おはようございます
泊まるのが山中の場合には少々朽ちていても小屋は有り難いものですが
野犬は困りますね。
私も山中で小屋の軒を借りてテントを建てていた時に野犬が数匹うろついて
いたことがありました。
日が暮れかけているので、移動するのも厄介なので、襲われた時の武器として
太めの木切れを傍に置いていましたが、結局何事も無くて済みました。
でも、そんな所で人に逢うほうが怖く感じます。
カブ
50何年か前の夏、光岳から北に向かって単独南ア縦走をしました。 朝大井川鉄道の千頭駅に降り立ちました。さてここから営林署のトロッコに乗せて貰えるか、千頭ダムまで歩きになるか…。 丁度出発しそうなトロッコがあったので、乗せてほしいと頼んだ所、そこの事務所で聞いてくれ…とのこと。事務所で頼んだら危険だからダメ! 運転手の所に戻って、気を付けて乗れ!とのことだった…と伝えるとそうか乗れ!と。後の材木用車両に乗ると乗るとすぐに出発。 大井川から別れて寸又川沿いに大間(今の寸又峡温泉;金嬉老事件で有名になった)、飛竜橋(紅葉時は絶景で、秋だけ客車が運転されていた)を通って千頭ダムで終点。ダムを対岸に渡って川沿いに上がったり下がったりしながら上流へ。 途中から雨が降り出しました。私は雨中歩行が大嫌い。あと1時間も歩けば柴沢小屋かと思はれるころ、河原に半壊の飯場(釜ノ島小屋の跡?)を見つけました。 今夜はここで泊まるか…と降りていきました。屋根はあちこちで破れているが、雨に濡れない場所は確保できそう。ただ、風呂場は壁や浴槽のタイルがほとんど剥がれ落ち、トイレも半壊で便器も割れている。台所風の所にも油や醤油だったらしきものが入っている一升瓶などが並んでいる。一部は割れており、固まったり泡を吹いたりして溢れてこぼれていたりしてる。流しはあるがガランはとれているし、周囲が汚れていてこの水を使う気にはなれない。 何もない無人小屋は清潔にされていれば快適だが、嘗て人間の生活あって、その臭みが毀れたままの残骸となって建っているって何となく気持が悪いものです。 そこにかなり大きなやせ細ってあばら骨が数えられそうな犬が音も立てずに入ってきて上目遣いで私を見上げました。これにはゾッとしてシッシッと追い立てたら、しずかに何処かに去っていきました。ヒョッとしてこの犬の家だった? その夜は余り寝付かれなかった記憶。翌日まだ雨が降っていましたが、このお化け屋敷でもう1日一人で過ごす気はなく、サッサと柴沢小屋に移動しました。 その後の情報によると、柴沢小屋から光岳への登山道は通行不能となり、光岳へは信濃俣経由で大回りする必要がある…とのことでしたが、また復活しているようですね。 ……………… 一人で過ごした山の夜 ① http://www.sns.ochatt.jp/modules/d/diary_view.phtml…=&l=30 |