7日の催しは、宇治市連合喜老会主催の 「第46回老人大学講座」 明日まで、連続3日間、宇治市文化センター大ホールで10時より開催されます。 初日は、開校式で、宇治市歌を歌ったあと、 立命館大学国際平和ミュージアムの、 安斎 育郎 名誉顧問をお迎えして、 「原発と環境・その後の福島」 と、題して、ご講演いただきました。 安斎先生は、9人兄弟の末っ子。 原子力法学科1期生として、原子力のエキスパートとして、今日まで原発の不安を科学的に訴えてこられました。 以下、講演内容を、簡単にまとめてみました。 今、京都が、安全かというと、そうとも言えない。 福井県の原発が、異常をきたすと、琵琶湖の汚染も含め、心配。 101マイクロシーベルト(レントゲン50回分)が、福島原発の、放射線の影響。 <確定的影響> 1000ミリ シーベルト、浴びると、吐き気、下痢 4000ミリシーベルトになると、半年以内に死亡 7000ミリシーベルトまで、被爆すると、すぐ死亡! <確率的影響> 被爆すると、癌や、白血病になる可能性が増える。 放射線癌当たりくじ=宝くじ ふたつは似ている。 ・宝くじは当選日が決まっているが、癌当たりくじは、生涯有効、譲渡禁止。 ・東京電力に、癌当たりくじを無理やり買わされたようなもの。 しかしながら、1等宝くじの当選確率500万分の1程度。 通常に生活していても30%は、癌で死ぬ。 100ミリ シーベルト浴びると、癌で死ぬ確率が、35%にUPする。 5%UPするだけだが、放射線は、浴びないに越したことはない。 食卓の、放射能汚染は、化学的に怖がりましょう(風評被害の防止)。 食品に添加される心配のある、セシューム137を除去するには、表土(農地)を数センチ削りとるとよい。 それを実施している、福島の農家もある。 ★事故がなく普通に生活していても、天然の被爆は、0.2ミリシーベルトある。 それくらいなら大丈夫。 1972年から、ずっと国の原発政策に、反対してきたが、原発至上主義の日本では、聞く耳を持ってもらえなかった。 4月に江川祥子さんと、福島に行った。 <福島に行って、思う事> 活動が、実らず残念、申し訳ないばかり。 一刻も早く、汚染された表土を、削り取り1000年後まで、埋めておかないといけない。 莫大な経費をかけて、汚染された土を、取り除いていかなければならない。 福島の人は、どれだけ被ばくしてしまったか? 早期に検査して、早期に癌発見、治療する体制をとる事が大切。 原子力発電の起源は、 アメリカが、1954年ビキニ水爆実験(15メガトン)をやった。 ※第2次世界大戦」の火力は、原爆や、砲弾、全部合わせても、3メガトン程度。 その年ソ連が、原発を実用。 アメリカが、安全もはからず、爆弾から流用転換して、ソ連に追従したことにはじまる。 1956年のアメリカの報告、事故が起こると、70兆円の損害がでるとのこと。 原発への警告を、日本政府は、聞く耳を持たなかった。 それだけでなく、原発反対者を、隠ぺいしてきた。 <日本政府、電力会社への警鐘!> ・隠すな、嘘つくな、過少評価するな。 ・真実を正しく伝える。 ・廃棄物を処理するのを、未来にゆだねるのか? ・原発をどうするのか? ・原発は、100年かけて廃絶するべき。 ・エネルギーの身代わりをどうするか? ・太陽光発電や、風力発電に転換していく。 ・原発にかけてきた費用の転換をすればできる。 ・電力貯蔵システムの開発をせよ。 ・用水式発電所の設置(余った電力で必要な時発電)喜撰山ダムのようなものか? <使用電力を減らす> ・自動販売機を減らす ・アルミ缶・スチール缶の廃絶 ・自動ドアなどもなくす <法制度の改革> 止めるにしても、続けるにしても、100年の計画が必要。 人は、なぜだまされるのか? 見えないところまで見ている。 安全なところだけ見せられて、だまされないように。 と、締めくくられた。 原発を止めるにしても、燃料は冷やし続けておかなくてはいけないので、莫大な電気代がかかるとは、思いもよらなかった。 原子力は、過度に怖がらず、それでいて、相当な覚悟で、付けを支払って行かなくてはいけない。 人類の過ちは、正していかなくてはいけないと、感じた。 |