うさきょんさん
ペルーの時は犯人側もかなり紳士的だったように記憶します。突入まで4ケ月かっかのだったようです。
今回は人質の殺害が予告されていたし、犯人グループの要求の一つがマリでのフランスの軍事行の中止でしたからアルジェリアとしては対応できず、急いだのでしょうね。
自分がその場に遭遇した場合…?
私はもう子育てはとっくに終わっているし、自分の救命よりは犯人達の捕獲もしくは殺害を祈るべきだ…と思っていますが、その時になってみれば果たしてどうでしょうね。
この言葉は1977年日本赤軍によるダッカでの日航機ハイジャック事件で、犯行グループが高額の身代金と日本で服役中の過激派や爆弾魔などを解放するよう要求した時に、時の福田赳夫首相が言った言葉です。もっと前には昭和23年に最高裁で判決が降りた「死刑は憲法が禁止する残虐な刑罰に相当するか」が争われた上告審の判決文の中で使用されたことばとして有名なのだそうです。「一人の生命は全地球よりも重い。死刑はあらゆる刑罰のうちで最も冷厳な窮極の刑罰である。」 人の命の大切さを比喩的に述べただけ…と見ておけばいいのでしょうが、具体的、物理的に真剣に考えればとんでもない言葉です。地球よりも命が大切だ…という風に聞こえます。70億人が住む地球よりは数人の命の方が大切? 車の利便性を享受しているために、中国では6万人、米国では4万2000人、日本では4,000人が毎年命を落としています。命は大切にされている? 人命って軽いものだなあ…との印象を持ちます、事故防止技術は種々開発されつあるようですが…。 1970年の赤軍派によるよど号ハイジャック事件、1977年日本赤軍によるダッカでの日航機ハイジャック事件で日本政府は犯人の要求を丸飲みしました。世界に人質をとれば要求は通るものだ…という印象を与えてしまいました。 人質をとったテロリストとは、彼らが人質の釈放しない限り話し合いに応じることや彼らに妥協をすること、彼らの要求を飲むこと(犯人達をだますためにやるなら別)は絶対にいけないけないことです。 味をしめてまたやるでしょう。 人命を大切にしたいなら、人質事件が再発しないようにすることです。うっかり人質をとったら後がヤバイ…とすべてのテロリストに思わせることです。 そのためには、人質救出を懸命にやることは必要ですが(現在の事件では誰が人質になっているかは判っており、その家族の人たちのことを思うと云いづらいですが)、もっと重要なことは犯人達を許さないことです。全員を捕まえるか、さもなくば殺すことです。人質の命を救うことよりもそちらを優先するべきです。私にはそう思えます。(在ペルー日本大使公邸占拠事件でフジモリ大統領がやったように4ヶ月も余裕があると何とかなるかも知れませんが) アルジェリアの人質事件で安倍首相はアルジェリアのアブデルマレク・セラル首相に人命重視の考えから軍事作戦の中止を強く要請したそうです。アブデルマレク・セラル首相は人命重視の考えは我々も同様だ…と安倍首相の要請を断ったそうです、当然でしょうが。 安倍総理は再発防止優先の行動を妨げようとした訳です。アルジェリア軍の戦術が拙劣(その後のニュースが本当なら人質の救命に意を尽くしているようには見えない、雑な戦略のようですが)なのでもっといい戦略を指導しようとしたのでもなさそうです。軍事行動を非難しただけのようです。彼は彼の人命至上の考えに反した行動を行った可能性が高い…と私は思います。 「人命は地球より重い」とか「人命第一」とかの台詞は日本人には受け容れられやすそうな命題であり、マスコミ向けの発言として攻撃中止を申し入れた…と云っただけで、実際には頑張れ!と応援したのならいいのですが…。 |