風化することは、ある意味仕方が無いことでしょう
歴史は繰り返す。。。
富と権力の一極支配
閉塞感が、紛争のもとだと思うから
原爆を経験した生存者は大分減ってきて、原爆を語れる人が少なくなり原爆の恐ろしさが風化しそうだ…と問題になっているようです。 文化の伝承は語り伝えでもできるでしょうが、恐ろしい…という恐怖の感情は無理です。実体験をした人の話を聞いた未体験者が体験者と同じように語れる筈がない。 あらゆる体験は必ず風化します。問題は風化ではなく、どのような再発防止策を採るか…でしょう。語り伝えた恐ろしさだけでは再発防止にはならないと私は思います。 体験者の恐怖をできるだけ多くの各種記録に残して後世に伝えること、今から対策を考えてマニュアルを作っておくことしかない…と私には思えます。 遺物を残すかどうか、記憶を風化させないために残してほしい…と云う人、つらいことを思い出すので早く処分してほしい…という人がいて、難しいですね。残すとしても象徴的な少数に絞ってほしいですね。今後も災難は沢山引き起こされるでしょうが、その度に遺物を残されても大変です。 「風化させないようにしたい」と云われたの対象は沢山あるだろうが、私の記憶には次のものがあります。 (◎は風化対策無用と私が考えている項目です。) ◎新婚夫婦が沢山亡くなった全日空松山沖墜落事故 ◎ハワイ沖で浮上してきた米国潜水艦により沈没した宇和島水産高等学校の練習船 「えひめ丸」の事故 ◎JR西日本豊中脱線事故 これらは事故を起こした側が再発防止をしっかりやってもらえばいいだけで、一般の人は忘れ去ってもあまり問題ありそうにない。 ◎大阪教育大付属池田小(大阪府池田市)の殺傷事件 ◎オーム真理教の地下鉄サリン事件;風化させたくない…と云われたことがあったように記憶する。 これらは事件を風化させないことで何か防げる…とは私には思えない。むしろ思い出したくないです。早く風化させてほしい。 ●~◎原発事故 風化問題をあまり聞いた記憶がありませんが、私の見落としかもしれません。福島原発事故は設備の耐震性の問題ではなく、緊急電源設備が津波によって浸水することを想定していなかったことが問題だった…と私は把握しています。もう全原発で対策は採られている筈です。風評により多くの人が神経質になり、また賛成・反対の争いがありました。南海トラフ地震への対処が終わり次第早く忘れてしまいたい…と私は思っています。 ●御巣鷹山日航機123便墜落事故 事故原因は発表された通り後尾隔壁の破壊なら上記のものと同様関係者以外の人から忘れられてもいいだろうが、多くの疑惑が存在するようでした。それが否定できないなら、風化させてはならないでしょう。 ● 東日本大震災 これは風化防止よりは早く対策を立てておくことが必要でしょう。 目下、南海トラフによる被害予想がどんどん大きくなりつつあるようで、私には過熱気味ではなかろうか…と思います。何千年かに1回しか起こらないような災害にまで対応されては、その高コスト故に我々の生活が圧迫されるのではないかしら。 むしろ国際的な救援システムを目指すべきではないのでしょうかね。全地球がやられる時はもうどうしようもありませんが。 ●戦争の恐ろしさ 重要なのは戦争の記憶でしょう。東京を初めとする各都市の無差別爆撃、特に広島、長崎の原爆投下です。一般市民が原爆によるものを除いても数十万人が殺害されたようです、戦争が長引くとアメリカの被害者が増える…という理由で…。数十万人に対応する程の犠牲者が増える…とは到底思えませんが。また沖縄でも大勢の犠牲者が出ました。 日本も無差別爆撃を若干やったことがあるようだから強くは云えないかもしれないが、数十万人の殺害は過去で飛び抜けて大きい数字です。ナチスによるホロコーストで犠牲となったユダヤ人は600万人以上…とされているが、それにに較べれば一桁すくないが…。しかし、人類が行った大量虐殺の一つとして挙げられるでしょう。 最近の中東を見ていると、いやな思い出がまだまだ出てきそうです。またいい思い出の遺物まで破壊されていきそうです。 無差別爆撃や原爆、沖縄の集団自殺など、戦争の恐ろしさは風化しないように記録をのこしてほしいですね、再発防止のために。 日本ではもう充分に記録されており、極少数の右翼の人を除いて戦争したい…などと思う者はいないと思われるが、国外へのアピールは出来ていないように思います。 . |