人が逝ってもどこかに彼の魂(定義が問題かも知れない)が残っている…とは私には思えない。したがって、墓に詣でてお祈りをしたから…といって死者の魂が慰められる…なんてことはないと思っている。慰められるべき魂が存在しないからだ。
仮に魂が肉体を離れて単独で存在するとしても、亡き人を慰めたいのなら格別遺骨のある墓に行くことに意味はないように思えます。魂は墓を住処してはいる、耳がよくないので墓に近づかないと祈りが届かない? 遺骨に耳がある?
靖国神社には死者の遺骨さえない。名前を記載したノートがあるだけだ。
「国のために戦い、尊い命を犠牲にされた御英霊に対し、哀悼の誠を捧げるとともに、尊崇の念を表し、御霊(みたま)やすらかなれとご冥福をお祈り」することに私は何の異論もない。美しい心だと思う。それで御霊がやすらぐかどうかは別問題だが…。
しかし、その靖国神社にわざわざいって祈ることの必要性を私は認めない。家で祈ってもいいではないか。 わざわざ行くのは安倍首相の単なる演出であり、人に見せつける意図があるのではなかろうか…との疑いも生じる。
一方、中国や韓国が騒ぐのもナンセンスだ。不戦の誓いをした…とご本人が云っているのを信じないのだろうか。戦犯者を慰める…などとは云っていないし、そのような気持もないだろうと私は思う。
彼は名前を書いたノートにお詣りしたに過ぎない。そのお詣りによって中韓に何らかの影響がある…と云うのだろうか。彼の心情によっては問題かも知れないが、それは靖国に行こうと行くまいと何も差はないのではないか。参拝に意味あり…と本当に思っているのだろうか。
韓国は兎も角、中国が偶像崇拝(靖国という偶像)の国、偶像に祈ることで何か事態に変化が生じることを信じている国だ…と私は思っていない。安倍首相の心を問題にするのはいいが、偶像詣でをしたかどうかなんて形式的なことは放っておけばいいではないか。
安倍首相に中国人の感情を軽視するものがあれば中国は勿論抗議するべきだろうが、そのような気配は少なくとも表面的には感じられない。。
中国政府は意図的に騒いで、国民の注意をそちらに向けようとしている…と私は推測する。救いは靖国参拝についての反日デモを抑えているらしいことだ。安倍周桑に対する世界での評価を検討中だとか。
韓国の騒ぎも判らない。韓国人の戦死者も靖国に大勢祀られてているし、戦犯は韓国人からも出ている。朝鮮人については「日本の正規軍より凶暴だった」、「体罰では、日本兵よりも彼ら(韓国人)を遥かに恐れた」、「日本人戦犯の責任を軽減するつもりはないが、占領地域で最も嫌われたのは日本国籍を持つ韓国人であった」、などをはじめ、その凶暴性についての証言が数多く出ているそうだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/BC%E7%B4%9A%E6%88%A6%E7%8A%AF
日本は韓国と戦争した訳ではないし、戦犯は韓国では格別の悪事はやっていなかったように思う。韓国よりは中国の方が大人である印象。
下記の安倍首相の言葉には何の異論もない。本人もこれ以外の心情は持っていないだろうと思われる。ただこの時期にわざわざ靖国神社に行くことは私には理解できない。これまで参拝したい心抑えてきたきたけれど、対日感情は改善されなかった…とは理由としては雑ぱくな過ぎる。当然にお詣りするべきだが、中韓の人たちが気にするので我慢する…としておけばいい。憲法違犯となる可能性もないわけではない。勿論伊勢神宮その他寺や教会にお詣りすることも同じであるが。(それが違反なら総理大臣が結婚する時はどうすればいいのでしょうね。仏前、神前、教会すべてだめなのだろうから)
米国が残念がることはよく理解できる。参拝そのものには関心はないと思われるが、それがもたらす周辺諸国への影響は気懸かりな筈だ。首相は参拝の意図を中国や韓国へ十分に説明して理解を獲得し、彼の軽はずみな行為を逆に福となすことがもし出来れば、彼の決断を私は賞賛するが…。この挨拶文を各国の言葉に翻訳するだけではなく、詳細な解説を付けて誠意を持って説明する必要があるだろう。
【安倍首相の挨拶全文】
本日、靖国神社に参拝し、国のために戦い、尊い命を犠牲にされた御英霊に対して、哀悼の誠を捧(ささ)げるとともに、尊崇の念を表し、御霊(みたま)安らかなれとご冥福をお祈りしました。また、戦争で亡くなられ、靖国神社に合祀(ごうし)されない国内、及び、諸外国の人々を慰霊する鎮霊社にも、参拝いたしました。
御英霊に対して手を合わせながら、現在、日本が平和であることのありがたさを噛(か)みしめました。
今の日本の平和と繁栄は、今を生きる人だけで成り立っているわけではありません。愛する妻や子どもたちの幸せを祈り、育ててくれた父や母を思いながら、戦場に倒れたたくさんの方々。その尊い犠牲の上に、私たちの平和と繁栄があります。
今日は、そのことに改めて思いを致し、心からの敬意と感謝の念を持って、参拝いたしました。
日本は、二度と戦争を起こしてはならない。私は、過去への痛切な反省の上に立って、そう考えています。戦争犠牲者の方々の御霊を前に、今後とも不戦の誓いを堅持していく決意を、新たにしてまいりました。
同時に、二度と戦争の惨禍に苦しむことが無い時代をつくらなければならない。アジアの友人、世界の友人と共に、世界全体の平和の実現を考える国でありたいと、誓ってまいりました。
日本は戦後68年間にわたり、自由で民主的な国をつくり、ひたすらに平和の道を邁進(まいしん)してきました。今後もこの姿勢を貫くことに一点の曇りもありません。世界の平和と安定、そして繁栄のために、国際協調の下、今後その責任を果たしてまいります。
靖国神社への参拝については、残念ながら、政治問題、外交問題化している現実があります。
靖国参拝については、戦犯を崇拝するものだと批判する人がいますが、私が安倍政権の発足から今日この日に参拝したのは、御英霊に、政権1年の歩みと、2度と再び戦争の惨禍に人々が苦しむことの無い時代を創るとの決意を、お伝えするためです。
中国、韓国の人々の気持ちを傷つけるつもりは、全くありません。靖国神社に参拝した歴代の首相がそうであった様に、人格を尊重し、自由と民主主義を守り、中国、韓国に対して敬意を持って友好関係を築いていきたいと願っています。
国民の皆さんの御理解を賜りますよう、お願い申し上げます。