ここで云う中国とは何か。私は中華人民共和国と中華民国(今は台湾に代わりつつあるようです)を合わせた地域…と解釈しています。この二つの地域は一つの国なのか、別の国なのか、これは我々が決めることではなく、当事者が決めるべきものでしょうね。
世界第二次大戦終了時にこの地域を支配していたのは中華民国でした。その後中華民国政府は中共軍に破れ、台湾に逃げ込みました。
世界各国は台湾(中華民国)より遥かに巨大な中華人民共和国にすり寄り、ニクソン大統領の米国、や福田首相の日本を始め多くの国は中華民国と断交しました。国連からも閉め出されました。しかし、正式にではないでしょうが、各国は実質的に台湾との国交手段を持っています。
中華人民共和国政府は台湾の人達を代表していないことは明かです。政府に台湾代表が入っていないからです。中華人民共和国に較べてはるかに民主的な平和国家が政治において国際的に活動する場が正式には存在しない…というおかしな仕組みになっています。
今となっては、台湾を国連に加入させることは中華人民共和国の反対により困難でしょうね。しかし、両者が一国に纏まるまでは、それぞれが国連に加盟していることが合理的だと私は思います。中華人民共和国政府の香港に対する態度を見ていれば、台湾も現状の中華人民共和国と一国になることには躊躇する筈です。一国化後の政治態勢をどうするか、合併前に両者でじっくり事前協議すべきです。
怪物次期米大統領のトランプ氏は公言したことの何処までを本気にやる積もりなのか不明ですが、「一つの中国に縛られない」との発言に私は諸手を挙げて賛成します。 日本も中華人民共和国のご機嫌をあまり損ねない範囲でもう少しその方向に動いてほしいですね。生真面目日本も実際にどこまでやるかは別にして、トランプ氏のような牽制球(脅し?)を投げることに慣れてもいいように思います。
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