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2011年09月16日(金) 
   お茶っ人では京大の熊取六人衆、なかでも小出裕章氏のファンが多いようです。私も彼の著作「原発のウソ」を読みました。その前に彼が出ているいくつかの動画も見ました。

   「原発のウソ」にはかねて私が考えていたことが詳しく書いてあって、我が意を得たり!という所も沢山ありますが、反撥を感じる部分、もしくは反対ではなものの注釈を追記したい所も沢山あります。

   多くの小出ファンの前で、本当にその通りだよね!…と同意し合っても照れくさいだけで面白くもない。反撥部分を強調して書けば、私への反論がコメントとして沢山戴けそうで、楽しそうに思えます。反対意見を真面目に交わすことが仲良くなる秘訣だろうし、戴いた反論に負けて私が自分の意見を変更したり、その逆が起こったりすることは有意義なことだと思います。

   時期遅れで、もう少し気が抜けた印象もありますが、読んだ当時に書き込んだメモの一部を順次ご紹介して行きたい…と思います。

そこで第一回目のメリットとリスク

  「原発のウソ」第2頁に「原発はメリットよりもリスクの方がずっと大きいのです。」と書いています。これは原発だけではありません。多くのものに於いてそうです。メリットをどのようにして評価するかは問題ですが…。

   政府や電力会社、御用学者の安全神話に騙された人には意外なのかも知れませんが。連中がどのように云っていたのか私は知りませんが、少なくとも技術屋には絶対安全なんて信じる者はいない筈です。リスクが起こることは確率の問題であり、確率ゼロはあり得ない。リスクの確率を出来るだけゼロに近づけることが技術屋の仕事です。

   車を例にとります。車の事故により年間40万近くの人が亡くなっています。
http://www.stat.go.jp/data/sekai/14.htm#h14-04 の14.4 交通事故の章の統計表参照
(これは多分原水爆や放射能による累計死亡者よりも多い人が毎年なくなっていることになります。)

   車に乗ることのメリットをどのように数値化すればいいのかは判りませんが、事故死してもいい程のメリットはない筈です。皆は自分が事故に遭うことは多分ないだろう…と車社会から逃げ出さないで車生活のメリットを享受しています。

   全てにおいてメリットとリスクは共存しています。水力発電だってダム決壊の虞があります。今回の地震でも小さな農業用水ダムが決壊して何人かが亡くなりました。

   火力発電だってリスクは大きいです。今回も、気仙沼港口にある漁船用燃料タンクが津波に倒され、火が出て市街地が何日か燃え続けました。行方不明者の多くはこの火災で亡くなった…と私は推測します。これが備蓄量が桁違いに大きい火力発電の燃料タンクなら、被害も桁違いに大きいでしょう。

   何人かが亡くなったダムや漁船用燃料タンクと、死者は出ていないが大勢が避難生活を余儀なくされたりや放射能汚染の危険に曝されたりしている原発とにおいてメリットとリスクのバランスをどう評価するかは難しい問題ですが、小出氏のように原発のみを危険視されていることには私は懐疑的です。

閲覧数1,697 カテゴリ日記 コメント6 投稿日時2011/09/16 01:23
公開範囲外部公開
コメント(6)
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  • 2011/09/16 08:03
    東京都は、新たにガス発電所を建設するみたいですけど

    東京に住むことも大きなリスクと隣り合わせ

    大地震の可能性と脆弱な埋め立て地の地盤

    東京一極集中しすぎているリスク

    発電方法も広い視野が必要なんだけど

    ほとんどが、「原発は危ない」しか考えられない脱原発

    稼働させないと安全だという思いこみでしょうかね
    次項有
  • 2011/09/16 10:18
    鉛筆コッチさん
    【とっちゃん】さん

    石油の場合は海面が火の海になり、津波とともに町に押し寄せます。

    しかし石油による火力発電の新設は国際的に禁止されているそうですね。

    火力発電は港に近いことが条件になりますから、どうしても都会もしくは都会近郊になります。

    LPGタンクが破壊されるとガス化したLPGが空気と混合されて猛烈な爆発力(鉄筋コンクリートでも粉々になる…とか)を示すそうですから、一瞬にして大勢の死亡者が出そうに思えます。これは逃げる余裕がないだけに原発よりは怖い…とも云える。

    すぐに死んでしまうので放射能のように後から障害が出てくる…ということはなく、後腐れはない…とも云えるのかも。

    素人のいわれのない恐怖なのでしょうかね。
    次項有
  • 2011/09/16 13:14
    今は、原発の事故しか見えない

    交通事故死は、日常のことで大きなニュースにならない
    飛行機墜落は、非日常で大きなニュースになってしまう
    短期的な飢饉は、ニュースになるが、
    慢性的な飢餓は、ニュースにならない

    死傷者の絶対数よりもイメージで物事を考えてしまう
    理科系の人間は、数値が優先するから滑稽に思えてしまう
    次項有
  • 2011/09/16 15:28
    鉛筆コッチさん
    【とっちゃん】さん

    著者の小出裕章氏も理系人間の筈なんですがねえ。

    本にはいいことも沢山書いてあります。しかし、おかしな主張も結構あります。初めに結論があって、それに利用できる材料を玉石共に掻き集めたな…と私は読んでいます。
    次項有
  • 2011/10/10 17:38
    天使さん
    久しぶりに時間があって、読ませて頂きました。

    がむしゃらに原発反対を唱える方達

    将来は原発に見合う何か違うエネルギー必要でしょうが、
    すぐ原発止めてもねぇ~

    目先の事にとらわれずこの国の未来をもっと真剣に考えないと・・・

    交通事故死多いから車作るな!!という発想にはならないのに
    あんでかなぁ~と私も疑問です。
    次項有
  • 2011/10/11 00:13
    鉛筆コッチさん
    天使さん

    私の日記はどれも長いので申しわけありません。

    現在、日本において汎用可能な再生可能エネルギによる発電技術は未完成です。今の技術では国外の原発よりも遙に高い電力料金となり、日本の製造業は潰れます。安全な原発を作る方が容易だと私は考えています。


    LNG発電の事故は一瞬にして大勢死んでしまうでしょうが、原発事故は後でじわじわと被害が出てくるので、気味が悪い…と嫌がられる要素は持っていますので、反原発の人が多いのでしょうね。
    次項有
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