コッチさん
>仕事始めの前にお祝い気分から頭を醒ますのにお役には立ちませんでしょうか。
醒めても、よくは判らない・・・自分の頭を嘆くべきか、はたまた“少し目線を下げて呉れ”と頼むべきか。
明けましておめでとうございます。 お茶っ人の日記には、特にお正月の話題にはふさわしくないような気もしますが、 おぼしき事言わぬは腹ふくるるわざであり、私の不服をブチ明ける場所も他にないので… 電気の池と書く。池に水が溜まっているように電気が溜まっているものと考えたのだろう。ところが、本当に電気をそのまま溜めるものは蓄電器と呼ばれている。いわゆるコンデンサーやキャパシタである。写真ののフラッシュは使用前に電池からキャパシタに電気を溜めて、所定の電圧にまで充電しておかないと発光しない。このキャパシタこそはまさに電池で発生した電気の溜池である。コンデンサーは時々古い扇風機から火事を起こしているやつである。 電池は電気を溜めるのではなく、電気を発生するものである…ので、言葉としては適当ではないように私はいつも思っている。 最もよく使用されている乾電池は、中に液体が入っていない電池という意味だが、1回しか使用できない一次電池の意味に使用されている。これは内臓されている化学試薬の反応により電気を発生する。二次電池(蓄電池)も内臓化学試薬の反応により電気を発生するが、使用を続けて電気が出なくなれば、電源から電圧をかければ電気発生の時とと逆の反応が起こって、再び電気発生が可能な状態になる。共に電気を溜めているのではなく、電気を発生させ得る化学エネルギーとして蓄えているのである。 最近は太陽電池と燃料電池が新聞を賑わしている。 太陽電池は光により電子を放出する半導体により電気を起こすものであり、燃料電池は酸素と水素の反応を利用して電気を起こす。それぞれ太陽光なり酸素と水素なりを補給し続ける必要がある。一次電池と二次電池はともに電気としてではないが内部に化学エネルギーを溜める能力を持っているが、これらはエネルギーを溜める能力を持っていない。電気の池はおろか、エネルギーの池もない。 熱電対のように熱で電気を起こして温度測定に使用されている例はあるが、熱から直接的にエネルギー源としての発電を行うことは実用化されていない。 海洋発電は海の底と表面の温度差を利用して発電機用のタービンを廻すもの。 一般的な旧来の発電機は水力、風力、もしくは普通の燃料や核燃料・地熱を使ってボイラーで蒸気を発生・噴出させた蒸気の力、などの回転力を使用して、磁場の移動もしくは磁場の中の導電体の移動を利用した発電機を回す。すなわち回転力という外部エネルギーで電気を起こしている。 外部エネルギーを電気に変換器するものとしての太陽電池や燃料電池はこれらの発電機に分類されるべきものであって電池ではないといつも私は違和感を持っています。「太陽発電」なる用語は使用されていますがね。 このような用の混乱を放置すると、一般の人たちの誤解を来すと思うのですが、なぜかそういった議論が起こらないようです。 仕事始めの前にお祝い気分から頭を醒ますのにお役には立ちませんでしょうか。 |