裁判員の候補の連絡。
来たことを吹聴してはいけないそうですが、来ないことの吹聴は問題ないでしょう。
来ないでよかったのは裁判員制度がいいこととは思えないからです。
憲法違反の疑いもあります。第七十六条一項の「すべて裁判官は、その良心に従ひ独立してその職権を行ひ、この憲法及び法律にのみ拘束される。」に反するように思います。今度からは裁判員の意見にも拘束されるからです。
裁判は裁判官が自己の主義思想・宗教・人生観・道徳感・歴史観・価値判断などから離れて、純法律的に判断をすることが必要です。そうでないと裁判官毎に結果が相違し、判断にバラツキを生じ、判決の品質が低下します。
今度からは、法律を知らず感情的な判断を下し易い裁判員に拘束されます。裁判官3人に対して裁判員6人です。意見が3対6で別れる可能性ありです。裁判官が反対した結果になれば、上位審でひっくり返す必要がありますが、今度からは自由に覆せない筈です。
更に客観的・冷静な判断が困難(というよりは不可能な)被害者が加わると復讐劇になる可能性大です。ニュースなどで、被害者の家族らが犯人かどうかも確定していない容疑者に対して「極刑を望む」などとコメントしているのをよく見ます、今後は高裁や最高裁で逆転することが増えると思われ、忙しくなるでしょう。
もし判決が国民感情から離れているなら、それは裁判の問題ではなく、法律が国民感情から遊離しているからです。立法段階で国民感情の調査をするべきです。
制度には反対ですが、ご指名がくれば嬉しいのです。裁判官や裁判員の間で、裁判官を打ち負かすような議論をやってみたいのです。原告や被告は何度も経験していますが、判断側は未経験です。面白そうです。要するに野次馬です。
残念だなあ。 次回に期待しよう。