>SPA! >「夜明け前が一番暗い」林芳正氏が語る危機感。自民党総裁選「小泉vs高市の一騎打ち」にちらつく “ダークホース” の影 >日刊SPA!の意見・ >23時間・ >自民党総裁選が9月22日に告示された。 >同日13時から開かれた候補者5名による演説会。 >各候補の演説の要点は以下のとおりだ。 >◆特色の分かれた候補者5名の演説 >・小泉進次郎氏 > 自民党が国民の不安に応えられなかったことが混乱の原因と指摘し、「党を立て直すのが自分たちの使命」と訴える。 >自身が初当選した2009年の下野期を原点とし、解党的な再生を強調。 >「総裁選後は一致団結し国民のために汗をかく」と谷垣総裁時代を引き合いに団結を呼びかける。
一致団結には指導者の政治哲学が必要ですね。
>ガソリン暫定税率廃止や防災庁創設を掲げ、野党とも政策協議を進め政権の枠組みを広げる姿勢を示した。
その日暮らしですね。未来社会の建設にならない。
>・高市早苗氏 > 演説冒頭で「奈良の女」と自己紹介、古典や坂本龍馬の言葉を引用し、日本の伝統を守る覚悟を表明。
日本人には現実 (事実) があって非現実 (考え・哲学) がない。だから現実肯定主義者にならざるを得ない。改革派に対する抵抗勢力になっている。
>「公平公正な社会を若者に残したい」と語る。 >憲法改正や経済・安全保障の強化を訴え、「日本を再び高みに押し上げる」と力説。 >物価対策を最優先課題に掲げつつ、信念は変わらないと強調した。 >・林芳正氏 >「夜明け前が一番暗い」と危機感を示しつつ、人材と蓄積を生かせば回復可能と訴える。 >岸田・石破両政権で官房長官を務めた経験を踏まえ、責任を感じながらも「継承と変革を両立させる」と表明。 >実質賃金を毎年1%上昇させる具体的目標を掲げ、「物価より賃金が伸びる経済」に戻すと主張。
我が国の発展には「産業の新陳代謝」が必要である。日本企業の99.7%は中小企業である。日本人の7割はここで働いている。その中でも零細企業は60%と多い。永らく日本は「産業の新陳代謝」がない。 零細企業に労働者は低賃金で雇われている。賃金を上げると会社はつぶれるので賃上げを抑える。「中小企業保護」という国策がある。 政治の力で低賃金の職場から労働者を開放して高賃金の職場に再就職させる必要がある。国民の自己の序列 (社会組織) への強い帰属意識がこの改革の抵抗勢力となっている。 日本人の考えには ‘あるべき姿’がない。だから、事の次第とその成り行きだけが頭の中に詰め込まれている。これではどうにもならない。‘あるべき姿’は我々の努力目標である。 意思のある所に方法がある。Where there is a will, there is a way. 無哲学・能天気の不自由な状態と序列破壊を恐れる抵抗勢力が我が国の問題である。これは、あくまでも自然の営みか。
>厳しい政権運営も担えると自信を示した。 >・茂木敏充氏 >「自民党は倒産寸前」と危機感をあらわにし、2年以内に党と経済を立て直すと明言。 >若手・女性を大胆に登用し閣僚平均年齢を引き下げると約束。 >外交・エネルギー・憲法など政策が一致する政党と連立を模索し、増税ゼロを堅持。 >看護師・保育士の賃上げを皮切りに全国的な賃金底上げを狙うとした。
‘求めよさらば与えられん’ ですね。だが日本人には意思がない。意思のない人間には責任がない。責任のない人間には信頼がない。’信無くば立たず’ ですね。
>・小林鷹之氏 >「経験の数よりも、ぶれない姿勢と構想力が大切」と強調。
そうですね。政治哲学が必要ですね。 ‘私は絶対に日本人を信用しない。昨日までの攘夷論者が今日は開港論者となり、昨日までの超国家主義者が今日は民主主義者となる。これを信用できるわけがない’ (あるアメリカの国務長官)
>総裁選を党内抗争で終わらせず、国の未来を切り開く選挙にしたいと訴える。 >AIや量子、宇宙といった戦略産業への投資を推進し、挑戦できる社会を作ると宣言。
わが国には教育改革が必要ですね。人手不足の話はどこにでもあるが、頭脳不足の話がない。
>所得税改革で高所得層に負担を求め、中間層・現役世代を後押しする方針を示した。 >小泉氏と茂木氏は「党再生」への期限付きコミット、高市氏は「伝統と憲法改正」、林氏は「賃上げと安定運営」、小林氏は「若手視点と未来産業投資」に特色が見えた。 >10月4日投開票の総裁選は国会議員票295票と党員・党友票295票の計590票で争われるフルスペック型になる。 >’24年総裁選でダントツの党員票を獲得した高市氏が有利とする声も上がるが、保守票はコバホークこと小林氏と食い合いの状態。 >岸田文雄前首相らが支持する林氏がダークホースと見る向きもある。 >ジャーナリストの岩田明子氏は「総裁選後の姿を語れるのは誰か?」を主眼に、その行く末を占う(以下、岩田氏の寄稿)。 >◆有力視される小泉氏、高市氏の双方に不安要素 > 衆参少数与党に転落した自民党の舵取りを担うのは誰か。 >10月4日投開票の総裁選に注目が集まっている。 >昨年の総裁選と同様、林芳正官房長官や茂木敏充前幹事長、小林鷹之元経済安保相らがその座を争っているが、有力視されているのは、やはり小泉進次郎農水相と高市早苗氏だ。 > 小泉氏の強みは人気・知名度の高さと若さに加えて、菅義偉副総裁や森山裕幹事長らが後見人となっている点だろう。 >菅氏と一緒に石破首相に辞任を促し、党の分裂を回避したことから、党内融和に期待する声も上がる。 > 一方、高市氏の強みは保守層を中心にした党員人気の高さと論戦力、そして初の女性宰相候補という点だ。 >萩生田光一氏ら旧安倍派議員が支持しており、アベノミクスの再来期待から市場関係者からも熱視線を浴びていると聞く。 > だが、双方に不安材料もある。 >前回総裁選の討論会で小泉氏は、不意に「カナダのトルドー首相と同年代だ」とアピールして論戦力不足を指摘された。 >財務・外務・官房の重要ポストを経験していないことも不安視されている。 > 高市氏は言わずもがな、強すぎる保守色だ。 >既報のとおり、公明党の斉藤鉄夫代表は「保守中道路線の私たちの理念に合った方でなければ」と高市氏への警戒感を示した。 >◆最も重要なのは“総裁選後” > 今後、各候補のカラーは討論会を重ねて鮮明になっていくだろうが、最も重要なのは“総裁選後”にあることを強調しておきたい。 > ’12年に総裁に返り咲いた安倍晋三元首相は不仲の石破氏を幹事長として処遇したが、石破氏は決選投票を争った高市氏を重要ポストにつけなかった。 >始めから分裂含みのスタートを切ったのが石破政権だったのだ。 >同じ轍を踏めば、自民党の浮上は遠のくだろう。 > 少数与党なだけに、党が一枚岩になるだけでは不十分だ。
指導者の政治哲学がなくて党が一枚岩になることはないでしょうね。あったらそれは序列制度でしょうね。
>新総裁は新たな連立先も模索しながら、ガソリン暫定税率廃止も含めた物価高対策を推し進めなくてはならない。
夢と希望のないその日暮らしの政治が続きますね。
>その点、維新は小泉・菅ラインでの連立に前向きな姿勢を見せるほか、国民民主も榛葉賀津也幹事長が大臣室に小泉氏を訪ねて粉をかけたように、連立の芽を残す。 >財政積極派の高市氏との親和性もある。 > 石破政権では“米騒動”が発生し、期待された年収の壁の引き上げは中途半端に終わり、外国人政策が大きな関心事となるなど「楽しい日本」の実現は叶わなかった。 >その現実を直視して誰が新たな日本の未来を語るのか? >自民党員だけでなく、すべての国民に届く論戦が求められる。 ><文/岩田明子> >【岩田明子】いわたあきこ●ジャーナリスト 1996年にNHKに入局し、’00年に報道局政治部へ。 >20年にわたって安倍晋三元首相を取材し、「安倍氏を最も知る記者」として知られることに。 >’23年にフリーに転身後、『安倍晋三実録』(文藝春秋)を上梓。 >現在は母親の介護にも奮闘中
|