…という学問があるようですね。 日経2015.04.19朝刊 記事
武力衝突や身近な生活の中で対立する当事者の関係修復について研究するのだそうです。記事の主人公は熊本大学大学院准教授の石原明子さん。
水俣病患者と東日本大震災と原発事故被害者との交流を主催したそうです。福島からの参加者は水俣の人たちが原発事故を「自分たちの事として受け止めてくれた…、『頑張って』ではなく、『一緒に頑張ろう』 と云ってくれた」…と感激したとか。
父親を水俣病で失い、自分も手足のしびれを抱えており、水俣病認定のためにチッソと法廷闘争をやってきた漁師が提訴を取り下げ、「チッソにこそ赦しが必要なんだ」…といった言葉に彼女は深い印象を受けたようです。
このような「赦し」の手法は紛争解決学なるものにどう取り入れていくのかしら。もう入っているのかな。
家庭裁判所で審議されるような身近な争いごとには私はあまり関心がありませんが、普天間基地の辺野古への移設についての政府と沖縄県との争い、歴史的認識に関する日韓の争い…などを解決するヒントも欲しいですね。中東での紛争の解決への指針もあるかしら。
広田 尚久 著 「紛争解決学」 ¥4,104
これは髙い。ピケティの「21世紀の資本」が目下の所やっとP231/P608までしか読めていない状態だし、マイケル・S・ザガニガの「わたしはどこにあるか」もやっと2/3程。東京裁判におけるパール判事の「共同研究 パル判決書(上) (下)」はもう諦めていますが。
しばらくして読めることがはっきりしてら買うかどうか考えよう。
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