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2020年02月26日(水) 

 

 

この状態は、おそらく意思の内容に注意を集中できない日本人の性質による結果であると考えられます。日本人は事の次第 (流れ) により行動を開始するから、敏速でない。

肥田喜左衛門の著した <下田の歴史と史跡> には、責任に関する下のような事柄が記されています。意思の無い人間は効果的な責任の取りようがないことを示しています。

徳川5代将軍の治世、佐土原藩の御手船・日向丸は、江戸城西本丸の普請用として献上の栂 (つが) 材を積んで江戸に向かった。遠州灘で台風のため遭難、家臣の宰領達は自ら責を負って船と船員達を助けようと決意し、やむをえず御用材を海に投げ捨て、危うく船は転覆を免れ、下田港に漂着した。島津家の宰領河越太兵衛、河越久兵衛、成田小左衛は荷打ちの責を負い切腹する。これを知って船頭の権三郎も追腹を切り、ついで乗員の一同も、生きて帰るわけにはいかないと全員腹をかき切って果てた。この中には僅か15歳の見習い乗子も加わっている。鮮血に染まった真紅の遺体がつぎつぎに陸揚げされたときは、町の人々も顔色を失ったという。16人の遺体は、下田奉行所によって大安寺裏山で火葬され、同寺に手厚く葬られた。遺族の人たちにはこの切腹に免じて咎めはなかったが、切腹した乗組員の死後の帰葬は許されなかった。(引用終り)

 

意思のあるところには方法 (仕方) がある。Where there’s a will, there’s a way. だが、日本人には意思 (will) がない。意思のない日本人は仕方がないから無為無策でいる。そしたら、優柔不断・意志薄弱に見える。 ' やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かず'  山本五十六 (やまもと いそろく) 

意思の無い日本人にも恣意 (私意・我儘・身勝手) はある。だから、恣意が意思の代わりにわが国では活用されている。意思は文章になるので意味があるが、恣意はバラバラな単語 (片言・小言・独り言) のままで存在するので意味がない。そこを何とかしようとするのが日本人の思いやりである。西洋人の意思疎通の代わりに日本人は恣意疎通 (阿吽の呼吸・つうかあの仲) を使用する。議論の代わりに談合 (腹の探り合い) をする。意思決定 (理性判断) の代わりに恣意決定 (盲目の判断) をする。これは危険極まりない行為である。だが、意味がないので説明責任はとることは誰にもできない。だから、わが国では ‘兎角この世は無責任’ となる。

 

司馬遼太郎は、<十六の話>に納められた「なによりも国語」の中で、片言隻句でない文章の重要性を強調している。

「国語力を養う基本は、いかなる場合でも、『文章にして語れ』ということである。水、といえば水をもってきてもらえるような言語環境 (つまり単語のやりとりだけで意思が通じ合う環境) では、国語力は育たない。、、、、、、ながいセンテンスをきっちり言えるようにならなければ、大人になって、ひとの話もきけず、なにをいっているのかもわからず、そのために生涯のつまずきをすることも多い。」

 

日本人をアメリカ人のように敏速に行動させるためには、精神修養が必要であると考えられてきたのであろう。作法・流儀を教え込んで形式の枠にはまった行動をする人間を育成すれば自己の意思決定はなくても行動は敏速になる。各動作に個人判断が必要なくなるからである。このような記憶力を活用した習いものがわが国では流行っている。家元制度や受験生のための塾のようなものになっている。

 

日本人も英米人も子供の頃は、’事の次第・成り行き’ だけを語る。このように現実に基づいた内容だけを語る大人は、子供のような人である。それでは、英米人の大人はどのような内容を語るのであろうか。

日本語のような時制がない言語では、人は世界観 (非現実) を持つことができない。世界観は、非現実 (考え) の内容であるが、非現実の内容は英語のような時制のある文章により表現が可能になる。

時制のある言語では、非現実の世界は各々独立した三つの世界 (過去・現在・未来) に分かれて文章内容ができる。各々の世界の内容は決して互いに交じり合うことは許されない。それは the sequence of tenses (時制の一致) という文法により規定されているからである。

 

 

 

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閲覧数20 カテゴリアルバム コメント0 投稿日時2020/02/26 17:12
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