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2009年01月04日(日) 
明けましておめでとうございます。

お茶っ人の日記には、特にお正月の話題にはふさわしくないような気もしますが、 おぼしき事言わぬは腹ふくるるわざであり、私の不服をブチ明ける場所も他にないので…

電気の池と書く。池に水が溜まっているように電気が溜まっているものと考えたのだろう。ところが、本当に電気をそのまま溜めるものは蓄電器と呼ばれている。いわゆるコンデンサーやキャパシタである。写真ののフラッシュは使用前に電池からキャパシタに電気を溜めて、所定の電圧にまで充電しておかないと発光しない。このキャパシタこそはまさに電池で発生した電気の溜池である。コンデンサーは時々古い扇風機から火事を起こしているやつである。

電池は電気を溜めるのではなく、電気を発生するものである…ので、言葉としては適当ではないように私はいつも思っている。

最もよく使用されている乾電池は、中に液体が入っていない電池という意味だが、1回しか使用できない一次電池の意味に使用されている。これは内臓されている化学試薬の反応により電気を発生する。二次電池(蓄電池)も内臓化学試薬の反応により電気を発生するが、使用を続けて電気が出なくなれば、電源から電圧をかければ電気発生の時とと逆の反応が起こって、再び電気発生が可能な状態になる。共に電気を溜めているのではなく、電気を発生させ得る化学エネルギーとして蓄えているのである。

最近は太陽電池と燃料電池が新聞を賑わしている。
太陽電池は光により電子を放出する半導体により電気を起こすものであり、燃料電池は酸素と水素の反応を利用して電気を起こす。それぞれ太陽光なり酸素と水素なりを補給し続ける必要がある。一次電池と二次電池はともに電気としてではないが内部に化学エネルギーを溜める能力を持っているが、これらはエネルギーを溜める能力を持っていない。電気の池はおろか、エネルギーの池もない。

熱電対のように熱で電気を起こして温度測定に使用されている例はあるが、熱から直接的にエネルギー源としての発電を行うことは実用化されていない。

海洋発電は海の底と表面の温度差を利用して発電機用のタービンを廻すもの。

一般的な旧来の発電機は水力、風力、もしくは普通の燃料や核燃料・地熱を使ってボイラーで蒸気を発生・噴出させた蒸気の力、などの回転力を使用して、磁場の移動もしくは磁場の中の導電体の移動を利用した発電機を回す。すなわち回転力という外部エネルギーで電気を起こしている。

 外部エネルギーを電気に変換器するものとしての太陽電池や燃料電池はこれらの発電機に分類されるべきものであって電池ではないといつも私は違和感を持っています。「太陽発電」なる用語は使用されていますがね。

このような用の混乱を放置すると、一般の人たちの誤解を来すと思うのですが、なぜかそういった議論が起こらないようです。

仕事始めの前にお祝い気分から頭を醒ますのにお役には立ちませんでしょうか。

閲覧数1,295 カテゴリ日記 コメント6 投稿日時2009/01/04 17:01
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コメント(6)
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  • 2009/01/04 19:23
    イアンさん
    コッチさん

    >仕事始めの前にお祝い気分から頭を醒ますのにお役には立ちませんでしょうか。

    醒めても、よくは判らない・・・自分の頭を嘆くべきか、はたまた“少し目線を下げて呉れ”と頼むべきか。
    次項有
  • 2009/01/04 20:42
    夫が言うには、
    「昔、電池は液体が入っていたのではないか。乾電池は液体が入っていないのではなくて、液体を液体でない状態にして入れたから『乾』がつくのではないか・・」
    と、まことしやかに説明してくれました。事実はわかりません。
    そういう意味では、「池」でもあながち間違い出ないのかもしれません。
    次項有
  • 2009/01/04 23:11
    鉛筆コッチさん
    イアンさん

    本当に醒めたのかしら。

    判らなくても、頭が醒めれば目標達成…では冷たいですかね。

    嘗て流行った言葉にスパゲティ症候群というのがありました。
    一つは入院患者に電気のコードや薬液供給、血液循環、呼吸用酸素等々のチューブなどがスパゲティのように絡まっている状態のことでしたが、もう一つに技術の話しがこんがらがってくると一般の人にはよく判らなくなっている状態のことでした。

    後者の場合、技術者側の説明が悪い…との主張と、一般人の技術に関する不勉強を詰る主張とが対立していました。

    少なくとも頭の善し悪しの問題ではない筈です。

    説明側が熱心なら目線を下げる(その代わり説明が何倍にも長くなる)し、読者が熱心なら参考書を探すことになるのでしょう。トータルエネルギーはどちらが小さくなるかです。

    ハテ、本件の成り行きは……?
    次項有
  • 2009/01/04 23:23
    鉛筆コッチさん
    うさきょんさん

    ご主人はご存じなのですね。乾電池は電解液を吸水性素材に滲み込ませてあるようです。液漏れの心配が減るかわり、反応速度が遅くなります。

    蓄電池では充電時間が長くならないように、液体のままです。

    乾電池と言うよりも湿電池と言うべきか。

    いずれにしても、乾電池と蓄電池とでは異なる特性からの分類であり、湿電池と液体電池、一次電池と二次電池、使い捨て電池と蓄電池、電池と発電器……と言うように一つの性質の相違点で区分しないと混乱を招きます。
    次項有
  • 2009/01/05 09:23
    コッチさんのように博学の方だとさらに混乱するのでしょうが、一般消費者はたぶん・・

    充電できる電池
    使い捨て電池
    車のバッテリー

    ぐらいの区別で十分なのではないかと思います。それ以上分類するとたぶんもっと混乱するのでは・・・

    今年もよろしくお願い致します。
    次項有
  • 2009/01/06 01:29
    鉛筆コッチさん
    うさきょんさん

    再度の書き込みを有り難う御座います。

    おっしゃるとおり、普通は
    ①充電できる電池
    ②使い捨て電池
    ③車のバッテリー
    しか縁がないでしょうから十分かも知れませんね。ただどう分類しようと、日常使い慣れているから、誤解問題もなしです。

    電気の池はなくても電気のもとになるエネルギーの池があります。エネルギーが残っていれば、いずれも電線でマメ球をつなげば光ります。

    これから出てくる筈であり、新聞を賑わせている④太陽電池や⑤燃料電池は、中にエネルギーは入っていません。

    例えば停電になって暗闇の中で、太陽電池にコードとマメ球をつないでも、光りません。電気を起こすエネルギーが入っていないからです。電気を起こすためには光が要るのです。燃料電池も同様で、燃料を注入しないとマメ球は光りません。

    太陽電池を使って懐中電灯を点灯しようとすると、予め明るい所で発電させて、上記①②③の電池に充電させておくことが必要です。太陽電池単独では懐中電灯には使えないのです。別個に①②③いずれかの電池も一緒に入れておく必要があるのです。⑤を一緒に入れても役には立ちません。

    ①②③と④⑤とはそう言った意味では異質なものです。電池だから…と言って、①②③と同様に使うことは間違いなのです。

    まあ④や⑤がそこらに単品で転がっている訳ではありませんから、目下は問題は起こらないでしょうがね。

    しかし、最近の乾電池は昔に較べて性能がよくなりましたね。随分長時間使えます。

    本年もよろしくお願い致します。
    次項有
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