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2011年10月23日(日) 
   原発の事故の怖さは今回の福島原発事故でよく判りました。しかし、水力発電や火力発電の事故も結構怖そうです。どちらが危険なのでしょう。

   確たる証拠もないままに、世の中の大勢の意見や声の大きな人の意見に従う…なんてことは絶対にしたくはない。自分で決めるまでは私は白紙でいたい。

   もう新設は国際的に禁止されているらしい石油発電、その石油タンクが地震や津波でひっくり返されて毀れたり、配管が抜けたりすれば、海面を石油が覆い、それがメラメラ(?、ゴウゴウと?)と燃えるのでしょうね。大阪湾沿岸にある石油タンクが全部漏れたら大阪湾海面を覆う石油の層がどの位の厚みになるかはデータがあれば総量を湾面積で割れば簡単に計算できるのですが…。湾内全体に石油が広がり燃え出すまでに何となく逃げる余裕はありそうにも思えます。しかし、走行中の船は脱出不能でしょうね。備蓄されている石油が分溜されておらず、低沸点成分が多ければ延焼が速いかも…。気仙沼の場合は津波の乗って町に押し寄せ、何日間か燃え続けたようですが。漁船用の燃料タンクだったようですから、火力発電の石油タンクとは桁違いに小規模のもだったでしょうが…。

   LNGタンクはもっと怖そう。LNGが空気と混合された時の爆発力は水素よりは遙に強いので大変です。鉄筋コンクリートの建物なんか粉みじん…と聞きました。空気より重いLNGが地面表面を流れていき、適当量の空気と混じった時に爆発、一瞬にして大勢が亡くなることでしょう。

   1944年10月20日、アメリカ合衆国のオハイオ州クリーブランドで起きたLNG漏洩事故では防液堤を備えなかったために大量のLNGが市中に広がり、下水溝内で爆発・燃焼するなど死者128人を出した。この大事故を教訓に、現在はLNGタンクの周りは防液堤で囲われており、万一漏洩事故が発生しても周辺被害はそれほど拡大しないと期待されている。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E7%84%B6%E3%…B.E6.95.85

http://youtube-shocking.sblo.jp/article/34594750.html (削除されたようです)(また見えるようになりました)。下の二つはこれと同じもの。

  http://pub.ne.jp/youtube/?entry_id=2277736
  http://www.youtube.com/watch?v=NyMbaZ9FVjA&

http://www.japan-algeria-center.jp/news/jp/news2004…22_jp.html

   LNGの沸点は含んでいる成分にもよるが、大体マイナス160℃の沸点を持っていますから、漏れ出ると間もなく沸騰し、気体となって流れて行って空気と混ざるので怖い。

   LNG一万キロリットルが漏出して、蒸気雲爆発からファイアボールとなった場合、直径900メートルで一分半にわたり燃え続け、半径7キロメートル以内の人間は火傷を負い、5キロメートル以内では、人間は重度の火傷を負い、草木が発火し、木造家屋が全焼してしまうことになる。大都市に隣接するLNG基地の危険性は、まさにこの点にある。 「凍れる炎」リー・N・デービス著 LNG研究会訳(亜紀書房) 1981年刊 

   水力発電だって、黒四ダムが毀れた時に濁流が黒部の町を襲うまでに皆が逃げる余裕はあるのかしら。今回の地震でも農業用水用の小さなダム(藤沼貯水池)が決壊して8人か亡くなりました。


   福島原発事故で反原発になった人が圧倒的に増えたようですが、私には原発が他の発電手段よりも怖いのかどうかが判っておらず、反原発に踏み切っていいのかどうか決めかねています。

   各発電手段の危険度の比較のデータを探し続けていますが、見あたりません。

   ビル・ゲイツが原発の方が安全だ…と云ったそうですが、
http://jp.techcrunch.com/archives/20110503bill-gate…s-nuclear/
その根拠が判らないといくらビル・ゲイツの発言でも信用する訳にもいかない。


   やっと一つ、発電手段毎の死亡者数比較がありました。
http://naglly.com/archives/2011/03/death-rate-per-watts.php

   これによると1TWh(テラ W/Hr)あたりの死者数は石炭発電が161人でもっとも多く、石油発電が36人、LNGが4人、水力が1.4人、原発が0.04人…となっている。

………………………………………

Energy Source Death Rate (deaths per TWh)

Coal – world average 161 (26% of world energy, 50% of electricity)
Coal – China 278
Coal – USA 15
Oil 36 (36% of world energy)

Natural Gas 4 (21% of world energy)

Biofuel/Biomass 12
Peat 12

Solar (rooftop) 0.44 (less than 0.1% of world energy)

Wind 0.15 (less than 1% of world energy)

Hydro 0.10 (europe death rate, 2.2% of world energy)
Hydro - world including Banqiao) 1.4 (about 2500 TWh/yr and 171,000 Banqiao dead)

Nuclear 0.04 (5.9% of world energy)

詳細はhttp://nextbigfuture.com/2011/03/deaths-per-twh-by-…ource.html

………………………………………

   石炭での死亡者の多くは石炭発電の煙汚染による死亡者であり、太陽光発電の死亡者は屋根からの落下事故によるもののようです。

   チェルノブイリの事故で直接亡くなったのは50人だけ…とカウントされているのは何となく納得し難いような。福島原発は当然にゼロでしょうが。

   このデータだけで安心していいのかどうかは疑問がありますが、原発が最も安全である可能性も否定できない印象。しかし、これだけではチョットね。


   可愛い孫達のためには低料金の電気を潤沢に供給できる体制にしておきたいので、安価な再生可能エネルギーが発見されるまでは原発は残しておいた方がいいのではなかろうか…との考えに目下の所はなりそうです。

   死者の数ではなく、危険度比較のデータはないものですかね。設計図やシステムを検討して、各発電方式のストレ ステストをやってくれないかな。何故、原発でしかやらないのだろう。

   確かに、今それをやって、原発が最も安全だ…との結果が出れば、多くの人は安心するよりはストレス テストの内容を疑うかも知れませんね。イヤな世の中になったものです。歴代の政府が国民を騙し続けてきた所為だ…とも云えるのでしょうが。

   私は、その人が認知症に罹っているのでない限り、騙した方よりは騙された方に文句を言いたい、しっかりしろ!と…。

閲覧数1,747 カテゴリ日記 コメント8 投稿日時2011/10/23 00:46
公開範囲外部公開
コメント(8)
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  • 2011/10/23 09:15
    マスコミは、煽るだけのアホな記者が増えました。
    物事を客観的にとらえて正確な記事を報道するより
    スポーツ新聞や週刊誌みたいな興味本意ばかりだから
    次項有
  • 2011/10/23 16:41
    鉛筆コッチさん
    【とっちゃん】さん

    昔のマスコミはアホではなかったのかしら…。

    考えて見れば、明治・大正のころはマスコミを利用したのは上流階級のみだったでしょうから、記事を書く人はインテリ中のインテリだったのでしょうね。いわゆる文士です。

    今は大衆が相手であり、記事作成者も何倍にもふくれあがり、当然に質は落ちる筈です。

    文句を言っても視聴者からソッポを向けられない限り直る筈もないのではないのでしょうか。視聴者もアホになってしまった(逆かな?アホも視聴者として出て来て、彼らの方が主体になってしまった?)。特にウエッブ上ではそうです。玉石混合状態であり玉よりは石が多い。

    受けとる側が武装せざるを得ないのだろうと思っています。
    次項有
  • 2011/10/24 09:27
    CONTAXさん
    安価な再生可能エネルギーが発見されるまでは原発は残しておいた方がいいのではなかろうか・・・との考えにわたしも賛同の方向にあります。

    熊野川での水害も、原発停止のバックアップのために水力発電のダムの水量確保が逆に仇となりました。
    難しい判断のもとでは何事に於いても絶対安全とは言い切れませんね。
    次項有
  • 2011/10/24 10:05
    原発の場合、本質を見誤っている感じがします。
    コスト削減で安全を後回しにしたから事故が大きくなった。
    国会で指摘されていた津波に対して対策をしていれば安全だった
    「まぁ 大丈夫」
    とそこそこで済ましたから事故になった人災とも思えるから
    原発が危なかったのか?
    原発に対する安全策が遅れていたのか?

    あまりにも反原発一色で、冷静な客観的な判断が出来てない気がします。
    次項有
  • 2011/10/24 11:17
    鉛筆コッチさん
    CONTAXさん

    今のシリコン型太陽電池では無理でしょうが、新しい方式の太陽電池の候補が増えつつあるようで、何十年かの先行きが楽しみです。


    私は根が技術屋であり、また品質管理も業の一つとしていましたので、世の中には、不良品ゼロと同様に絶対安全なんてあり得ない…と思っています。事故確率をどこまでゼロに近づけるか…が課題であり、コストとのバランスの問題です。

    各発電方式において原爆投下や彗星との衝突に耐えるものを作る…なんてことはナンセンスだと思っています。国滅びて発電所だけは無傷…は無意味。
    次項有
  • 2011/10/24 11:29
    鉛筆コッチさん
    【とっちゃん】さん

    まだ事故調の結論は出ていませんが、原子力安全委員会の「電源の長期喪失までは考える必要はない」と考えていた(コストを上げないために)ことが主原因だろうと推測しています。

    それさえなければ発電用のジーゼルエンジンの浸水停止への対策が用意されており、事故にはならなかった筈です。委員長は人災でした…と謝罪はしましたが、もう一つ深刻に捉えてはいない印象ですね。

    それにしても政治家は勉強しませんね。少しは反省しているのかしら。
    次項有
  • 2011/10/24 11:57
    CONTAXさん
    コッチさん、
    M電機の伊丹で始まった太陽光発電とスマートグリッド(次世代送電網)の実証実験に期待しています。
    次項有
  • 2011/10/24 14:26
    鉛筆コッチさん
    CONTAXさん

    スマートグリッドは必ず将来必要となる技術ですから、伊丹育ちの私も応援したいと思います。

    但し、今のシリコン型太陽電池に固定化しない方がいいと思います、将来安価な汎用可能な太陽電池が出て来た時にすぐに切り替えられるように…。

    高くつく今の太陽電池でメガソーラーを作ってしまったら、欧州のFITのように買い上げ価格が下げられてしまって償却不能となる可能性が高い…と推測しています。


    M電機の工場は尼崎にあるのに何故伊丹製作所と呼ぶのでしょうかね。
    次項有
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