昨日紹介した碁石浜(海岸)の南に隣接する漁港:泊里。
ここの防潮堤は集落を高潮から守る高さ2m幅6mのもの
と更に海側に最近建設されたコンクリート製防潮堤がある。
小さな漁港に相応しくないような構え。
しかし、今回の大津波はこの二つを簡単に越えて、背後の
集落数十軒と碁石酒店(鉄骨3層)を滅茶苦茶にする。
鉄骨が残る酒店以外は唯の瓦礫の山。
見事な破壊振りです。
このあたりは、あわび御殿と言われる黒瓦の御城状の豪邸
が多いのですが、低地に立った物は皆駄目。
10m位の高さの家も骨組み健在も海水が入る。
引き波で倒れた家屋も多い。
東北の建設業と大工さんは地域に根差しているので良い仕
事をしている。
16年前神戸で見たいいろいろとの違いが歴然。
都会の業者は信用できないというのは確かでした。
岩手は「気仙大工」「住田大工」等と呼ばれる腕の良い大
工や棟梁が居る地域。
そして金のある人も多いようだ。
少々の地震では地盤の良さもあり、住宅などは壊れていな
い。
丸石で積み上げた部分なども壊れたものが殆ど見ない。
高台の豪邸もあのマグニチュード9にビクともしていない。
あの大津波さえ無ければ・・・と想う。
防潮堤もコンクリートの打設は良好。
亀裂もヒビもない。
住宅地に近い防潮堤の鉄の扉2枚は、津波の引き波で20m
以上飛ばされていた。
3時20分頃に上がった船を迎えにいった軽トラック等が二
つ折にひしゃげて数台残る。
現在は、この港に係留している船は無い。
周辺の漁業権のある住宅の庭には各地から寄贈された小船が
置いてある。
5月18日現在、この泊里漁港で操業している船は2隻程度。
海は青くて綺麗。
対岸の光景も美しい。
少々の浮遊物はあるが、海の状況は良好に見えた。
画像:泊里漁港(手前の集落跡と高さ2mの防潮堤)
5月18日