今年、国際原子力機関(IAEA)の福島第1原発事故に関する最終報告が公開されました。42カ国の専門家およそ180人が協力して作成され、各国語に翻訳されています。 http://www-pub.iaea.org/books/IAEABooks/Supplementa…i-Accident ![]() 総会(2015.09.14~18)での天野理事長の報告(日本語)は下記にあります。 http://www-pub.iaea.org/MTCD/Publications/PDF/Suppl…panese.pdf ![]() それによれば日本に於ける原発の安全神話を強く非難していますが、汚染による健康被害については楽観的なようです。ただ、何故かセシウムについての記載はありませんが、これは6冊と書類と5枚のCD-ROMsを入手して調べるしかないでしょうね。 さて之に対する反原発の人達の反応は? 多分自分たちやマスコミがまき散らした根拠のあいまいな風評に基づいているのでしょうね、被害の予測が甘すぎる…と非難している人達がいます。 世界から選ばれた180名の専門家がデーターを集め解析し、データーの曖昧な所があるのを認めつつ行った報告よりは、風評の方を信頼している…とはどうなっているのでしょうね、単純な私には理解困難です。 それにより被災地の人達にストレスのタネを浴びせ続けることになる筈です。いつまでいじめれば気が済むのでしょうね。 天野理事長の報告の120頁以降の一部を下記に引用します。 ………………… 公衆の構成員の間で報告された低い線量レベルに鑑み、本報告書の結論は、原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)の国連総会に対する報告の結論と一致している。UNSCEAR は「被ばくした公衆の構成員とその子孫の間で、放射線関連の健康影響の発生率について識別可能な上昇は予測されない」と確認した(これは「2011 年の東日本大震災の後の原子力事故による放射線被ばくのレベルと影響」に関する健康影響の文脈で報告された) 。 100 mSv ないしそれ以上の実効線量を受けた作業者の集団に関しては、UNSCEAR は、「がんのリスクの増大が将来予想されよう。しかし、このような小さい発生率を発がん率の通常の統計的ばらつきに対して確認することが困難であるため、この集団における発がん率上昇は識別できないであろうと予想される」と結論づけた。 影響を受けた福島県民の健康をモニターするため、福島県民健康管理調査が実施された。この調査は、疾病の早期発見と治療及び生活習慣病の予防を目的としている。 本報告書作成時点で、子供の甲状腺の集中的なスクリーニングが調査の一環として行われている。感度が高い装置が使用されており、調査を受けた子供のうちの相当数で無症候性の(臨床的手段によっては検出できない)甲状腺異常を検知している。 調査で特定された異常が事故による放射線被ばくと関連づけられる可能性は低く、この年齢の子供における甲状腺異常の自然な発生を示している可能性が最も高い。子供の甲状腺がんの発生は、相当な放射性ヨウ素の放出を伴う事故後に最も可能性が高い健康影響である。本件事故に起因する報告された甲状腺線量は一般的に低く、事故に起因する子供の甲状腺がんの増加は可能性が低い。しかし、事故の直後に子供が受けた甲状腺等価線量に関する不確かさは残った。 出生前放射線影響は観察されておらず、報告された線量はこれらの影響が発生する可能性があるしきい値を大きく下回っていることから、発生は予想されない。放射線の状況に起因する希望しない妊娠中絶は、報告されていない。親の被ばくがその子孫に遺伝性影響を生じる可能性に関しては、UNSCEAR は一般的に、「動物の調査では示されているものの、人間の集団における遺伝性影響の発生率の増加は、現時点で放射線被ばくに起因すると考えることはできない」と結論づけた。 ……………… 弱い者いじめ ① http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30 ![]() 弱い者いじめ ② 著作権 http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30 ![]() . |