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2009年07月27日(月) 
皆より遥かに遅れて、やっと見に行きました。

まだ登ったことにない山なので、撮影上の細部のおかしな所も判らず、単純に楽しみました。自分で何回か登っても見ることのできない風景まで楽しめたのは映画ならではでしょうね。

帰宅してから測量隊が登った三の沢とやらを地図で探しても見つからず。今は長治郎沢と名前が変わったとか。映画では馬場島から登ることも選択肢に入っていたように思いますが、何故却下されたのか、帰ってからは思い出せませんでした。長大な早月尾根ですが技術的には一番楽だと聞いたことがあるように思いますが。会社の若いのが金沢から日帰りで登ったのも早月尾根でした。そんな登山をして楽しいのか…と聞いたら、泊まりがけで行くとお金がかかるから…との返事でした。

ミュージカルでもないのにこの映画ほど私の知っている音楽が流れた映画は今までありませんでした。ヴィヴァルディの「四季」が全面的に流れていました。雪崩れの所ではアルビノーニの「アダージョ」、頂上ではヘンデルのハープシコード組曲(「禁じられた遊び」思い出させる旋律)。知らない旋律が二カ所、どこかで管楽器の入った「四季」にはないと思う旋律があり、また字幕ではバッハのオルガン曲を編曲したと思われるが聞いた記憶のない旋律が。後者はネットでしらべたら、「幻想とフーガ」だとか。

陸軍が物見遊山の連中に負けるわけにはいかん…とか、過去に行者が登っていたことを隠せ…とかは旨くできているが、多分フィクションでしょうね。新田次郎は巻末に参考資料の一覧を書いていることがあるので、その資料を全部読めば、フィクションかどうかは判りますが。今の政治家なら言いそうですが、当時の陸軍はどうだったか。

今の地図は航空写真か衛星写真で作成する筈ですから、現在ではあり得ない葛藤ですね。

私は物見遊山であってこそ山に登りたいです。仕事で行くのは面白くない。

閲覧数1,636 カテゴリ日記 コメント10 投稿日時2009/07/27 01:10
公開範囲外部公開
コメント(10)
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  • 2009/07/27 04:34
    MIYUさん
     コッチさん
    ご覧になりましたね。

      劔岳は「点の記」に記録されない4等三角点だとありました。
     それゆえコースそのものもはっきりしていないのかしらと思いました。

     映画だけではどこを通ったのかそのコースを知らない私にはわかりませんでしたし。

     私はテント担いで馬場島から早月尾根を登っています。
    時間をかければ素人にはいちばん易しいと聞きました。

     映画の中では「時間がかかりすぎる」として採用されていないコースです。
     時間がかかっても安全なコースならいいのではないか?映画を見ながらそんなことを考えていました。

     そのころは当然早月小屋もなかったでしょうがBCを移しながら近づいていけば…

     しかしただ登攀して済む話ではなくそこにたくさんの資材をあげて測量しなければならないので「経費」の問題もあったのでしょうか。
     
     いろいろ考えていたら山のメーリングリストにこんな書き込みがあり長いけれど引用しておきます。

     ★★★★★★

    Hです。
    長次郎たちが登った雪渓はOさんのご指摘の通り、長次郎雪渓の左俣(下から見て左)の雪渓です。ここは事故の多いところです。地元では今年は映画の影響で剱岳を訪れる人が多く、事故も多いのでは…と心配しています。

     10年位前、剱岳本峰南壁(映画の中で、測量部の若い奴が落ちたところ)を登って、真砂沢のBCに帰る時に、その左俣を下りました。
     お盆過ぎだったので、雪渓は細くなり、1m位の巾しか無く、両側は深いシュルンドが口を開けています。もう1~2日もすれば通行はできなくなります。
     中級の生徒さんと先行していたAさんがその細いところで立ち止まっていて、生徒さんの姿は見えません。私はてっきり、生徒さんがシュルンドに滑り落ちたと思って青木さんのところに駆け寄ると「誰かが落ちている。生徒さんは救助を要請するために真砂沢に行かせた。」とのことでした。

     シュルンドの中を覗いてみると、男性が岩棚に横たわり岩壁から滝となって落ちてくる水のしぶきを浴びています。

     両足を骨折しているようですが、意識はありました。
     雪渓の縁はオーバーハングしていて、いつ崩れるかもしれません。ここを負傷者の所に降り、それを担いで、登り直すのは無理で、引き上げてもらうのも、少人数では不可能。救助隊の到着を待つことにしました。陽はすっかり暮れ、風雨も激しくなって来ました。

     私の同行者も連日のクライミングで疲労困憊していて、こちらが遭難してしまうのではないかと心配しました。
     富山県警の救助隊に無線でその旨伝え、当方は下山すると言ったところ、まもなく救助隊員が到着するから、今しばらく待って救助を手伝ってほしいと懇請され、震えながら、遭難者を励ましていました。
     そしてやっと、ヘッドランプの灯りが見え、ぐんぐんと力強く近づいてきて、県警の救 助隊員二名が到着。
    手際よく、一名がシュルンド内に下降し、負傷者を担いで私達も手伝って二人を引き上げました。それから負傷者をスノーボートに収容して、前後を確保しながら真砂沢に向かいます。雪渓の上はスムーズですが、雪渓が切れているところや登山道は両側からスノーボートを抱え上げねばならず、大変でした。
     日も代わろとする頃、やっと真砂沢の小屋に到着、遭難者を小屋に収容。救助隊員から感謝の言葉がありましたが「明日、天気が悪いとヘリが飛ばないので、負傷者を室堂まで運ばねばなりません。その時はご協力をよろしく。」

     明日は晴れることを祈って、私達はテントに戻り、倒れるように眠りにつきました。
     翌朝、目が覚めると数人が「今日中に帰らなければならないので下山します」との置き手紙を残して姿を消していました。救助隊員の協力要請におそれをなし、あわてて下山したのでしょう。

     その後、ヘリの音がして残ったもの一同、ほっとしまた。
    この遭難者は単独で登山届けも出していませんでした。もし、青木さんが気が付かなければ、その後の通行者も期待できないので発見されないままになっていたでしょう。

     ★★★★★

    今も(って10年前ですが)決して安易な気持ちでは登れないと(来年劔沢から登ることを考えてる私は)身の引き締まる思いで読んだメールでした。

     長次郎沢とはのちの登山者が彼の力を認めてそう呼ぶようになったのでしょう。

     軍と関係なく一案内人の名が冠せられているのはのちの登山者の評価だと思います。

     音楽は私には(笑)美しいとしか分からなかった。メロディを脳裏に再現することもできないし。もったいない。

     陸軍の威信云々が本当かどうか。同じ新田次郎の「八甲田山」にも陸軍の威信云々が出てくる。新田次郎は陸軍の威信というものに深い嫌悪持っていますね。

    >私は物見遊山であってこそ…

     今回私は仲村トオル演じた小島烏水にこそ深い興味を持ってしまいました。(ただの仲村トオル好き?笑)

     


     
     
    次項有
  • 2009/07/27 06:04
    ヒッチさん
    剣岳  点の記

    この前の休みに見ました。
    柴崎芳太郎 の測量手としての仕事への
    責任感に学ぶものがありました。

    絵が美しい・・・。

    登山は大山で充分です。
    次項有
  • 2009/07/27 10:14
    おはようございます!

    コッチさんはクラシックに造詣が深いですね!
    何度も聴いた曲でも曲名が分かったのは「四季」だけでした。
    夫は「アダージョ」も分かったみたいですけど。
    この映画は映画音楽でより感動したように思います。

    コッチさんのように夫もすぐに「日本山岳地図集成」を出して剱岳を見ていました。
    登山はしなくても山好きで昭和50年出版の本をすぐに買ったみたいです。
    トムラウシ山の遭難事故の時も地図を見ていました。
    調べることが好きな夫です。



















    次項有
  • 2009/07/28 00:09
    鉛筆コッチさん
    MIYUさん

    情報を有り難う御座いました。一人では行きにくい山のようですね、特に雪渓を詰めるのは怖そう。

    秋に仙人池あたりから眺めるのが一番のように思えます。
    私には仙人池に行くのも大変でしょうが。

    新田次郎は男女関係にも嫌悪感があるのではないかと思われる作品がいくつかあったように記憶します。
    星を眺める日々を送っていた人にはすべての人間関係が鬱陶しいのかも知れません。
    次項有
  • 2009/07/28 00:27
    鉛筆コッチさん
    kata0133さん

    大山もいい山ですね。40年ほど前に登りました。

    頂上から三鈷峰をまわって元谷へ降りましたが、縦走路をあまり歩くと、山が崩れていくように思った記憶があります。

    自然もいい状態で子孫のために残そうとするとあまり行かない方がいいことになります。物見遊山の人はご遠慮願いたい…と言うことになりそうですね。
    次項有
  • 2009/07/28 00:50
    鉛筆コッチさん
    トトのしっぽさん

    「四季」は私が初めて買ったLPでした。生でも二度程聞きました。LPはイ・ムジチ合奏団の演奏。

    最初の生演奏はローマ合奏団で聞きましたが、イ・ムジチに較べて音色がクリアーでない。何年かあとにイ・ムジチを聞きに行って満足しました。

    アダージョは雪崩れに遭遇して皆が順次雪から出てくる所で演奏されていました。
    http://andotowa.quu.cc/WebSite-Composers/m-albinoni1.htm
    三角をクリックしてください。
    音楽療法などでよく使用される曲です。人の神経を和らげる作用があるようです。


    ヘンデルのハープシコード組曲は登頂後の一時でやっていました。
    http://andotowa.quu.cc/WebSite-Composers/m-hendel1.htm

    で聞ける、上から二番目の曲です。
    次項有
  • 2009/07/28 08:23
    おはようございます!

    「四季」がお好きなのですね。
    イ・ムジチ合奏団の名前は知っていましたが、生演奏は良かったでしょうね。

    良いサイトを教えて頂いて有難うございます。

    癒しの音楽、夜にゆっくり聴きたいと思います。
    次項有
  • 2009/07/28 08:35
    鉛筆コッチさん
    トトのしっぽさん

    私は聞き落としていましたが、G線上のアリアもあったようですね。

    なお後で思い出してトランペットの曲と思っていましたが、オーボエだったようで、マルチェロのオーボエ協奏曲。

    http://andotowa.quu.cc/WebSite-Composers/m-marcello1.htm
    CDプレヤーのプレイの絵の三角形(矢印)をクリックしてください。

    しかし今聞いてみたら、どうも映画とは同じではないような気がします。楽章が違うのかも知れません。

    画面に熱中すると曲が耳に入らないようです。
    次項有
  • 2009/07/28 12:13
    こんんちはコッチさん。
    私も一昨日見てきました。
    ちいさな頃、山登りする人にあそこは怖い山で縦這いとか横這いとかあってと聞かされてました。
    高所恐怖症の私には無理な遠い遠い山だと思いながらもいつか行けたらなあと思ってましたが、ついぞ登れぬままになってしまいました。
    測量隊のこのころは日本の山に登ることにもパイオニア精神がまだ満ち溢れていた時代なんですね。
    周到な準備と長いアプローチ、これが殆んど無くなりピークハントの数稼ぎのような大量消費登山、地図が無くてもガイドについて行けばいい観光登山。
    数年前晩秋の馬場島で遠いままの高い山でイイかと冠雪の剣をスケッチしたことがあります。
    私も静かな物見遊山でいいです。
    山好きにはクラシックの好きな方が多いようですね。
    いいサイトを教えていただき今夜聴いてみることにします。
    次項有
  • 2009/07/29 00:31
    鉛筆コッチさん
    エゴコロさん

    こんばんは!

    人生、その内にやろうと思っていたことが、もう間に合わなくなった!ってことが多いですね。剱もいつか行く積もりではいたのですが、ゴールデンウイークに弥陀ヶ原から眺めたっきりになっています。


    スケッチ旅行とは羨ましいです。私は子供の頃から絵と習字と工作はからっきしダメでした。不器用なのです。そのためシャッターを押しさえすれば客観的に写実できるカメラに逃げています。目が霞んできても勝手にピントと露出を最適化して撮ってくれます。

    私には創作がないのです。

    次項有
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