谷本真由美氏 2/3 |
>日本人はそのようなたいへん恵まれた通信環境にいて、行動が一切制限されていないにもかかわらず、海外の情報に積極的にアクセスしようとはしません。
日本人は、序列社会の事柄で忙しいですね。日本人の人間序列は海外にまでは伸びていませんからね。 日本語には階称 (言葉遣い) というものがある。だから日本語を発想する場合には、‘上と見るか・下と見るか’ の世俗的な判断が欠かせない。上下判断 (序列判断) には、通常、勝負の成績が用いられる。近年では偏差値なども都合の良い資料として利用されている。わが国が学歴社会である云うのも、序列社会の言い換えに過ぎない。 日本人の礼儀作法も、序列作法に基づいている。だから、序列社会の外に出たら序列なきところに礼儀なしになる。礼儀正しい日本人になる為には、世俗的な序列順位を心得ている必要がある。'人を見損なってはいけない' という想いが強迫観念の域に達していて人々は堅ぐるしい日常生活を送っている。 序列の存在を知れば、それが一も二も無く貴いものであるという価値観を共有している。日本人の尊敬は、序列社会の序列順位の表現に過ぎないため、個人的精神的な意味がない。無哲学・能天気である事は、人々にとって何ら気になることではない。だから、日本人の尊敬には浅薄さが付きまとう。
>自国の外で何が起きているのかをきちんと認識している日本人などきわめて少ないのが実情です。
そうですね。日本人には、序列社会の外側の事は気になりませんね。先の大戦のときも日本人は ‘ゆでカエル’ でしたね。 '敗因について一言いはしてくれ。我が国人が あまりの皇国を信じ過ぎて 英米をあなどつたことである。我が軍人は 精神に重きをおきすぎて 科学を忘れたことである' (昭和天皇)
>このような深刻な状況なので、日本人は自国が世界からどのように評価されているかということすら知りません。
そうですね。‘井の中の蛙 大海を知らず’ ですね。序列社会は、精神的に ‘井の中’ の構造をしているのでしょうね。
>少子高齢化で下り坂を転げ落ちつつある国だと酷評されていることも、失われた20年間で十分予測できた課題への対策を怠った国として、他の先進国からたいへん厳しい視線を送られていることもです。
『有能な人材が世界から日本に集まり、ここで世界に向けてサクセスストーリーが生まれるという国家を目指すべきです。 このための具体的な政策課題として (1)英語を第2公用語にする (2)定住外国人に地方参政権を与える (3)インターネットの接続料はじめ知的生産活動の基本コストを諸外国並みにする (4)日本の制度やシステムの中で国際基準と合致しないものを一括して見直す―の4点を提案したいと思います。』 (茂木敏充外務大臣)
>事実を直視せず重要なことを見逃している日本は、ぬるま湯のゆでガエルです。
歌詠みをする人には現実直視は必要ありませんからね。’後の祭り’ も反省の材料にはなりませんでしたね。
>じわりじわりと熱(ねっ)されていき、やがて熱湯になったころには跳躍する力を失っているでしょう。 >たくさんの選択肢を失い、膨大な損失に苦しめられることになるのは目に見えています。
日本人は政治音痴です。政治家にも政治哲学がない。だから、日本人の政治家は未来社会の建設の指導者にふさわしくない。日本語の文法には時制というものがなく、日本人には ‘来るべき世界’ の内容が脳裏に描けない。 日本人は、非現実 (考え) の内容を得るために頭を使う習慣がない。人手不足はあっても、頭脳不足の話は聞いたことがない。資源不足のわが国においては非常に残念な損失と言わざるを得ません。
>本書に「日本のニュースと海外のニュース」についてこう書いてある。 >『外国人あるいは海外滞在歴の長い日本人にとって日本で驚くことのひとつが、テレビや新聞で報道されるニュースが他の先進国とはずいぶん違うということです。>昨今、北米でも欧州でもシリアの紛争が夜のニュースのトップを飾ったり、新聞で大きく取り上げられたりすることが当たり前になっています。>中東の情勢が自国の通貨やビジネスに大きく影響するからです。>また石油を輸入している国にとってシリア情勢は大変シビアな問題でもあります。
今日では国際情勢が世界の経済に多大な影響を与えていますね。
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