お早うございます。 ミュージアム・アクセス・ビューのスタッフの端くれをしております、山川秀樹です。 数年前から、個人的にもメールやsns等で、鑑賞ツアーのご案内や参加・宣伝のお願いをさせていただいております。それらをご覧くださっているみなさま、そして、鑑賞ツアーに参加してくださったことがあるみなさま、本当にありがとうございます。 いつも鑑賞ツアーなどのご案内や参加・宣伝のお願いだけはさせていただいていても、なかなかそれらのツアーのご報告や、企画時から当日の鑑賞までを通して感じたり考えたりしたことを、みなさまにきちんとお伝えすることができず、心苦しく思っておりました。 目が見えない・見えにくい人と、見える人が、ことば・対話によって、美術作品を鑑賞する、その体験は、ほぼ生まれたときから「全く見えない世界」を生きてきたわたし自身にとっては、たいへん新鮮で衝撃的なものとなっています。 けれども、その新鮮さや素晴らしさを言語化して、みなさまにお伝えするのは、わたしにとってはどうやら容易なことではないようです。 もちろん、その理由は自らの努力不足や非力によるところが大なのではあります。しかしながら、美術鑑賞や対話と言う、極めて主観的で生(live)という要素が強い営みを、一定の時間が経過した後に、その場を共にしていない多くの人に、言語や文字で伝える作業は、やはり客観的に判断しても、なかなか骨の折れる営みなのかもしれません。 それゆえ、「なかなか魅力を伝えるのは難しいのですが、とにかく1度鑑賞ツアーを体感してみてください。」などと申し上げてしまって、お茶を濁していた次第です。 とは言え、多くの方にことば・対話による鑑賞の楽しさや深さを知っていただくためにも、なんとか実際の鑑賞を通して感じたり考えたりしたことを文書化して、みなさまに読んでいただきたいとは考えてきました。 今回去る10月と11月に、国立京都近代美術館で開催した鑑賞ツアーの感想のようなものを記して、ミュージアム・アクセス・ビューのfacebook page https://www.facebook.com/ ミュージアムアクセスビュー-1561491574112267/ に掲載しました。 拙い1文ですが、多くのみなさまにご一読いただき、感じたことなどをお聞かせくださればたいへん幸いです。 よろしくお願いいたします。 山川秀樹 |