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2011年01月08日(土) 
  私の身体も命も私のものだ。私が自由に使う。
  どの人間も自由への基本的権利―他人が同じことをする権利を尊重する限りみずからが所有するものを使って、みずからが望むいかなることも行うことが許される権利を有する …自由至上主義(リバタリアニズム)

  功利主義のもとにおいては、多数派の幸福のために少数派が犠牲になることが多い(極端ではあるが「シリーズ②の四人の漂流者」の例を参照)。リバタリアンはそれは正義に反する…と考える。

  自作の自殺装置を開発し、末期病患者の自殺幇助の活動を開始し、世界的に議論を呼んだ,ジャック・ケヴォーキアン博士は死を望む130人の末期患者の自殺幇助の実施に対して罪に問われた。博士は1999年10~25年の不定期刑の有罪判決を受けた。(2007年、健康状態悪化で仮釈放)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%…2%E3%83%B3

映画はhttp://www.cinematoday.jp/page/N0018232?g_ref=twitter  アル・パチーノ主演

   米国においてはオレゴン州とワシントン州を除いて、自殺幇助は違法とされているそうだ。

   この法律は、自由至上主義から見れば正義に反する。しかし、自殺幇助は自由至上主義からではなく、極度の痛みを長引かせないようする…というと尊厳と慈悲の立場からの賛成もあり得、それと区別がつかない。理由はどちらでもいいではないか…と云う人は哲学することが無理な人。

   そこでもっと明瞭な例をサンデル教授は提示する。

   気持ちのいい話しではないので、簡単に紹介する。2001年、ドイツのアルミン・マイヴェスというコンピューター技術者が無報酬で殺されて食べられたいと願う者をウエッブで募集。200人の応募者があったが、その内の一人と話しが合い、マイヴェスは実行した。彼の弁護士は「嘱託殺人」を主張。裁判所は過失致死で8年6ヶ月の懲役を言い渡した。控訴審では終身刑を言い渡した。

   自由至上主義の思想からは、この判決も正義に反する。


   ケヴォーキアン博士もマイヴェスも他人の権利を侵害していない。損害を被った人はいない。法律は兎も角、彼らが不正をはたらいた…との主張は根拠がない。

(自分の身体と命は自分のものだから、自分が自由に処置してよい筈だ。そうならその人の自殺希望への援助も不正とする理由がない。何故か博士はこの理屈は持ち出さない。彼がクリスチャンの所為か。宗教的には兎も角、自殺は悪だ…との論理もあり得、その場合はそれへの援助も不正だとする反論もありそう。そのような論理はないのかな。)

さて、貴方は自由至上主義者になれる?

     …………………


Justice @Michael J Sandel ①http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30

4人の遭難漂流者 Justice @Michael J Sandel ②http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30

肺ガンで儲ける Justice @Michael J Sandel ③http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30

ミミズ食べ賃Justice @Michael J Sandel ④http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30

ビル・ゲイツのお金を分ける Justice @Michael J Sandel ⑤
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閲覧数786 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2011/01/08 00:36
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