マスコミは、煽るだけのアホな記者が増えました。
物事を客観的にとらえて正確な記事を報道するより
スポーツ新聞や週刊誌みたいな興味本意ばかりだから
原発の事故の怖さは今回の福島原発事故でよく判りました。しかし、水力発電や火力発電の事故も結構怖そうです。どちらが危険なのでしょう。 確たる証拠もないままに、世の中の大勢の意見や声の大きな人の意見に従う…なんてことは絶対にしたくはない。自分で決めるまでは私は白紙でいたい。 もう新設は国際的に禁止されているらしい石油発電、その石油タンクが地震や津波でひっくり返されて毀れたり、配管が抜けたりすれば、海面を石油が覆い、それがメラメラ(?、ゴウゴウと?)と燃えるのでしょうね。大阪湾沿岸にある石油タンクが全部漏れたら大阪湾海面を覆う石油の層がどの位の厚みになるかはデータがあれば総量を湾面積で割れば簡単に計算できるのですが…。湾内全体に石油が広がり燃え出すまでに何となく逃げる余裕はありそうにも思えます。しかし、走行中の船は脱出不能でしょうね。備蓄されている石油が分溜されておらず、低沸点成分が多ければ延焼が速いかも…。気仙沼の場合は津波の乗って町に押し寄せ、何日間か燃え続けたようですが。漁船用の燃料タンクだったようですから、火力発電の石油タンクとは桁違いに小規模のもだったでしょうが…。 LNGタンクはもっと怖そう。LNGが空気と混合された時の爆発力は水素よりは遙に強いので大変です。鉄筋コンクリートの建物なんか粉みじん…と聞きました。空気より重いLNGが地面表面を流れていき、適当量の空気と混じった時に爆発、一瞬にして大勢が亡くなることでしょう。 1944年10月20日、アメリカ合衆国のオハイオ州クリーブランドで起きたLNG漏洩事故では防液堤を備えなかったために大量のLNGが市中に広がり、下水溝内で爆発・燃焼するなど死者128人を出した。この大事故を教訓に、現在はLNGタンクの周りは防液堤で囲われており、万一漏洩事故が発生しても周辺被害はそれほど拡大しないと期待されている。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E7%84%B6%E3%…B.E6.95.85 ![]() http://youtube-shocking.sblo.jp/article/34594750.html ![]() http://pub.ne.jp/youtube/?entry_id=2277736 ![]() http://www.youtube.com/watch?v=NyMbaZ9FVjA& ![]() http://www.japan-algeria-center.jp/news/jp/news2004…22_jp.html ![]() LNGの沸点は含んでいる成分にもよるが、大体マイナス160℃の沸点を持っていますから、漏れ出ると間もなく沸騰し、気体となって流れて行って空気と混ざるので怖い。 LNG一万キロリットルが漏出して、蒸気雲爆発からファイアボールとなった場合、直径900メートルで一分半にわたり燃え続け、半径7キロメートル以内の人間は火傷を負い、5キロメートル以内では、人間は重度の火傷を負い、草木が発火し、木造家屋が全焼してしまうことになる。大都市に隣接するLNG基地の危険性は、まさにこの点にある。 「凍れる炎」リー・N・デービス著 LNG研究会訳(亜紀書房) 1981年刊 水力発電だって、黒四ダムが毀れた時に濁流が黒部の町を襲うまでに皆が逃げる余裕はあるのかしら。今回の地震でも農業用水用の小さなダム(藤沼貯水池)が決壊して8人か亡くなりました。 福島原発事故で反原発になった人が圧倒的に増えたようですが、私には原発が他の発電手段よりも怖いのかどうかが判っておらず、反原発に踏み切っていいのかどうか決めかねています。 各発電手段の危険度の比較のデータを探し続けていますが、見あたりません。 ビル・ゲイツが原発の方が安全だ…と云ったそうですが、 http://jp.techcrunch.com/archives/20110503bill-gate…s-nuclear/ ![]() その根拠が判らないといくらビル・ゲイツの発言でも信用する訳にもいかない。 やっと一つ、発電手段毎の死亡者数比較がありました。 http://naglly.com/archives/2011/03/death-rate-per-watts.php ![]() これによると1TWh(テラ W/Hr)あたりの死者数は石炭発電が161人でもっとも多く、石油発電が36人、LNGが4人、水力が1.4人、原発が0.04人…となっている。 ……………………………………… Energy Source Death Rate (deaths per TWh) Coal – world average 161 (26% of world energy, 50% of electricity) Coal – China 278 Coal – USA 15 Oil 36 (36% of world energy) Natural Gas 4 (21% of world energy) Biofuel/Biomass 12 Peat 12 Solar (rooftop) 0.44 (less than 0.1% of world energy) Wind 0.15 (less than 1% of world energy) Hydro 0.10 (europe death rate, 2.2% of world energy) Hydro - world including Banqiao) 1.4 (about 2500 TWh/yr and 171,000 Banqiao dead) Nuclear 0.04 (5.9% of world energy) 詳細はhttp://nextbigfuture.com/2011/03/deaths-per-twh-by-…ource.html ![]() ……………………………………… 石炭での死亡者の多くは石炭発電の煙汚染による死亡者であり、太陽光発電の死亡者は屋根からの落下事故によるもののようです。 チェルノブイリの事故で直接亡くなったのは50人だけ…とカウントされているのは何となく納得し難いような。福島原発は当然にゼロでしょうが。 このデータだけで安心していいのかどうかは疑問がありますが、原発が最も安全である可能性も否定できない印象。しかし、これだけではチョットね。 可愛い孫達のためには低料金の電気を潤沢に供給できる体制にしておきたいので、安価な再生可能エネルギーが発見されるまでは原発は残しておいた方がいいのではなかろうか…との考えに目下の所はなりそうです。 死者の数ではなく、危険度比較のデータはないものですかね。設計図やシステムを検討して、各発電方式のストレ ステストをやってくれないかな。何故、原発でしかやらないのだろう。 確かに、今それをやって、原発が最も安全だ…との結果が出れば、多くの人は安心するよりはストレス テストの内容を疑うかも知れませんね。イヤな世の中になったものです。歴代の政府が国民を騙し続けてきた所為だ…とも云えるのでしょうが。 私は、その人が認知症に罹っているのでない限り、騙した方よりは騙された方に文句を言いたい、しっかりしろ!と…。 |