銀座の『現代画廊』の名物オーナー(親父?)だった 洲之内 徹さんが突然死去して10月28日で20年 経過する。 我が娘がもう15歳ということから、この20年はアッ という間でした。 銀座6丁目11-10番地 松坂屋裏の消防署のある通りの古い趣のあるビル『銀緑館』 3階?に現代画廊はあった。 若井画廊があったビルで1970年後半から1987年死去 で閉鎖されるまでこのビルには良く行く。 地下のバーも絵描きなどの巣窟でしたが良いバーだった。 洲之内さんは芸術新潮に1974年1月号から連載165回 にわたった『気まぐれ美術館』で世間に知れ渡った。 現在はその新潮文庫本も絶版で、古書店でしか手に入らない。 残念! 10月末に新潮社からシリーズ6冊が21000円で出た。 また トンボの本シリーズから『洲之内徹 絵のある一生』 1680円も出る。 しかし、文庫本の再販は無いようで残念。 ブックオフでは100円コーナーにあるかも? 中古本屋では案外人気で文庫本ですら1400円もしている。 彼は気に入った絵は売らないという偏屈?で面白い画廊の親父。 背は大きくないが何時間でも面白い話をしてファンが多かった。 ここで知り合い友人になった方も数名ある。 彼はコレクションを何れ纏めて展示したいと想われていたが 実現前に死去。 現在は纏めて宮城県立美術館に収蔵。 展示のコーナーが常設されている。 彼は案外変と言われた絵描きが大好きで、友人の女性も彼の コレクションに入り、この収蔵作品に入っている。 彼は若い時から女性に人気?で色々有り、最後は65歳で子を成す。 その子も30歳前で立派な人になっていることでしょう。 洲之内さんは1913年1月17日松山生まれ。 波乱万丈にならざるを得ない時代を生きられたが案外と幸せな人生だった・・・と私は想う。 画像:晩年の洲之内さんが過ごされた画廊のあったビル |