正月恒例の、元旦サービスデーの映画鑑賞は、今年は第二次世界大戦下のユダヤ人を描いた、ヨーロッパ映画では定番のテーマとも言えるもの。 この映画は事実に基づいているとはいえ、爆撃で廃園となった動物園にユダヤ人をかくまう話。 シチュエーションは独特だが、基本的なユダヤ人に対する人間愛というものは、これまでの映画でもよく描かれている通りの描き方。 動物に対する愛情とユダヤ人に対する感情を対比するのは少し難があるだろうが、それでも懸命にユダヤ人を救おうとする主人公の真摯な姿勢は良く伝わってくるし、そこそこ感動も味わえる。 ナチスドイツの悪は割とありきたりの描き方だが、ポーランドを舞台にしているだけに、当時のポーランドの社会的背景やワルシャワ蜂起なども詳しく描いた方が、歴史的な重厚感も出たのではないだろうか。 ★60点 |