第二次世界大戦の終了70年を記念するの各種の催しが欧州であった。
ドイツのメルケル首相は「ナチスがこの収容所(ダッハウ強制収容所)で犠牲者に与えた底知れない恐怖を、我々は犠牲者のため、我々のため、そして将来の世代のために、決して忘れない」。「我々は、皆、ナチスのすべての犠牲者に対する責任を負っている。これを繰り返し自覚することは、国民に課せられた義務だ」。
ドイツのガウク大統領は「ドイツを解放するために命を落としたすべての人に感謝している」。
ラマート ドイツ連邦議会議長は旧ソビエトを含む連合国によってドイツをはじめヨーロッパはナチスから解放されたと説明したうえで「ドイツはこの70年、隣国と共に平和と自由の道を歩んできた。隣国の対応に感謝し、この道を進み続ける」と述べた。
ドイツを負かしてくれたこと、ナチスを崩壊させてくれたことを感謝しているようでもある。
さて日本。捕虜収容所は当然にあったが、ホロコーストほどの行為は見当たらない。また日本人は終戦によって日本は軍国主義から解放された…と連合軍に感謝する…なんて気持ちは、一部の少数左翼をのぞいていないだろう。日本国民は軍国主義の被害者…などと思っている人は実質的にいない。日本の軍国主義はヒットラーのような特定の人間によるものではないが故に。中国の国内を荒らしたことになんとなく申し訳ない…との感情がある程度だろう。
慰安所は確かに女性の人権を無視したものであるが故に謝罪の対象にはなるだろうが、日本が参加していない南北朝鮮戦争やベトナム戦争でも存在したから、日本だけではない…と(言い訳できるものではないが)、日本だけが非難されることに釈然としないものを何となく持っている。軍に所属する慰安所は一般女子に対する兵隊の暴行による被害を防ぐために設けられていたからである。
日本軍に強制連行された…という元慰安婦達の証言が真実かどうか…については、否定的な証拠はあるが、肯定的なす証拠は見当たらないように思う。
日本各都市に対する無差別絨毯爆撃(原爆を含む)の被害によりある程度は帳消しになる…と、(主張までははしなくても)心では何となく考えている筈だ。
したがって、謝罪はしたいが、口の中でちいさい声で「ゴメンネ」ともごもご言う程度だろう。ドイツに比べて迫力のないことこの上なしですね。もし迫力のある謝罪文を作れても、それは心からものにはなり得ない。
その為にいつまで経っても、また何度やっても、謝罪しろ! 謝罪しろ!…と請求されることになるでしょうね。謝罪し続けるしかないのでしょうね。損しなければ、またそのために卑屈になりさえしなければ、躊躇しないで云い続ければいいじゃあないか。
しかし、そのために主張するべきことを主張しないで我慢する…なんてことはしてほしくないね。
対中国ODA
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/chiiki/china.html 
1979~2005年で3兆4200億円 2014年度も減りはしたが続いている。
対韓国ODA
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/jissek…/g1-03.htm
.