「花子とアン」はちゃんとは見ていないのですが、毎日、家のテレビがついているので、何となく右の耳から入ってきます。今日もあの主題歌をボンヤリ聞いていました。「♪これからはじまる~」と始まって、そのあと何が始まるのかサッパリわからない例の曲(「 にじいろ」)。
これが、いわゆる“カノンコード”なんですね。
パッヘルベルのカノンという有名な曲があります。
C-G-Am-Em-F-C-F-G というコード進行を延々と繰り返す曲。
「にじいろ」をゆっくり歌うと、パッヘルベルのカノンの上にぴったり乗ります。
かなり荘厳な感じになりますが。
このカノンコードは、ヒット曲になりやすいコード進行として、数々の曲にとり入れられています。
10代のころ、アリスというフォークグループが好きでした。「遠くで汽笛を聞きながら」という曲がカノンコードをとり入れていることを、そのころ知りました。
ほかにも、ZARDの「負けないで」や森山直太朗の「さくら」のサビの部分がこのコードを使っています。
(これらもパッヘルベルのカノンの上にぴったり乗ります。)
パッヘルベルのカノンを少し変形して、C-G-Am-F としたのが、ビートルズの「 Let it be」。オリジナルのイントロはピアノで、この和音だけを弾いています。
「Let it be」のコード進行をそのまま翻案したのが、イルカの「なごり雪」(原曲は伊勢正三)であるのは知られています。
最近話題になった映画「アナと雪の女王」の主題歌「 Let it go」もサビの部分はC-G-Am-Fのくり返しになっています。タイトルまで「Let it be」と似ていますね。
ちょっと調べたら、AKB48にもカノンコードをとり入れた曲が随分あるようです。
パッヘルベルが特許を取得していたら、大富豪になっていたでしょうね(笑)。