コッチさん
私のこだわりは
スープを飲む。お酒を呑む。薬を服む。たばこを喫む。
「清濁併せ呑む」っていっても「のむ」は譲れないかな(笑)
まあお役所スタンダードはそれとして自分オリジナルはあってよいと思います。
校正や添削のバイトをした時は「朝日新聞の用語」や武部良明の「漢字の用法」を参考に世の中スタンダードを調べましたが
プロフェッショナル校正者はたとえば「芥川龍之介はこう書く」「夏目漱石ならこう書く」と校正し分けるそうですから。
常用漢字が19年振りに増えるのだそうです。常用漢字とは18年前に当用漢字から進歩もしくは退歩したものらしいのですが、減したり増やしたり、御苦労さまなことです。 内容を見てみると都道府県で平仮名なしで表現できないものも沢山あるようです。今度の増加案で漢字で表現が可能となった都道府県名は、岡山 茨城 埼玉 奈良 大阪 鹿児島 山梨 岐阜 栃木 熊本 愛媛など。気が付いたその他の地名では近畿 亀山 藤枝 鎌倉 下呂 生駒山 鴨川 葛城 須磨、木曽、串本、馬籠、妻籠、鶴岡、美唄など。これらが常用漢字に入っていないことも知りませんでした。まだ漢字表現可能とならないものも沢山あるのでしょうね。 さいたま市以外に平仮名で書いたり、ルビを振ったりしたのを見たことがない。 誰も意識していなのだろうと思われます。さいたま市はどうするのでしょうね。平仮名で通すのかしら、韓国ではソウルだけが漢字がなくハングル表現になっているように。 強制力のあるものではないそうなのでどうだっていいのですが、教育漢字はこの中から選ぶそうですから内容の検討は重要と言えるのかも知れません。教育漢字しか知らない生徒は自分が降りる駅名が読めないのです。看板の下に書いてあるローマ字が読めればいいですが、変な状況です。 法律の文章では常用漢字しか使えないらしい。しかし、過去に決めて、まだ生きている法律は訂正しないようだからナンセンスという他はありません。 文化審議会の漢字小委員会の人たちが案を提出するのだそうですが、利用されない取り決めを時間を掛けてやるのですから気の毒です。やり甲斐のない仕事と推測します。少々手当をはずんで貰っても私はやりたくないね。 私は前から当用漢字は間違っているから無視しろ!日本文化を護れ!と会社では迷惑な主張を繰り返していました。会社で報告書は当用漢字を使え…と云っているので、抵抗した訳です。上司が訂正するのが判っていて当用漢字に入っていない字を使ったり、わざと「てにをは」を間違えたり……。これは内容を訂正されたくないために、神経をそちらに集中させる戦略でもありましたが。 私の商売で使用する言葉に「しんとう圧」なる用語があります。半透膜を隔てて濃度の異なる二つの溶液を対向させた時に生じる両側の間に生じる圧力です。いわゆる「透析」の原理です。液が半透膜の中を反対側に滲み透ることにより生じる圧力です。以前は滲透圧と書きました。今は浸透圧に統一されました。浸漬しただけでは生じない、滲透することが必要なので、私は浸透圧は間違いだとして使用しません。 辯護士、辨理士、花瓣、辮髪の「ベン」は今は「弁」に統一されているのだそうです、4種の弁は全く意味が異なるのに。私は「弁」は使いません。 「同志」と「同士」は差別しないでどちらを使用してもいいことになっています、意味は異なるのに。 同志はロシヤ語では「タワリシチ」。よく聞かされた嫌いな言葉でした。英語でいえば、a fellow thinkerだとか。要するにこころざしとか思想が重要です。 同士とは味方同士、同士討ち、電車同士とか、互いの群分けが重要であって、意図・思想は関係なし。 両者は意味は異なるが偶然に音が同じであっただけです、 日本ではいつから漢字が表音文字に変わったのでしょうかね? またまた長文で申し訳ない。簡潔に表現する能力が欠如しているようです。 |