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2020年03月04日(水) 

 

 

>262357 日本人とは何か①~もののあわれと国学~ >新聞会 12/03/21 PM06 【印刷用へ】  >逝きし世の面影リンクより転載します。

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>加藤周一1919年~2008年(大正8年~平成20年)

> 日本人を『一言』で説明すれば、『国学』の本居宣長以来『日本人とは何か』との問いを、しきりに発して倦むことがない特異な国民であるといえる。

 

そうですね。日本人は日本人ですね。日本語は現実の内容しか表現しない。だから、実況放送・現状報告の内容で説明すれば、日本人は日本人でしかない。事実は事実でしかない。しかし個人の考えがあるとすれば、その内容は人様々である。答えはいくらでもある。

‘日本人とは何か’ の問いは、実は哲学である。この問いは、個人の考え (非現実) の内容を答えとして求めているのである。だから、現実の内容をいくら並べてみてもその答え (非現実) にすることは難しい。

考え (非現実) を持たない人間は、無哲学・能天気である。にもかかわらず、哲学的命題を飽かず問うのはどうした訳であろうか。外国人の真似事をしてみせているのであろうか。

‘我々は何処から来たか’、’我々は何者であるか’、’我々は何処に行くのか’ の命題は、考える価値がありますね。しかし、日本人には哲学的命題は考えられない。というよりも、その答えが出せるはずがない。それぞれの命題は、その問う世界 (過去・現在・未来) が現実とは違っている。これは文法上の時制に対応している。印欧語には時制がある。だから、哲学ができる。

日本語思考では、異なる世界 (非現実) の内容を確然と仕切る表現が難しい。非現実 (考え) の内容は文章にならない。西洋人の場合は、全ての考え (非現実) は文章になる。文章にならないものは考えではない。文章には意味がある。矛盾を含まない文章は全て正しい考えを示している。考えの内容は、人様々である。だから、正解は一つではない。幾らでもある。 

 

>わが国で『日本人とは何か』という問いが繰り返されるのは、実は日本人であることが、何を意味するかが、はっきりしないところが原因している。 >なぜはっきりしないのか。

 

それは、事の次第・成り行きで説明できない内容だからである。非現実 (考え) の内容は頭の中にある。それは見ることができない。ただの話である。その話を納得するには文法に従って文章を理解するしかない。しかし、これはしんどい仕事である。だから、通常日本人は理解を避けている。

理解の代わりに忖度 (推察) を使って済ましている。しかし、理解と忖度は似ていて非なる内容であるから要注意である。忖度の内容は、聞き手・読者の勝手な解釈であって話し手・著者には何の責任もない。だから、内容に食い違いがあっても議論にはならない。

現実直視になっていないことを忖度の主に指摘すると、’だって、私は本当にそう思ったのだから仕方がないではないか’ と猛反発して反省の余地がない。だから、話にならない。現実直視を受け付けない内容は、空想・妄想の類である。だから、日本人は正しい考え (哲学) に縁がない。

 

> 日本人は、例えばイギリス人にとってのフランス人のような自分を相対化出来る他者を持つことが歴史的に一度も無かった。

 

横並びの比較では正確な答え (定義) は得られないでしょうね。

 'どのような状況にも普遍的に通用する真理や法則、基本概念や倫理がありうるという考え方が、日本にはほとんど存在しない。'  (カレル・ヴァン・ウォルフレン)  

 

> 日本人は、基本的に自分自身を客観視することが出来ないで、今まで来てしまったので『日本人とはなにか』がよく分からない。

 

日本人 (現実) をいくら眺めていてもその答えは出てこない。現実直視をしていない。理解の代わりに忖度を使っている。自分の頭を働かせないとその答えは出てこない。気分・雰囲気に焦点を当てた忖度では、その答えは出てこない。

 

> 『自分を客観視する』とは、『他者の目で自分自身を見つめなおす』ことに他ならないのである。>この、『他者の目』が日本では圧倒的に不足していた。

 

忖度には他者の目が無いでしょうね。だから、’だって、私は、、、、’ と弁解する。 自分本位に閉じこもっている。 

 

> 英仏や独仏の国民はお互いに相手を見ている。

 

欧州人には哲学がある。考え (非現実) は哲学になる。宗教に関する考えは宗教哲学になる。政治・歴史に関する考えは、政治哲学・歴史哲学になる。などなど。各人に哲学が必要である。Everyone needs a philosophy. だから、彼らには高等教育が役に立つ。

 

> 欧州人は相手を観察するだけではなく、相手の目の中に映った自分自身の姿を観察することに歴史的に慣れている。

 

彼らには、西洋哲学の伝統がある。

 

(略)

 

 

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閲覧数290 カテゴリアルバム コメント0 投稿日時2020/03/04 11:22
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