ほっこりするお話ですね。
楽しく読ませていただきました。
私の場合は家庭円満のため「勝手耳」でして聞こえない場合も結構あります。
私が風呂から出て布団に潜り込んだ時、3時間程前に寝た家内が何か言いました。 家内はよく寝言を言います。それもイヤッーと云うような悲鳴が多い。何か怖い夢による寝言だろうと私はすぐに声を掛けて起こすことにしています。後で聞くとひよこに突かれた…とか、子犬が飛びついた…とか云う他愛ないもの。 今回のは悲鳴ではなかったので、エッ?と聞き返しましたが返事がない。やはり寝言か…とそのま休みました。 朝になって昨夜寝言を言っていたよ…と言ったら、寝言じゃあないわよ、目が覚めたので塗りましょうか? と訊いたのよ、いいとの返事だったので、それっきり…とのこと。 実は私は冬になると乾燥した背中が痒いので、かゆみ止め入り保湿剤を、自分では塗れない背中に塗って貰っています。入浴後すぐに塗るのが一番いいのですが、私の入浴は家内が寝た2時間程後。彼女が寝る前に入浴してすぐに塗って貰ったこともあるのですが、寝るときには湯冷めしてしまって、寝にくい。最近は朝起きたときに塗って貰っています。 昨夜は私が寝室に入ってきたときに目が覚めたので、保湿剤を塗ろうか…と訊いたのだそうです。 耳が遠くなった爺婆。相手が何か言った時、聞き間違えてトンチンカンな返事をしても、云った方は然るべき返事が返ってきたものと思って納得し、会話が終了…とのよくあるパターン。我々もそのような会話をするようになったのだ…と二人で笑いましたが何となく侘びしい。 |