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2022年08月29日(月) 

 

>東京大空襲は熟慮なき「即興的破壊」だった 米側の内幕を描いたマルコム・グラッドウェルさんに聞く   >2022年8月29日 12時00分   

>◆「ボマーマフィアと東京大空襲」ベストセラー   

> 第2次世界大戦中、10万人を超す死者を出しながら、海外ではあまり目を向けられない東京大空襲を取り上げたノンフィクションが、米国でベストセラーになった。   

>「ボマーマフィアと東京大空襲」(光文社、桜井祐子訳)。   

>著者で人気作家のマルコム・グラッドウェルさん(58)はなぜ、大空襲を主題にしたのか。   

>何を学ぶべきだと考えているのか。   

>オンラインでインタビューした。   

>(北川成史)

> Malcolm Gladwell ノンフィクション作家・ジャーナリスト。   

>英国生まれで、カナダで育ち、米ニューヨーク在住。   

>ワシントン・ポスト紙の記者を経て『第1感』『天才!』などの国際的ベストセラーを著した。   

>米誌タイムの「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれている。   

>◆「大半の米国人のように、何も知らなかった」   

> 執筆へと背中を押したのは、東京都江東区にある「東京大空襲・戦災資料センター」だった。   

>グラッドウェルさんは別の仕事で来日した2019年、空いた時間にセンターを訪れた。   

> 「信じられないほど力強く、心を揺さぶられる博物館だった」。   

>生存者の手記や一夜で荒廃した街の写真が淡々と並び、事実を伝える。   

>「飾らない、つつましやかな展示が胸に響いた」   

> そして、こう振り返る。「大半の米国人のように、自分も東京大空襲の歴史について、何も知らないのだと思い知った」   

> 80年近く前の出来事を辿たどる作業は簡単ではなかった。   

>「多くの関係者が死亡し、古い資料や2次情報を集めるのに苦労した」。   

>しかし、それ以上に難しさを感じた点がある。   

>「日本での人権侵害の責任を米国人に説くこと」だった。   

> 米国では第2次世界大戦を扱った本が限りなくある。   

>だが、東京大空襲は原爆と違って注意を払われず、人々の知識が不足していた。   

>◆1人の米軍司令官が無差別爆撃を選んだ   

> グラッドウェルさんは大空襲に至る経緯を語るのに、2人の対照的な米軍司令官を軸に据えた。   

>精密爆撃による「きれいな戦争」を追求した理想主義者のヘイウッド・ハンセルと、現実的で戦果のためには冷酷な策も辞さないカーティス・ルメイだ(いずれも故人)。  

 

アメリカは個人主義の国ですから個人に力がある。だから個人が世界を変えることも可能です。  

しかし、日本は違いますね。あくまでも没個性の国ですね。    

日本人は全員一致して同一行動がとれるように、千数百年にわたって訓練されている。従って、独裁者は必要でない。よく言われることだが、明治というあの大変革・大躍進の時代にも、一人のナポレオンもレーニンも毛沢東も必要でなかった。戦後の復興も同じである。戦後の復興はだれが立案し指導したのか。ある罷免された大使が、ドゴール、毛沢東、ネールの名はだれでも知っているが、吉田茂などという名は特別な知日家を除けばだれも知らないと言っているが、これは事実である。(引用終り) 

 

> ハンセルは、第1次世界大戦の大量殺戮さつりくへの反省から、敵の重要拠点に絞って爆撃を加え、戦闘能力を奪う方法で勝利を図ったグループ「ボマー(爆撃機)マフィア」の一員だった。   >マフィアには結束力の強い秘密組織の意味合いがある。   

> 1944年時点で、日本空爆はハンセルが指揮した。   

>だが、日中に対空砲火が届かない高度約1万メートルから軍用機工場を狙う「高高度白昼精密爆撃」は、当時の照準器の技術では成果を上げなかった。   

>時速300キロ以上に達する日本上空のジェット気流への認識も欠けていた。   

> 45年1月、ハンセルは解任され、ルメイが後を継ぐ。   

>同年3月の東京大空襲以降、ルメイが選んだのは、闇に紛れて高度約2000メートルからナパーム弾で都市を無差別に焼き尽くす「超低高度夜間焼夷弾 (しょういだん) 爆撃」だった。   

> 「2人の突出した人物が登場し、紆余 (うよ) 曲折を含んだ複雑で人を引きつける物語」とグラッドウェルさんは言い表す。   

>読み物としても面白く、本は昨年4月、米国で発売されると、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに14週連続で入るヒットとなった。   

> 「読者からは多くの異なった種類の反応があった」と言う。   

>「米国人の行ったことにぞっとする」と驚く人。  

 

アメリカ人には意思がある。だから加害者意識がある。罪の意識もある。だから、ぞっとする。   

 

>「大空襲に至った理由は理解できる」と考える人。   

>「作者は親ルメイだ」「反ルメイだ」と相反する受け止め方もみられた。   

> 「これこそまさに求めていたものだ」。   

>グラッドウェルさんはかみしめる。   

>「私は議論を提起したかった。   

>読者に自分自身の結論を導き出してほしかった」   

>◆爆撃に政府や軍中枢の明確な指示はなかった   

> 作品は米国側の視点で東京大空襲を描いた。   

>そこから何が学び取れるか。   

> ルメイは大空襲以降、終戦までの半年で、日本全国67都市を狙って爆撃した。   

>グラッドウェルさんは一連の爆撃行について、歴史家の言葉を引用し「即興的破壊」と表現した。   

> 「私の背筋を最も凍らせたのは、ルメイが自身の判断で日本の67都市を焼き尽くしたことだ」   

> 原爆投下には軍事や科学の専門家を含めた米政府上層部の議論があった。   

>ところが爆撃行に、政府や軍中枢の熟考や明確な指示はなかった。   

>結果、遠いグアムにいるルメイの考えに委ねられ、執拗 (しつよう) な空爆で数十万人が死亡したとみられる。   

> 戦争終盤、米国の指揮系統もカオス=混沌 (こんとん)だったという。   

>グラッドウェルさんはくぎを刺す。   

>「戦争は長引けば、制御を失い、計り知れない損害を生む」   

 

そうですね。   

 

> 無力な市民の命を奪った爆撃行。   

>グラッドウェルさんは「戦争終結が目的だが、モラルを超えている」と切り捨て「ジェノサイド(大量虐殺)」と非難する。   

> 「少し遅過ぎるかもしれないが、本には日本国民への謝罪の意味がある」と話し「米国人の間に、正しい戦争の終わらせ方ではなかったという気づきがあると伝えたい」と望んだ。   

> そして「本を読んだら、外交の手段だとして戦争に熱を入れるのは困難になるはずだ」と思いを込めた。  

 

相手を殺さなければ自分が殺されるという切羽詰まった状態に人間を追い込む戦争というものは政治のこしらえる罪でしかない。    

 

>◆戦争は「特異な信念と動機を持つ人たち」が引き起こす   

> 「戦争は特異な信念と動機を持つ人たちによって引き起こされる」。   

>グラッドウェルさんは、戦争の重要局面を左右する個人の特性に視線を向ける。   

> 本の刊行後、ロシアによるウクライナ侵攻が起きた。   

>専門家の予想を上回るプーチン大統領の強硬策だった。   

>「ルメイがいなければ67都市の空爆がなかったように、プーチンがいなければ戦争はなかった」   

> 戦争の要因は経済や政治情勢、長年の国家間対立だけに帰結できない。   

>力を持つ人間がアジェンダ(行動計画)を掲げ、独断で遂行を決めた時、暴挙が繰り返されるという指摘だ。   

> 「戦いに勝ったのはルメイだが、戦争に勝ったのはハンセル」。   

>グラッドウェルさんは本にそう記した。   

> ルメイは戦後、米空軍最高位の参謀総長まで上り詰めた。   

>日本政府からは、航空自衛隊の育成に貢献したとして叙勲された。   

> だが、技術面で飛躍的な進歩を遂げたのは、ハンセルが目指した精密爆撃だった。  

 

そうですね。精密爆撃は3/4世紀後のことですね。    

 

>コンピューター制御で、標的を高い確率で破壊できるようになった。   

> その威力は、欧米から供与された高性能兵器を利用し、物量に勝るロシアの侵攻に対抗するウクライナの戦いぶりで実証された。   

> 「今後数年間にわたり、各国は軍事費の支出を劇的に、精密兵器に移行させるだろう」とグラッドウェルさんは予想する。   

 

そうでしょうね。   

 

> ただ、そうした兵器の高度化が世界に平和と安定をもたらすのだろうか。   

> 本の終盤、印象的な場面が出てくる。   

>米空軍の現役の将軍たちが、精密爆撃の進化について説明する。   

> 「今の若いパイロットは上空から煙突の土台の角を撃てるはずだ。それほどの精度なのだよ」   

> 一方で、将軍らは「爆撃機がより『きれい』に、より精密になるほど、使いたい誘惑にかられる」という懸念も漏らした。   

> 最新兵器がつぎ込まれたウクライナでも多数の死者や避難民が発生し、街が破壊されている。グラッドウェルさんは「痛みのない戦争はない」と言う。   

 

そうですね。相手を痛めつけるのが戦争ですね。  

 

> 「技術は戦争を止めるか」。   

>インタビューの最後に問うと「Noノー」を二度繰り返し、こう警鐘を鳴らした。   

>「戦争は人間が自分たちの都合で始めるものだ。   

>技術は道具でしかなく、何かの結果を約束するものではない」   

>◆デスクメモ 共通するのは人命軽視   

> 無差別爆撃を行ったルメイと同様に、日本にも、神州不滅だの本土決戦だの国体護持だのと、「特異な信念と動機」を持つ戦争指導者がいた。   

>共通するのは人命軽視だが、自国民同胞の犠牲をいとわないのは、より罪が重いと言わざるを得ない。  

 

太平洋戦争初期に、フィリピンの米比軍はキング少将もジョーンズ少将も早々と投降して、75000人以上の将兵の命を救った。

太平洋戦争後期に、日本軍は米空軍の飛来をゆるして、1945年3月10日未明、東京の下町の江東地区がB29約300機による空襲をうけ、死者10万をこす被害を出した。

日本人の指導者には、作戦の成否を予測する力はなかったのか。

人命の尊重はどのように考えられていたのであろうか。    

 

>せめて一刻も早く空襲被害者の救済法を。   

>(歩)   

 

 

.

 

 

 

 

 


閲覧数153 カテゴリアルバム コメント0 投稿日時2022/08/29 21:45
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