冬将軍と共に天国と地獄が到来しています。
毎日、背中が痒い、太腿の前や後が痒い、腕も痒い……。痒くないのは顔と頭と手の先、足の先。胸もあまり痒くない。
毎日風呂でボリボリ、朝、布団の中でボリボリ、トイレでボリボリ、TVを見ながらバンドをゆるめてシャツをたくし上げて下から手を突っ込んでボリボリ。
我慢していると地獄ですが、孫の手で背中をボリボリやる時は涎が垂れる程にいい気持ち。掻くと余計に痒くなると言われても掻いた時の快感も捨てきれないし、我慢するつらさも大変。我慢している時は、焼け火箸を当てようとまでは行かないが、唐辛子でも擦りつけて見ようか知らん…、いやわさびの方がいいかしらん…、生姜ではどうだろう…と考えたりします。
爪を切っておかないと掻き傷だらけになります。さすがに背中の中程までは手が回らないが、掻こうと手を必死に伸ばすことがいいストレッチになっているのではないかとも思えます。時々ひっかき傷痕を引っ掻いて、固まった血痕を剥がしたのでしょう、痛いのも心地よい刺激。
さすがに会社で仕事に熱中している時は忘れていますが、一休みしていると、しまった、孫の手を持ってくるのだった…と思うこともあります。
周りに人がいる事務所ではさすがに首筋の後から孫の手を突っ込んで背中を掻くわけにもいかないでしょうが、私の居場所にはあまり人は来ないので……。
居間とパソコン室とトイレと会社に孫の手を1本づつ置いておこうかしらん。
明日から北海道で雪の上を歩いてくる積もりですが、孫の手を持って行った方がいいかしら。