>現代ビジネス >「幕末の日本」にやってきたイギリス外交官が、横浜で目撃した「日本人たちの悪質な不正」 >学術文庫&選書メチエ編集部の意見・ >6時間・ >契約違反や違法行為などは日常茶飯事… >日本はいったい、世界のなかでどのような立ち位置を占めているのか。 >世界情勢が混乱するなか、こうした問題について考える機会が増えた人も多いかもしれません。 >日本が世界に占める位置を、歴史的な視点をもって考えるうえで非常に役に立つのが、『 一外交官の見た明治維新 』(講談社学術文庫)という本です。 >著者は、イギリスの外交官であるアーネスト・メイスン・サトウ。 >1843年にイギリスに生まれたサトウは、1862年、幕末の日本を訪れ、在日イギリス公使館の通訳館や、駐日行使を務めました。 >本書は、サトウが日本に滞在した期間に見聞きしたことをまとめたもの。 >そこからは、当時の日本が世界のなかでどのような立ち位置にあったのか、イギリスという「文明国」から日本がどう見えていたのか、そのころの国際情勢、そして、当時の日本社会のあり方がよく伝わってきます。 >たとえば、当時の日本は、商売をしにやってきた外国人にとって、かなり「商売をしにくい場所」だったようです。 >サトウが横浜で見た状況は以下のようなものでした。 >同書より引用します(改行などを一部編集しています)。 >〈横浜において外国人商人が相手にしなければならなかったのは、ほとんどが資本に乏しく、商業に対する知識もほとんどない投機家であり、契約違反や違法行為などは日常茶飯事であった。 >このような怪しい輩を信じて、準備できるはずもない物品のために大量の前金を払ったり、逆に注文を受けても本国から製品が送られてきてから勝手な都合で商品の受け取りを拒否されたりしたため、外国人商人が損失を被るということが後を絶たなかったのである。 >また、絹の生糸にはよく砂の混ぜ物がされており、紙の紐で固く結ばれていることも多かったので、代価を支払う前に商品を一つ一つ注意深く確認しなければならなかった。 >茶の製品も、見本と比べて質がよくないということがよくあった。 >日本の商人が外国人の商人によって同様の仕打ちを受けることもあったが、それでも外国人商人が損害を被ることのほうが圧倒的に多かった。 >そのため外国人のあいだで日本人商人は不誠実であるという印象が強く確立し、友好的な感情が生まれることは不可能であった。 >税関の官吏は極めて腐敗しており、輸入税から逃れようとする外国人から賄賂を求め、時が経つにつれてより多くの金額を要求するようになった。 >特にひどかったのは、ワイン、ビール、醸造酒、日用品などにかからなければいけないはずの輸入税を「私用のもの」と偽って免除するということが横行していたことである。〉 >日本といえば、治安がよく、わいろなどの不正も少ないイメージがありますが、幕末社会において、そして外国人商人にたいしては決してそういうわけではなかったようです。
そうですね。 日本人は礼儀正しい国民である。 日本人の礼儀作法は序列作法になっていて、序列内で通用する。だが序列なきところには礼儀なしである。 外国人は序列外の人である。だから、’後は野となれ山となれ’ ということになる。 日本人が非国民にされるということは実におそろしい事である。
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