韓国の要人達が日本の歴史的認識を非難しているニュースを見る度にやるせない思いがします。 韓国を併合or植民地化したこと(これは事実の問題であって、認識の問題ではないような…)、慰安婦問題(これは人権問題であって歴史問題ではなさそう)、竹島問題(これも領土の決め方の問題であって、歴史の話しではなさそう。今は韓国が実効支配しているから問題ないような)がその内容には思えず、それらに日本が譲歩して位では治まるとは思えない。謝罪は何度もくり返しているが、改善される気配も見えません。本気の謝罪ではない…と云いたいのでしょう。 事実は一つしかないが、それに対する認識は各人各様です。但し、事実も記録自体が中味の軽重に人の感情が入って来て内容が変わることもあり得るので、客観性を明確にしてから分析・認識に入らないと発散してしまって訳が分からなくなります。 「韓国併合への道 完全版」(呉 善花 オ・ソンファ)や「勧告が反日国家である本当の理由」(崔碩栄・チェ・ソギョン)を読んで何となくわかったような気がしてきました。主張に納得したのではなく、主張の理由とその内容です。 呉 善花によれば; 日本古典の「神功皇后による三韓征伐」の記載(仲哀9年[200年])に新羅を降参させ、高句麗・百済も朝貢したそうです。)に始まり、豊臣秀吉の「朝鮮侵略」という事実、江戸時代から明治にかけての「征韓論」、そして「韓国併合」という植民地支配に至る歴史が、日本民族が一貫して韓国に対する侵略的っで野蛮な性格を持ち続けていたことを物語っている。このような朝鮮劣等視する日本民族の資質を自覚させ直させよう…というのが現在の韓国の大勢を占める反日民族主義の目的なのだそうです。 我々がこれに真面目に対応しようと思うなら、チョット歴史を勉強してみても簡単には理解できそうにはない。大変です。 この解釈は著者が始めたのか、だれかのものを引用したのかは不明です。彼女は日本への併合されたことの韓国側の要因をもっと検討するべきだ…との立場です。従って韓国への帰国を拒絶されたりするようです。親日反民族主義者…と云うわけです。 崔碩栄(チェ・ソギョン)によれば; 韓国の教育が反日感情を育成するシステムに仕上がっていて、韓国の若い人たち(日本併合時代の実経験のない人たち)が日韓に何かがあるとすぐに日本が悪い…との条件反射を引きおこすような学校教育になっているのだそうです。教育内容とその結果が沢山記載されています。 私は、このような反日感情は韓国の問題であって、日本は無関係なのではないか…と考えています。勿論、反日感情…という意味では関係しますが、その原因や解決方法、それによって韓国内に生じている弊害については日本には打つ手がない。そもそも裁判所の法律解釈に関しての考え方も世界標準からずれているようで(憲法は勿論、国際条約よりは韓国人の感情を優先する国民情緒法なるものの暗黙の存在が取り沙汰されている)、政府間で合意の上で行われた手段の有効性が後で覆される可能性もります。 韓国で教育を受け、反日感情を十分に高めた若人が国外に出たときに、各国の対日感情が韓国の対日感情とあまりにも異なるので、戸惑うようです。これは韓国人にとっての不幸でしょう。また韓国の反日感情の高まりを受けて、日本人の反韓感情も高まってくるのも日韓両方の不幸だ…と思われます。 韓国の経済史の大御所 李 榮薫(イ・ヨンフン)が、韓国の歴史教育の内容が事実に反していることを詳細に述べた「大韓民国の物語」(彼は親日ではないようですが。追ってもう一度読み返してご紹介しようと思っていますが」)を読めば、これだけ資料に基づいての事実を明らかにしつつ韓国人の歴史誤認を指摘しても解消されないのでは、我々日本人には手の打ちようがない…と思わざるを得ません。。 「親日派のための弁明」を書いた金完燮(キム・ワンソブ)も海外に出て目覚めた一人のようです。 唯一の手は韓国側の各種の攻撃には取り合わないで、ひたすら政治以外の所で仲良くする努力をするだけではないでしょうか。 |