先週、家内の伯母が亡くなりました。 94 歳でした。
認知症にはなっていなかったが大分前から動けなくなっていたそうです。誰かに会いたいか…と聞いたら、死んでお父さん(亭主のこと)に合いたいとか。40歳位で夫を亡くしたそうです。死後に楽しみを持っている彼女を私は羨ましいな…と思います。
私は目下死後の世界の存在(実在)を信じていません。従って、あの世に行けば、先に逝った人に会えるとは思えません。
死後に期待はありません。もし現世において苦痛を感じているなら、それから開放される喜びがあるだけです。楽しく生きている間は死にたくはない筈です。
勿論、生きている間に死後の世界を信じて自分を律したり、苦痛を我慢したりする宗教を否定する気もありません。それにより開放される人がいるなら結構なことです。
自分の精神活動は脳や神経系の存在なくしてはあり得ないと私は思っており、脳と神経が死んだあとには精神活動も五感の神経活動もあり得ないと考えています。
臨死体験として取り上げられる幽体脱離については、呼吸器科と救命救急科の医師Sam Parnia(サム パーニア)が膨大な実験を計画しており、その結果によっては私も考え方を変える必要があるかも知れません。人の心や精神は脳や神経がなくても活動するのかも知れません。身体の関係しない所に存在することになります。
ただし、生きている時にその存在を確認できない死者の魂が、死後に認識できるようになることについてはもう一段階の説明が必要ですから大変です。Sam Parniaは理屈からは認識し得ないものや場所を臨死体験で認識できるかどうかを知る実験をするだけで、死者の世界が別個にあるかどうかまでを調べることは考えていません。私にはそれを科学的実験で確認することは不可能だろうと思えます。
まだSam Parniaの実験は開始されていないように見えます。研究費が集まらないのかも知れません。