


リバタリズムにおいては、どの人間も自由への基本的権利―他人が同じことをする権利を尊重する限りみずからが所有するものを使って、みずからが望むいかなることも行うことが許される権利を有する。 しかし、自由の定義がはっきりしない。 Ⅰ.徴兵制と志願兵制 兵隊になると戦場に行って戦死する可能性がある。 徴兵制度は強制的に人の自由を拘束し、場合によっては死に追いやるので、権利侵害である。 一方志願兵制度にも問題がある。低所得層の率が増える。志願することは一見自由には見えるが公平な自由ではない。生活のためにやむを得ずに、不本意ながら志願するのであって自由とは言い難い。代理を雇うことを認める徴兵制度も高所得層が兵隊にならないので低所得層の率が増える。高所得層にのみ自由があるだけである。 Ⅱ.契約に基づく代理母や代理出産。 これも第三者に迷惑は掛けないから自由なのか。しかし、生活のために女性の出産能力を品物と同様、市場取引の対象としていいものだろうか。 これについては教授は裁判所の判決含めて16頁を費やして論じている。 Ⅲ.自由とは何か。 喉が渇いて水を飲んだり腹が減っものを食べることは自由なのか。単に欲望に拘束されているだけで、自由とは云えないのではないか。自分の身を危険に曝して兵隊となったり、出産能力を女性の感情に反して商品のように取引対象にしたりすることを、生活の糧を得るためにやることは自由と云えるのか。また人の尊厳を冒すような行為も自由の旗もとにやってもいいのだろうか。生活苦に拘束されているのであって、自由とは云えないのではないか。 他人の貧困にかこつけて自分が引き受けたくない行為を押しつけたり人尊厳損なうような仕事をやらせることが他人の権利を侵害していないと云えるのか。 貴方はまだリバタリアンで居続けるか? …………… Justice @Michael J Sandel ①http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30 ![]() 4人の遭難漂流者 Justice @Michael J Sandel ②http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30 ![]() 肺ガンで儲ける Justice @Michael J Sandel ③http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30 ![]() ミミズ食べ賃Justice @Michael J Sandel ④http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30 ![]() ビル・ゲイツのお金を分ける Justice @Michael J Sandel ⑤ http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30 ![]() 自殺幇助 Justice @Michael J Sandel ⑥ http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30 ![]() |