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2022年11月30日(水) 

 

 

>アメリカ隷属のリアル  [島田雅彦]

>アメリカが親中路線に大きく舵を切ったとしても、それによって日本が滅亡するわけではない。    

>日本がアメリカに隷属し、反日組織に奉仕している人たちが権力の中枢に座っており、売国奴が一番威張っていることへの義憤は誰にも多かれ少なかれあるが、同時にこの期に及んで反米を唱えても始まらないとも思っている。   

>そういう諦めの効能を説く人たちは極右、保守、リベラルを問わず、多数派を占めている。   

 

日本人の無力感 (sense of impotence) ですね。   

 

>この状況に一矢報いる方法はないかと考えた結果、主人公をCIAに就職させるという設定を思いついた。   

>まずはCIAのパートナーという立場、すなわち内部の人間の視点に立つことで、現在の政治や外交、安全保障の問題が俯瞰的に見られるようになった。   

>実際CIAに就職するにはどうしたらいいのか具体的に調べたら、サイトで公募をしていた。   

>応募用紙には学歴、資格や技術、使える言語、宗教、借金の有無、趣味、病歴、家族構成などを事細かに書く。   

>CIAは各国で情報提供者や協力者を養成し、アメリカの国益に奉仕させている。    

 

我が国もCIAを作ったらどうでしょうかね。   

 

>本作では主人公御影寵児がコロンビア大学に留学中に、CIAとつながりの深い教授の推薦を得て、資格審査を受ける設定にした。   

>かつて、CIAの情報提供者になるよう求められたある新聞社のワシントン支局長や留学生の話を本人から聞いたことがある。   

>アメリカの反共政策に協力することで公職に復帰した元戦犯岸信介は笹川良一、児玉誉士夫らと共にCIAと連携し、かつ韓国利権を貪る一環で統一教会と太いパイプを作った。   

 

‘私は絶対に日本人を信用しない。昨日までの攘夷論者が今日は開港論者となり、昨日までの超国家主義者が今日は民主主義者となる。これを信用できるわけがない’  (あるアメリカの国務長官)    

 

>CIAにはCSIS(戦略国際問題研究所)という下部組織があり、その日本支部には防衛省や内閣官房職員、新聞、通信会社、ジェトロの職員なども出向している。   

>作中では「アジア政策研究センター」となっているが、そこに日米合同委員会の会議録なども保存され、実質ジャパンハンドラーたちのオフィスになっている。   

>主人公はその組織に配属されるが、やがて内閣情報調査室に出向することになり、首相とも直属の官僚ともダイレクトに話ができるようになる。   

>主人公は最初のうちはCIAの忠実な犬として、日本政府との間を取り持ち、ジャパンハンドラーの一人として振舞うが、やがて組織を裏切る。   

>最も効果的に組織を裏切ることのできるのは内部の人間である。   

 

それは‘獅子身中の虫’ ですね。   

 

>戦略的対米追従を進めるには、独自の外交、防衛戦略を考え、対等なパートナーたりえなければならないが、『パンとサーカス』の主人公はその高いハードルを飛ぼうとする。   

>CIAの協力者の立場を利用し、官房に入り込み、アメリカのジャパンハンドラーの中核との攻防戦を通じ、彼らにも利益を供与しつつ、国民に最も利するという形で国益を追求し、かつ戦争を回避し、主権回復を達成する、そのようなサーカスは果たして、現実には可能なのか?    

 

‘夢のまた夢’ ですね。   

 

>権力は被支配者の自発的な服従に根ざしているが、もし、主人公の御影寵児のような人物が現れれば、従来の対米隷属のエリート奴隷ではなく、主権国家のリーダーになり得る。   

 

そうでしょうね。それには政治哲学が必要ですね。未来の先取りをする内容が必要ですね。そうでなければその日暮らしの人になる。       

 

>留学経験もあり、アメリカの高官との接点も持つ人材は実際に少なからずいるが、大抵はジャパンハンドラーとなり、アメリカの国益に奉仕する結果になり、なかなかリアル寵児は現れてくれない。   

 

そうですね。なにしろ国中が無哲学・能天気の人達ですからね。ノンポリ・政治音痴では民主主義も難しい。   

 

>日本は「中国の属国」になるのか?   

>――自由と平等は要求し、戦わなければ、永遠に手に入れられない。 >アメリカでは黒人も、女性も、ゲイも、マイノリティも熾烈な権利闘争を経て、自由と平等を獲得したのだ。     

 

‘求めよ。さらば与えられん’ ですね。意思の無いところには方法がない。      

 

>だが、日本人はどうだ? >現状をただ大人しく甘受しているだけではないか。   

 

それは日本人には意思がないからです。過去の内容は変えることができないが、未来の内容は変えることができる。それには未来の内容を自己の意思として示すことが必要である。しかし、それには無為無策でその日暮らしをしている人には望み無しである。

日本人には意思 (will) がない。つまり、無心である。意思は英語の未来時制の文の内容であるが、日本語の文法には時制 (tense) というものがないので、日本人には意思がない。

意思のあるところに方法 (仕方) がある。Where there's a will, there's a way. 日本人には意思がないので仕方なく無為無策でいる。それで、おとなしい。優柔不断・意志薄弱に見える。能動がなくて受動ばかりの生活を送っている。困った時には '他力本願・神頼み' になる。生きる力 (vitality) が不足している。だから戦時中は、玉砕するまで戦い抜いた日本兵であった。

 ' やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かず' 山本五十六 (やまもと いそろく)

どうやら 我々は '指示待ち人間' として育成されたようです。このやりかたで成功すると、他人の受け売りと後追いの専門家になりますね。我が道を行く人にはなりませんね。しかし、未来を先取りしない人は他人を唱道する人にはなれませんね。  

 

>なぜこうまで無抵抗なのか、全く理解できない。 >もっと抵抗すべきだ。    

 

日本語の文法には時制がない。だから、日本人には未来の内容である意思もない。意思がなくては抵抗できない。     

 

>首相も大臣も官僚もアメリカの統治に協力する地方行政官に過ぎない。   

 

そうですね。日本人には意思がない。だから指示待ち人間になっている。統治に協力はわが国の常道ですね。       

 

>独自の憲法を掲げているが、それも植民地でしかないという現実から目を背けさせるためのファンタジーに過ぎない。 >だから、この国の施政者たちは率先して、憲法を軽視するのだ。   

 

そうでしょうね。日本語は写生画の言葉である。意思を反映させるには不向きな言語ですね。      

 

>これは『パンとサーカス』に登場するCIAの東アジア地域の責任者グレイスカイが部下の寵児を挑発する台詞である。   

>リベラル派はまだ憲法や民主主義の理想を捨てていない。   

>憲法や民主主義は極右の独裁的悪政、新帝国主義の力による支配に対する最後の砦ではあるが、その原則を遵守するには政治的教養が必要とされる。   

 

そうですね。我々日本人には教養 (哲学) が必要ですね。国の大本が無哲学・能天気では話にならない。       

 

>反知性主義や事なかれ主義の蔓延が憲法や民主主義の軽視という事態を招いている。   

 

日本人には現実 (事実) があって、非現実 (考え) がない。憲法や民主主義は考えの内容である。事実として手に取って示すことができない。     

 

>グレイスカイはさらにこんな未来を予言する。   

>長い占領時代に終止符を打ち、米軍基地を撤退させてみるがいい。   

>アメリカは中国と戦争をする気はないし、日中戦争が起きても、日本を守る気もない。   

>アメリカは世界の産業の主軸である中国を金蔓にするために、巧みに中国共産党をハンドリングするだろう。   

>日中、中台の戦争には第三者として介入し、日露戦争の時のように漁夫の利を得る。   

>それがアメリカだ。   

 

そうですね。アメリカ人は利口ですね。低能を相手にしてはいられない。       

 

>日中戦争になれば、日本の敗戦は確実だ。   

>80年前の日中戦争とは侵略の構図が逆転し、日本は沖縄から中国に占領されてゆくことになるのだ。   

>中国との対決姿勢を強める極右政権に任せていたら、20年後にはそうなっている。   

>リベラルの平和主義者が政権を取ったら、戦争は回避するだろうが、中華帝国の植民地になってゆくことに変わりはない。   

>善良な人間には国家の舵取りなど無理だ。   

>その資格があるのは帝国の悪魔の狡知に対抗できる者だけだ。   

>国民国家は戦争機械である。   

>独裁的権力を保持するのに最も有効な手段、それが戦争だともいえる。   

>数千万、億単位の国民を危機意識で統合できる。   

>集団ヒステリー状態を演出することで世論を統一する。   

>その定石通りに事が進めば、一番損害を被るのは国民であることは歴史が証明している。   

>世界史は、根本的に過去への回帰、反復によって作られるが、日本が戦前の大日本帝国を志向したところで、そのポテンシャルは失われているので、前近代に回帰するほかない。   

>つまり、中華帝国の友好国として対等な地位を保ち、文化的自立を維持できればいいが、最悪、属国化することになりかねない。   

>今後、外交の大きな節目になるのは、やはり対中関係だろう。   

>日本は米中対立では完全に米側に立っており、中立という選択肢を持っていない。   

>アメリカがウクライナ戦争に軍を派遣していないのを見る限り、台湾有事の際も中国と全面戦争をする気はなく、代理戦争を日本にやらせることになりそうだ。   

>この事態を避けるアイデアがない者は、今後の外交を語る資格がないといっても過言ではない。   

>従来の無条件の対米追従という原則の外に出て、帝国主義と一線を画す名誉ある中立を目指すことができる者こそが次世代のリーダーたりうるのだ。   

 

そうですね。  

 

>もっとも、現状、そのような理想を唱える者は現状維持派からは「ドン・キホーテ」や「お花畑」と謗られる。   

 

そうですね。   

 

>日本が「主権国家」を目指すために   

>ではこのまま政治の劣化、民主主義の崩壊を加速させるべきか?    

>最低な指導者による悪政、暴政が続けば、第二の敗戦は必至ゆえ、焼跡からの再出発を繰り返すことになるが、それしか再生の道はないのか?   

> すでにアメリカはトランプ主義者により、崩壊が加速している。   

>かつてナチスと心中した大日本帝国は、「ナチスの手法を模倣する」(麻生太郎氏は過去こうした発言をした)ことで、アメリカと心中したり、統一教会に滅ぼされるべきなのか?    

>あるいは相対的に中国や習近平の方がマシとして、親中に逆張りする人が増えてくる可能性もある。   

 

そうですね。   

 

>プーチンは、他国に安全保障を依存する国は主権国家ではない、といっているが、その定義に従えば、日本は最初から主権国家ではなく、属国に過ぎなかった。   

 

日本人は序列のトップにはなれませんね。日本人には指導力がないからです。   

 

>だが、アメリカの凋落に合わせ、主権国家を目指すなら、日米安保を大胆に見直し、米軍に依存せず、自前の軍隊で自国の安全保障を実現することになるが、引き換えに中国、ロシアの軍事的脅威と直接向き合わなければならなくなる。   

 

そうですね。自主・独立の代価ですね。   

 

>結局のところアメリカの属国から中国の属国に変わるだけの話かもしれない。   

>どっちに転んでも属国になるのなら、いっそ憲法9条に忠実に自衛以外の戦争の放棄を再宣言し、中立を目指す手もある。   

 

そうですね。   

 

>それこそが主権国家の体裁を保つ確実にして唯一の道かもしれない。  

 

日本にも可能な方法ですね。    

 

>古代ギリシャ、古代ローマ以来、民主制も共和制も堕落し、独裁者の登場、政治的無関心の拡大する危険は指摘されてきたので、そのセーフティネットとして陶片追放のような制度が必要だった。   

>そのセーフティネットに当たるのが日本では憲法に他ならない。   

>憲法は敗戦の産物であり、軍事独裁や人権侵害からの解放宣言だった。   

>人は徳を求めるより欲に走るので、社会は時とともに腐敗するし、権力は揺らぎ、紛争も避けられない。   

>武器産業を潤わすために、また自らの権力維持のために戦争に前のめりになるような権力者よりも、法を遵守し、戦争を回避しようとする民衆の方がよほど賢く、分別がある。   

>ちなみに日本の君主もまた、一貫して法の遵守と戦争の回避を宣言してきた。   

 

 

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閲覧数169 カテゴリアルバム コメント0 投稿日時2022/11/30 23:13
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