黒川さんは近年は政治活動で知られる存在でした。
お陰で、派手地味な存在の建築家・都市プランナーが
皆さんに知られるようになる。
彼は愛知県の出身。我が娘と同じ4月8日が誕生日。
親父さんは堅物の設計家で県の設計業界のボス?。
東海高校(友人服部さん:元藤の川の出身校でもある
著名な進学校)から京都大、東大の丹下研(博士満了)。
初期作の愛知県の長久手の施設:愛知青少年センターを
完成直後(1970年)に見学。
良く考えられた秀作でした。
全体計画も上手い。
この前後に彼との縁が生まれる。
学生で黒川建築設計事務所に就職したいという希望者が
いた。(就職担当を何故かしていた)
直接、設計図面を持参して彼に逢うのが良いと判断して
黒川さんにお電話する。
彼とはT大研究室と丹下先生繋がりもあり快諾を戴く。
後にその学生は20数年黒川さんの片腕になっていた。
神奈川の藤沢西部(大庭周辺)にニュータウンを三井不動産
他数社と合同で開発する。
その打ち合わせに黒川さんが全体計画担当者ということで
来られてお逢いする。
彼は私が居るのを知らないで、派手に乗り込んでくる。
バニーガールもどきの美人秘書2名とムスタングで登場。
自分は黒で秘書は赤?
硬いオジサンばかりなので度肝を抜かれていた。
私はジョン・レノンかマカロニウエスタン風なスタイル時期。
直接担当では無いが、都市計画・地域計画担当でお出迎えする。
「何だ!」という感じで地味に打ち合わせが始まり終了。
30数年後の現在は、『湘南ライフタウン』として茅ヶ崎と藤沢
にまたがる大住宅地となっています。
三井不動産の担当の林さんも今は副社長。
長い時間が経過したものです。
画像:最後の生前完成建物:六本木の国立美術館(2007年4月)