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2022年10月02日(日) 

 

>年長者は会社にしがみつき、若者はまともに稼げない…日本経済をダメにする「年功序列」という大問題   >2022年9月30日 11時15分 プレジデントオンライン

なぜ日本人の給料は上がらないのか。   

>一橋大学名誉教授の野口悠紀雄さんは「『年功序列型の報酬体系』の影響は無視できない。   

>このため古い技術にしがみつく年長者が高い賃金を得て、若い人材の持つ専門知識は正当に評価されない」という――。   

>(第3回/全3回)   

>※本稿は、野口悠紀雄『どうすれば日本人の賃金は上がるのか』(日経プレミアシリーズ)の一部を再編集したものです。

(略)  

>■アジアとヨーロッパで大きく異なる賃金のありかた   

>日本企業の報酬体系は、年齢が上がるほど賃金が上昇する「年功序列型」の仕組みになっている。   

>これは、男子の一般労働者においてとくに顕著だ。   

>図表6に見るように、賃金月額は、19歳未満の18万3000円から年齢とともに増加し、55~59歳で42万円のピークになる。   

>その後は下落し、70歳以上では26万1000円となる。   

>これは、25~29歳とほとんど同じ水準だ。   

>日本の年齢階級別賃金(男性、一般労働者、2020年) 出所=『どうすれば日本人の賃金は上がるのか』   

>これに対してアメリカの場合には、図表7に示すように、30代半ば頃までは職務経験の蓄積を反映して賃金が上昇するが、30代後半から60代前半までは、ほとんど年齢に関係なくフラットになる。   

>アメリカの年齢階級別賃金(男性、フルタイム労働者、2021年) 出所=『どうすれば日本人の賃金は上がるのか』   

>なお、OECD, Connecting People with Jobs, Towards Better Social and Employment Security in KoreaのFigure1.18に、各国の年齢別賃金のデータが示されている。   

>それによると、韓国も、日本と似た年功序列型だ。   

 

韓国も序列社会でしょうね。    

 

>それに対して、ヨーロッパ諸国では、アメリカと同じように、30歳以降は、65歳以上まで含めて、ほとんど年齢に関係がないフラットな形になっている。

 

ヨーロッパ諸国では職務経験の蓄積が賃金に反映されているのでしょうね。     

 

>■年功序列的な報酬体系は生産性の向上を妨げている   

>日本の報酬体系は、生産性の向上を妨げている面が大きい。   

>第1の問題は、年功序列的な賃金は、労働の成果に応じる報酬になっていないことだ。   

>図表6に見るように、55~59歳の賃金は19歳未満の2.3倍であるが、単に年を重ねただけで、生産性がこれほど上がるとは考えられない。   

>むしろ、年をとることによって、時代の変化に対応できなくなる危険のほうが大きいだろう。   

>それにもかかわらず日本の賃金体系で賃金が年齢とともに上昇するのは、年をとれば管理職の地位につくという、それだけの理由による場合が多いからだろう。   

>そうした人たちが意思決定権限を持つことになるので、企業が新しい事業に取り組むことが阻害される。   

 

日本人には意思がない。だから、意思決定権は有名無実になっているでしょうね。意思決定権ならまだしも、恣意決定権を持つことになるでしょうね。これは非常に危険なことです。        

 

>なぜなら、新しいものの導入は、年長者の地位を危うくするからだ。

>本来であれば新しい技術体系に応じて新しいビジネスモデルを導入する必要があるのに、日本企業は古い技術体系にしがみつこうとする。   

 

そうですね。日本人は序列人間である。序列人間は人間序列を作っている。人間序列は古い技術体系に従って形成されている。      

 

>そして、変化する技術体系に適切に対応することができない。  

 

技術体系は変化する。が、序列体系は変化しない。だから、序列社会による適切な対応は不可能である。       

 

>ましてや、新しい変化を世界に先駆けて実現することなど、ほとんど不可能だ。

 

‘出る杭は打たれる’ ということですね。これは序列社会の常識ですね。      

 

>また、年功序列的な報酬体系は、能力や生産性に応じて賃金を支払うことを難しくしている。   

 

ジョブ型雇用とメンバーシップ雇用とは相容れぬ報酬体系ですからね。   

 

>このため、若い人材が持つ専門知識が適切に評価されない。   

 

序列制度の下では個人主義は受け入れられませんからね。    

 

>日本の企業の多くが新しい社会状況にうまく適応できない大きな原因が、ここにある。  >「デジタル化の遅れ」ということがいわれるが、それは、こうした傾向の一つの現れにすぎない。   

 

そうですね。木に竹を接ぐようなものですね。    

 

>日本の報酬体系が、様々な変革を阻害していると考えざるを得ない。   

 

日本人の序列体系が報酬体制になっていて、様々な変革を阻害していますね。    

 

>■解雇規制や退職金の影響で労働力移動が少なくなっている   

>また、日本の報酬体系の中で、退職金は重要な地位を占めている。   

>その額は、勤務年数と強く関連づけられている。   

>「退職金・年金に関する実態調査結果」(日本経済団体連合会、東京経営者協会、2022年3月)によれば、大学卒の退職金は、勤務年数が38年の場合には2243万円であるのに対して、10年の場合には289万円でしかない。   

>このように、勤続年数によって、非常に大きな違いがある。   

>このため、早期に退職して他の企業に移ると、得られる退職金の額が大幅に減ってしまう。   

 

そうですね。退職金は序列体制の保持に役立っていますね。   

 

>野口悠紀雄『どうすれば日本人の賃金は上がるのか』(日経プレミアシリーズ)   

>労働政策研究・研修機構「データブック国際労働比較2022」によって勤続年数別雇用者割合(2020年)を見ると、日本では、短期間勤務者の比率が低く、長期間勤務者の比率が高い。  

>アメリカは、ちょうどその逆になっている。   

>すなわち、勤続年数1年未満が、日本は8.5%、アメリカは22.2%であるのに対して、20年以上は、日本は21.7%であるのに対して、アメリカは10.8%となっている。   

>これは、日本で企業間の労働力移動が少ないことを示している。   

 

そうですね。わが国では勤務者は動いたら損しますね。     

 

>このことは、産業の新陳代謝を遅らせ、生産性を低める要因になっている。

>企業間の労働力移動が少ない理由として、日本では解雇規制が厳しいこともあるだろう。   

>それに加え、先に見たように、ある企業に一定年数在籍しないと十分な額の退職金を得られないことが、他の企業への移動に対して大きな障害になっていると考えられる。   

>変化が激しい世界では、労働力が他の企業に容易に移動できることが重要だ。

 

そうですね。産業の新陳代謝には労働力の移動が必要ですね。   

 

>野口 悠紀雄(のぐち・ゆきお)  >一橋大学名誉教授    >1940年東京生まれ。  >63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。  >一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授、早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問を歴任。 >一橋大学名誉教授。  >専攻はファイナンス理論、日本経済論。  >著書に『「超」整理法』『「超」文章法』(ともに中公新書)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社)、『日本が先進国から脱落する日』(プレジデント社)ほか多数。   

 

日本語には階称 (言葉遣い: hierarchy) というものがある。だから日本語を発想する場合には、‘上と見るか・下と見るか’ の世俗的な判断が欠かせない。上下判断 (序列判断) には、通常、勝負の成績が用いられる。近年では偏差値なども都合の良い資料として利用されている。だから難関出身者たちが社会で幅を利かせている。わが国が学歴社会であるというのも、実は序列社会の言い換えに過ぎない。だから、わが国の学歴社会は学問の発展には何ら貢献していないことを知っている必要がある。      

 

日本人の礼儀作法も、序列作法に基づいている。だから、序列社会の外に出たら序列なきところに礼儀なしになる。礼儀正しい日本人になる為には、世俗的な序列順位を心得ている必要がある。'人を見損なってはいけない' という想いが強迫観念の域に達していて、人々は堅ぐるしい日常生活を送っている。こうした観念は天皇制・家元制度・やくざの一家の構造にまでつながっている。

 

日本人は序列の存在を知れば、それが一も二も無く貴いものであると信ずる共通の序列メンタリティを有している。その程度は序列信仰の域に達している。日本人の尊敬は、序列社会の序列順位の単なる表現に過ぎないため、個人的精神的には意味がない。下々の衆は上々の衆の祟り (仕返し) を恐れて神妙にしている。上々が無哲学・能天気である事については、下々にとって何ら気になることではない。だから、日本人の尊敬には浅薄さが付きまとう。   

 

[序列人間] 日本人の政治家にも、政治哲学がない人が多い。だから、我々の未来社会の有様を相手に言って聞かせる術がない。それは非現実 (考え) の内容を盛り込むための構文が日本語に存在しないからである。序列人間は人間の序列を作っていて、上位の者 (先輩) と下位の者 (後輩) の間に自分を差し挟むことにより自分たちの存在を確認し合っている。だから、自己の所属する序列に並々ならぬ帰属意識を持っていて義理 (序列関係から生じる義務) を果たすことに懸命になる。そして、この種の仕事にやりがいを感じている。無哲学と序列メンタリティの相乗作用により派閥政治は無くならない。周囲の序列仲間が自分たちの序列に対する貢献度を評価する。これにより自己の順位は上昇する可能性がある。それが日本人の人生における楽しみである。だが正一位の獲得は難しい。  

 

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閲覧数451 カテゴリアルバム コメント0 投稿日時2022/10/02 17:47
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