これはショック。衆議院と参議院がねじれていなければ、参議院の存在価値がない…ですと。
言われてみればその通り。ねじれがなければ衆議院が決めたことを参議院が反対することがないので、参議院はサボっていても何も問題はない訳です。税金の無駄遣い。
しかし、やはり現状は困る。両院の役割分担がない。与野党の選挙時の人気によて構成が変わっているだけで、気まぐれな大衆の時期的な揺れと選挙の時期のずれによって、両院の構成が逆転してるに過ぎない。同質のもの同士の意見が選挙時期によって入れ替わっただけであり、まさにねじれ。
大衆の意見に即応する衆議院と、衆議院の決議内容を良識と経験からそれを評価して案を認めるか再考を求めることを機能とする参議院との役割分担がほしい。参議院は党利党略政策に捕らわれずに国を思う立場から衆議院案を検討できる力と権限を持って欲しい。両者は案の検討の観点が相違するべきで、本質的にねじれるものであってはならず、またねじれと表現できる関係であってはならない筈だ。
与野党の政策は党利党略で出された施策の端々では相違するが、政策を出す本質的な思想の差違が私には判らない。政党間の差よりも党内のバラツキの方が大きいように思えます。選挙が近づくと他党との違いを明確にするために、どうでもいいような端々での相違をマニフエストに取り入れているが、本来なら付け焼き刃でマニフェストを作らなくても平素の主張から判るべきもの。平素の主張の中から現状に合わせた優先順位を打ち出すだけでいい筈。
ところが本質的な部分はマニフェストに出てこない。当たり前だ。党内の意見が一致しないからだ。
地方選挙も、その地方ごとの事情に基づく政策などはそっちのけで、与野党の党首の人気投票に堕している。
総選挙で与野党が入れ替わりそうな気配だが、日本の政治に何か変化が生じるようなことがあるとは目下の所思えない。
政権などはどこが取ろうとあまり関心は持てないが、日本の政治をあるべき姿に戻す方法はないものか。八月末の投票に加わりたいとの気力がサッパリ起こりません。