今年五月半ばに、それまであった会社のパソコンのデータを消去、机を撤収しました。会社に置いてあった私物も持ち帰りました。おかげ我が家の私の書棚はもともと溢れていた前の床の混雑が更に拡大。
そこで何十年と放置していたがらくたの整理に挑戦。
目立つのは講習会で貰ったテキストや文献のコピー、さらには何十冊かの洋書の海賊版。
学生時代からサラリーマンになりたての頃。日本国内で発行された範囲では満足できる専門書は見あたらない。海外に目を向けて勉強しようにも1ドル360円の時代、学部を卒業してから奨学金を戴きましたが月額6,000円、2年後に入った会社での初任給は16,000円の私には1冊数千円する洋書なんて購入できる訳がない。大学や会社にはしょっちゅう海賊版販売業者が出入りし、種々選んで買っていました。勉強用以外に仕事上必用な時に見るものもありました。勉強用のものも何年かかけて仲間と輪読した者も何冊かありますが、多くは目も通していない。何かを合成する時にどのような反応をどのような条件でやればいいかを必用に応じて検索するものはまず目を通していません。
お金のない若い頃に無駄金を沢山使ったものです。全部マスターしていればさぞかし今頃は…。殆ど廃棄したのでもう取り返しはつきませんが。
考えてみれば著作権違反に励んだものです(勿論、輪読の時以外に会社に持ちこむことはありませんでした。)。
論文を複製コピーして、仲間に配って勉強会の資料にもすることは度々でしたが、これも多分著作権法違反。私は道路交通法と著作権法に関しては違法行為タップリです。罪深き男です。
特許法もタップリ違反しましたが、これは企業人としては当然の行為です。裁判に負けて会社に損害を与えることさえなければGo! Go!です。逆に我々の権利もタップリ侵害されていましたがね。プラスとマイナスのバランスは当然にプラス(違法行為によって得た利益は侵害されたことによる損失よりは大きい)と信じていますがね。