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2023年06月03日(土) 

 

>日本がアジア太平洋で自由主義陣営を支えなくて、誰が支える?/倉山満   >日刊SPA! の意見 • 11 時間前   

>◆“ソコソコ”頑張っている岸田文雄首相   

> 世界の最大関心事であろうウクライナ事変は、相変わらずだ。   

>今のところウクライナが善戦しているが、国力差は挽回しがたい。   

>ウクライナが欧米の盾かつ走狗としてロシアを苦しめている間も、中国は虎視眈々と勢力を伸ばしている。   

>日本が属するアメリカ陣営も、必死に対抗している。   

>我らが岸田文雄首相も“ソコソコ”頑張っているようだ。   

 

日本人には意思が無い。意思決定に難渋する優柔不断・意志薄弱の指示待ち人間である。それで、自主性がない。   

自己の意思を示せば当事者・関係者となる。示さなければ傍観者にとどまる。日本人には意思が無い。だから常に傍観者にとどまっている。わが国は自由主義陣営の中にあって自由主義陣営に属していない。      

 

日本人には意思が無い。意思の無い人間には責任 (responsibility) も無い。しかし日本語にも ‘責任’ という言葉はある。日本人の責任には意思の自由が無くて義務だけがある。だからアニマルの苦役と同じになる。これを受けて喜ぶ者はいない。兎角この世は無責任。[日本]人の一生は重荷を負うて遠き道をゆくがごとし。(東照公御遺訓) 

 

自由とは ‘意思の自由’ の事である。意思の無い人間には自由にも意味がない。不自由を常と思えば不足なし。 (東照公御遺訓)   

日本人には恣意 (私意・我儘・身勝手) がある。だが、恣意の自由は何処の国で認められていない。恣意の自由は ‘自由のはき違え’ とされている。

 

日本人は哲学 (考え) が無く、処世術 (損得勘定) ばかりが発達している。哲学は非現実の内容 (上位の文化) であり、処世術は現実の内容 (下位の文化) である。日本人は現実があって、非現実がない。日本語には非現実を表す構文 (時制) がない。 だから我々は外国人から信用されない。     

‘私は絶対に日本人を信用しない。昨日までの攘夷論者が今日は開港論者となり、昨日までの超国家主義者が今日は民主主義者となる。これを信用できるわけがない’  (あるアメリカの国務長官)   

 

> 日本では注目されないが今月、国際政治では大きな選挙が二つあった。   

>タイとトルコだ。   

>それより日本のメディアの関心事はサミットか。   

> 何にせよ、部分を見る前に全体を見よ。   

>◆中国の実態はロシア寄りの中立   

> 現在の国際政治の二大アクターは、アメリカと中国だ。   

>アメリカの覇権を奪わんと、中国が挑戦している。   

>ただし、中国人の時間軸は日本人には想像もできないほど遠大だ。   

 

中国は中原 (ちゅうげん) に鹿を逐 (お) う伝統的な覇者の国である。だから、覇者の物語 '三国志' は、中国人の愛読書となっている。覇者は周辺諸国に覇権を打ち立てようとして傍若無人のふるまいをし、多大な迷惑をかけている。これは皇帝の時代も国家主席の時代も漢民族のメンタリティが同じであるから変わらない。漢民族は、自分たちの考えを示すために漢字を作った。しかし、彼らは外国人の考えを示すための漢字は作らなかった。だから、外国人に対して自己の内容を発信はできるが、外国人からの内容を受信することは難しい。独断専行に陥りやすい。印欧語族のインド哲学を経文 (漢文) に表すことが至難の業であることがわかる。経文など漢文の書物をいくら読んでも外国人の考えは出てこない。だから、中華思想を堅持し自己中心的にならざるを得ない。周辺諸国を中国化することに専心してやまない。中国人が外国人の影響を受けて発想の転換 (paradigm shift) をすることは期待薄である。

・・・・・

中華 (ちゅうか)  [外国との交渉が少なかった時代に] 自国を、世界の中心にある、一番優れた国とみなしたこと。[狭義では、漢民族のそれを指し、またその呼称としても用いられる]    東夷 (とうい)  [東方の野蛮人の意] 昔、中国から見た東方諸国の称。[広義では朝鮮・沖縄を含み、狭義では日本を指した]     南蛮 (なんばん)  [南方の野蛮人の意] 昔、中国で、インドシナなど南海地方の諸民族の称。 西戎 (せいじゅう)  [西方の野蛮人の意] 昔、中国で、チベット族やトルコ族など西方の異民族の称。北狄 (ほくてき)  [北方の野蛮人の意] 昔、中国で、匈奴 (きょうど)・韃靼 (だったん) などの遊牧民族の称。   

 

> 世界の主要争点の中で、アメリカはヨーロッパとアジア太平洋の二正面で挑戦者と張り合わねばならないが、中国はアジア太平洋でアメリカに勝てばいい。   

>ヨーロッパでは、ロシアが盾となってくれている。   

>ロシアがウクライナで暴れれば暴れるほど、アメリカの力を削げる。   

>ロシアが疲弊すれば中国への従属が強まる。   

>米欧はこれがわかっていながら、ウクライナに肩入れするしかない。   

> 中国はウクライナ事変で表向きは厳正中立を保ちながら、実態はロシア寄りの中立だ。   

>何の拘束力も無い国連決議でこそ、ロシアの味方はほとんどおらず、世界の多数派はロシアの侵略を非難した。   

>しかし、実際に経済制裁を行っているのは、ほとんどがNATO諸国で、白人以外では、日本・韓国・台湾・シンガポールだけだ。   

>東南アジア・中東・アフリカ・中南米は、中国とともに中立だ。   

 

政経分離ですね。   

 

>つまり、アメリカ陣営は世界の多数派でも何でもない。   

>シンガポールの軍事力は皆無だし、韓国や台湾は自分が狙われる立場だ。   

>「日本がアジア太平洋で自由主義陣営を支えなくて、誰が支える?」という状況なのだ。   

 

日本にはその自覚がない。兎角この世は無責任。   

 

>◆マスコミの「対中包囲網」など幻想   

> 日本の一部マスコミの言うような「対中包囲網」など幻想で、むしろ我々が包囲されているくらいだ。   

>これを毛沢東理論で「農村から都市を包囲する」と言う。   

>毛沢東は国民党との内戦に勝って共産党政権を樹立したが、農村部に浸透、包囲を狭めて都市を陥落させた。   

>これを国際政治でも実践した。   

>大躍進政策で自国民が何千万人餓死しようが、アフリカに食糧支援を行っていた。   

>そうした何十年もの努力の甲斐があり、アフリカのほとんどの国が「中国の票田」の如く従属している。   

>毛沢東にしろ、今の習近平にしろ、「何十年かけてでも世界を征服する!」が、国是なのだ。   

 

「中国には地球の人口の約6分の1の人が住むが、実際は秦朝時代から中国はずっと『1人』しかいない、驚くべき専制国家。高速で物を運べる機械のようなものだが、逆に言えばとても危険な機械だ」 艾未未(アイ・ウェイウェイ)  

 

>そして経済力でアメリカを抜けば、台湾など自然と落ちる熟柿(じゅくし)戦略を考えている。   

> これまた一部マスコミは「ウクライナ情勢に乗じて明日にでも中国が台湾に侵攻する」と煽る。   

>そんな可能性はゼロだとまでは言わないが、今の中国に、自ら作り上げた有利な国際情勢を壊すモチベーションがあるだろうか。   

>それよりも、中国は台湾相手には「戦わずして勝つ」、あと二十年くらい待ってでも。   

>と、企んでいると想定する方が妥当だろう。   

>◆タイやトルコも米中のストラグルの一戦線   

> だいたい、台湾進攻に備えるのと、熟柿戦略に備えるのも、あまりやることは変わらない。   

>経済力を蓄え、軍事力を強め、外交交渉を行う。   

>軍事抜きの外交は無力だし、経済力無しの軍事力は破綻する。   

>現にアメリカも日本にそうした努力を求めてきている。   

> 世界中で米中のストラグルが行われているが、タイやトルコも当然その一戦線だ。   

> タイは民主政権が腐敗するたびに軍がクーデターを起こし、正常化する。   

>最近の民主勢力の背後には、中国がいると目されてきた。   

>今回、プラユット陸軍大将の内閣が総選挙で敗れた。   

>中国がどう出るか。   

>タイに限らず、東南アジア諸国は経済的には中国に依存している。   

>政局の混乱には、いったん静観。   

>その後、影響力を行使することを考えるだろう。   

> トルコはNATOに属しながら、ロシアとも“杯をかわす”ような二股外交を繰り広げてきた。   

>そうしたアクロバティックな外交を可能にしたのは、エルドアン大統領が20年に及ぶ超長期政権を樹立しているからだ。   

>それが今回の大統領選挙では大接戦となった。   

>決選投票となったので有利とはみられているが、仮にエルドアンがいなくなるとトルコ外交は急速に視界不良となる。   

>こちらは、選挙結果を待つのみ。   

 

エルドアンが勝って目出度し目出度し。   

 

>◆今の尹錫悦韓国大統領は真人間と評して良い   

> こうした状況の中で、日韓関係の改善もある。   

>もしかしたら劇的に改善するかもしれない。   

>今の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、全斗煥(チョン・ドゥファン)以来40年ぶりの真人間と評して良いからだ。   

>というか、その間がひどすぎた。   

>「一線を越えた反日」と「極端な反日」のどちらかの大統領しかいなかった。   

> 最近は、支持率が下がると歴史問題を持ち出し、国内向けのパフォーマンスに走り、日本から金をせびる。   

>その都度、日本が甘やかしてきた。   

> しかし、前任の文在寅(ムン・ジェイン)があまりにもやらかした。   

>側近の法務長官が、本人の年齢詐称・妻の私文書偽造・娘の裏口入学・息子の徴兵逃れ、などなど次から次へと疑惑が噴出、大スキャンダルとなった。   

> こうした中で、政権の政治圧力に一時は屈しながらも、大統領選挙に出馬して当選したのが、尹錫悦だ。    

>◆尹大統領の抱える二つの課題   

> 尹大統領が、どれほど真人間か。   

> その一。検察官なのに自由主義経済を信奉している。   

>たいてい、法律センスと経済センスは両立しえない。   

>あまりにも発想が逆で、どちらかの素養がもう一方の習得を阻害するからだ。   

>ところが尹は例外だ。   

>父親が韓国では高名な経済学者らしいが。   

> その二。政治家経験が一度も無い。   

>だから素人を自覚。   

>安全保障は専門家に任せる。   

>その任せる相手を間違えない。   

> その三。現実主義者である。   

>韓国はアメリカのみならず日本と組むしかないと理解している。   

>反日しか生きのこれない韓国で生き残った、真人間の代表が尹なのだ。   

> その尹大統領には二つ課題がある。   

>一つが、前政権までに軍や情報機関に入り込んだ北朝鮮のスパイのあぶり出しだ。   

>もう一つが、来年に行われる国会選挙だ。   

>今は国会が野党多数なので、できることは限られている。   

>だから選挙で勝たねばならない。   

> 日本が交渉相手として信じるのは、そこからだ。   

> さて、我々はどうする?   

>“ソコソコ”上手くやるのか、それとも目指す理想を持つか。   

>【倉山 満】   

>’73年、香川県生まれ。   

>憲政史研究者。   

>救国シンクタンク理事長兼所長。   

>中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。   

>在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務め、’15年まで日本国憲法を教える。   

>ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰し、「倉山塾」では塾長として、大日本帝国憲法や日本近現代史、政治外交についてなど幅広く学びの場を提供している。   

>主著にベストセラーになった『嘘だらけシリーズ』や、『13歳からの「くにまもり」』を代表とする保守五部作(すべて扶桑社刊)などがある。   

>『沈鬱の平成政治史』が発売中   

 

 

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