劇団民藝の奈良岡朋子氏の反戦(抑戦?)の弁
「戦争で殺す相手の人は見も知らぬ人です。会ったことも面識もない我々と同じ一般の人ですよ。殺す理由はなにもない。そう考えたらどうしたって心が鈍らないか。そういう話を若い人たちにするんです。」 (2014.05.24 日経新聞 夕刊)
確かに女性は争いを好まない、優しい性のようである。
男社会は競争と権力闘争の多い世界。戦争もその一つ。戦争って男社会で起こりやすい…とされている。
男が始めたアテネとスパルタの戦いを両者の女性がセックスストライキをやって止めさせた…とは単なる戯曲ですが。
男は不言実行。おしゃべり(話し合い)は苦手だが家族や国を護るためには命を賭しても戦う性格。勇ましいのが好き。殺すべき相手に何の罪もないことは当然だし相手ががイケメンであろうと、美人の女性兵士であろうと、はたまた昔から付き合っていた友人であろうと若干の躊躇はあるにしても、敵国の兵士である以上は義務として殺します。そうでなければ自分が殺される。
相手が偶然いも家族や恋人だったら…? これは難しい。相手国に寝返る?
しかし、愛する女性が強く戦争に反対すれば、男性も止めるかも知れない、女性もある程度説得性のある反対論を主張すれば。
内閣府の調査によれば、自衛隊や防衛問題に関する無関心派は女性に多いようです。
http://www8.cao.go.jp/survey/h23/h23-bouei/zh/z01.html
戦争反対の意見を持っていれば無関心ではない筈だから、上記と話とは関係ないのかも知れません。しかし無関心は困りますね。その意見に従えば政府は動きがとれない。無視せざるを得ない。
内閣府の調査も関心有無を聞いただけで、賛成、反対を質問していないのは片手落ち。
広島市民での調査では、防衛に武力を使うのに反対するのは女性が圧倒的に多い。
http://www.hiroshima-u.ac.jp/upload/85/soukain/proj…ukoku3.pdf
http://www.hiroshima-u.ac.jp/upload/85/soukain/proj…oukoku.pdf
優しい愛するべき女性の意見は尊重したいが、勇ましい派の男性としては、他国が攻めてきた時に、おしゃべりでうまくごまかせるのか、それともおとなしく占領されるのか、そこらあたりを明確にして貰わない限り、小さな声で武力で護らざるを得ない!と主張したいです。
私の日記「集団自衛権」に対して、菊池寛の「恩讐の彼方に」を引用して
http://www.aozora.gr.jp/cards/000083/files/496_19866.html
戦意を持たずに高い理想に向かうものを人は一方的に攻め立てることはできない
のではないか…とのコメントをある女性から頂きました。読んで感激しましたが、個人の場合は兎も角、国際紛争においてこのようなことがあり得るかどうか。チベットのダライ・ラマの場合が近いようにも思うが、相手は戦意を失わず、チベット族に対する圧政は次第に激しくなっていく気配です。
奈良岡さん、相手を殺したくないことには同感ですが、外国が攻めてきた時にどうするのか…の対処を併述して貰わないと検討のしようがないですね。
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