近代日本の発達ほど、世界を驚かしたものはない。 この驚異的な発展には、他の国と異なる何ものかがなくてはならない。果たせるかなこの国の、三千年の歴史がそれであった。 この長い歴史を通して、一系の天皇をいただいているということが、今日の日本をあらせしめたのである。 私はこのような尊い国が、世界に一カ所位なくてはならないと考えていた。なぜならば世界の未来は進むだけ進み、その間幾度か戦いは繰り返されて、最後には戦いに疲れる時がくる。その時人類はまことの平和を求めて、世界的な盟主を挙げねばならない。 この世界の盟主なるものは、武力や金力ではなく、凡ゆる国の歴史を抜き越えた、最も古くまた尊い家柄ではなくてはならぬ。 世界の文化はアジアに始まって、アジアに帰る。それはアジアの高峰、日本に立ち戻らねばならない。 吾々は神に感謝する、吾々に日本という尊い国を、作って置いてくれたことを。 お尻がくすぐったくなるような気がしますね。私は初めて知りました。しかし、これは偽ものだそうです。 ドイツ人法学者ローレンツ・フォン・シュタインが書いたものとも、宗教家田中智學の創作だとも云われているそうです。 だれが云ったからどうだ…てものではないと思います。この文章に共感を覚えるかどうかであり、作者によって内容の評価を変えるなんておかしなことです。アインシュタインが言ったのと他人が言ったのでこの思想の何が変わるというのでしょう。 別に天皇制を賛美している…と見る必要もないと思います。天皇の存在がよかったか悪かったかは兎も角、天皇家が或る程度実権を持っていたり、何の実権もないまま単に形式的に存在するだけの時代などあったようですが、2000数百年125代も細々とでも続いてきたことが現在の日本の性格の少なくとも一部の形成要因だとは云えるでしょう、続いたのは偶然の所産であるとも云えるでしょうが。 日本人の心をくすぐりますが、日本はこのような意見に答えられる国であってほしいですね。尊い国なんですと。今の政府にどう思うか質問してみたいですね。顔を赤らめることもしないかな、無関心なるが故に…。 アインシュタインの予言にはもう一つあるそうです。 「ミツバチが絶滅したら人類は4年で滅ぶ」のですと。 私はこれには関心なしです。 |