週間程の病院生活を楽しんで貰おう。 今は医師も簡単にガン告知を本人にやってしまう時代になり、どう誤魔化そうか…との精神的葛藤の必要性が消えて楽な時代になりましたね。 家内を日記のネタにすることの承認を本人から貰っていなかったので、前の日記には書きませんでした。 |