藤城清治・影絵展を見てきました。 奈良県立美術館 4月7日(土)~6月24日(日)開催中・・・あと1週間程で終りです。 藤城清治・影絵展は氏の米寿記念特別展として出身の奈良で集大成として開催中です。 藤城清治氏の影絵と言えば、花森安治氏主宰の「暮らしの手帳」に約50年間連載されたことでも知られており、そのメルヘンチック、且つファンタスチックな愛らしく美しい作風から圧倒的に女性のファンが多いようです。 鑑賞日当日(6/13)の入館者も95%程が女性の方でした。 藤城氏の影絵を知ったのは数年前ですが、その斬新なモチーフとデザイン性、華やかで印象的な色彩、光と影のきらびやかなファンタジーに惹かれ、展覧会としては今回で3回目の鑑賞となりました。 藤城清治・影絵展のイメージデザイン 「夏魚しました」 カルピスのCMでも有名。藤城氏自身が最も気に入った モチーフということで類似作が数点あります。 「アリスのハート」 不思議の国のアリスよりの画題でソウル・ロッテ百貨店の イメージキャラクターとして巨大壁画が展示されている。 今回マウスパッドとして販売していたので購入しました。 「小さな恋」 藤城氏独特ののメルヘンの世界で、同じ画題が数点ある。 これもマウスパッドを家内へのみやげとして購入しました。 童話「マボロシの鳥」表紙 昨年発刊された漫才コンビ「爆笑問題」の太田光の童話 の表紙、挿絵を共同制作し話題になった。 藤城氏の影絵はメルヘンチックな愛くるしい絵が世に有名ではあるが、童話に込めた人生の苦しさ、切なさの中の愛の尊さ、聖書に題材をとった人間の救い、飢餓や戦争に苦しむアフリカ、中東の子供たちへの平和への願い等の画題も多く、これらより自己の画題の原点が形成されたと自ら回顧されている。 今回の展覧会は期間中に最新作の追加展示などもあり点数、内容とも藤城・影絵の集大成ともいえる素晴らしい展覧会でした。 |