1,841万kW/2,829万kW (07/04 22:40)
65%
■バックナンバー
■RSSフィード
RSS 1.0 RSS 2.0 Atom 1.0
■このブログのURL
https://www.sns.ochatt.jp/blog/blog.php?key=486771
2009年01月11日(日) 
漢詩の講演会へのお誘いを受けました。高校では漢文の単位を取っていないので理解は無理…と辞退したのですが、義理の狭間で出席せざるを得なくなりました。

テーマは「静岡に縁の詩」、講師は石川忠久氏 (元二松舎大学学長)

聞いてみればそれなりに面白い。七つの詩の紹介がありましたが、冒頭の詩を、私の復習のために、ここに記載します。

「富士山」 (石川丈山作)
仙客来遊雲外巓
神龍棲老洞中淵
雪如がん(糸に丸)素煙如柄
白扇倒懸東海天

 仙客来たり遊ぶ 雲外の巓(いただき)
 神龍棲み老ゆ 洞中の淵
 雪はがん(糸に丸)素の如く 煙は柄の如し
 白扇倒(さかしま)に懸かる 東海の天

 仙人が来て遊んだという、神聖な富士山の頂きは雲を抜いて高く聳えている。また、山頂にある洞窟の中の渕には、神竜が年久しく棲みついていると伝えられる。冬の頃この霊山を下界から望めば、山頂から山裾まで純白の雪に覆われ、扇に見立てるならば、白絹を張った扇面にあたり、その上に立ち上る噴煙は、扇の柄にあたる。まるで東海の空に白扇が逆さにかかって居るようで、その雄大な眺めは、実に天下第一等の山の名に背かぬものである。

有名な詩だそうで、上記訳はwebからコピペ。

詩吟は下記から聴くことがきます。

http://www2u.biglobe.ne.jp/~seigaku/takase.htm

講師の評によれば石川丈山の作品の中ではつまらない作品で、寝転がって鼻糞でも穿りながら作ったのでしょうな。しかし、これは素晴らしいものだ…とのこと。

「仙客」と「神龍」、「来遊」と「棲老」、「雲外巓」と「洞中淵」とがそれぞれ対になっており、それも素晴らしいのだそうです。その意味では上記訳はちょっと変。「神龍が住み着いて老いる」となるべきで、訳者は対句を意識していない。

このころの富士山は宝永の噴火の前で煙りを出していたそうだし、柄のついた扇子もあったそうです。

webで がん(糸に丸)をテキストとして外字エディターで作成したのですが、ここに貼り付けると「 」に変わってしまいます。道理でweb上でも元の字の通りに入れたものは見あたりませんでした。 一太郎、Word、OutlookExpressでは問題ないのですが。

どなたかご指導を。

がん(糸に丸)素白絹のこと。昔の扇子には使っていたのでしょう。

漢字の一部にふりがなをいれましたが、ここに貼り付ける時に消えてしまいました。後に(  )つきで入れます。不便ですね。

お茶っ人に漢詩が登上するのは初めて?

閲覧数2,519 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2009/01/11 11:45
公開範囲外部公開
コメント(0)
  • 次項有コメントを送信
    閉じる
    名前 E-Mail
    URL:
■プロフィール
コッチさん
[一言]
■この日はどんな日
■最近のファイル
■最近のコメント
■最近の書き込み