> 例えば、今の40代から50代のいわゆる難関大学に要求される英単語の目標レベルは大体8000語ぐらいでしたが、今の子どもたちの目標は2000語です。 >古文単語はかつては800ぐらいでしたが、今は200ぐらい。 >受験はどんどんぬるくなり、学力が低い者同士がコスパを追求し合って競い合っている。 >しかも勉強は好きではなくガマン大会になっています。
‘好きこそ物の上手なれ’ を生かしたいものですね。
> 推薦対策の塾もたくさんあります。 >志望理由書も全てストーリーを作って対策してくれますので、それで受かるケースも多いです。>学歴がお金で買える時代と言っても過言ではないでしょう。
何でもお金で買える便利な時代になりましたね。 お金は目的にはならないが有力の手段にはなる。だから、お金は大切です。しかし、お金を手段ではなく目的にしている人は、守銭奴 (けちん坊) として嫌われます。手段の目的化が起こっているからです。これが空しい原因です。人生の目的をお金で買うことのないようによく確かめておきましょう。
>そういう環境で本当に勉強のできる子、学力が高い子が育つとは思えません。
そうですね。あだ花ばかりですね。
>――子どもにお金を掛けさえすれば学力が上がるという考えを持っている親御さんもいるような気がします。 >高橋:最も根本的な問題が親にとっての教育が「投資」や「消費」になり、教育に対してコストパフォーマンスを求めているということです。>お金を出せばいい物が買えるであろうと。>なるべく遠回りせずに確実にリターンが欲しい。>それがコスパです。
自分の子供に金をかけるのは、自己が所有する家畜に投資するようなものですね。
>本来教育は消費ではないんです。 >私自身も私立の中高一貫校を出ていますが、6年間で何があるかはわからない。 >どんな先生や友達と出会うか、どのような時を過ごすのか、何を学ぶのか、前もってわかるものではありません。 >だから、途中で学校以外に何かやりたいことを見つけて退学するかもしれない。 >その6年間は大学進学のためにお金を出して買うものではないんです。 > 大学も同じです。 >4年間でどんな出会いがあるかはわかりません。 >消費されるものでもないしサービスでもない。 >でも、親御さんは「これだけお金を払ったんだから見返りが欲しい」と言いますよね。 >だから、クレームも来るし、「就職までなぜ面倒を見てくれないんだ」となる。 >発想が貧困だと言わざるを得ない。
徹底的な現実肯定主義で、哲学 (非現実) がない。
>それは子どもにも伝わります。 >結局、損得勘定が一番大事で、役に立つことしかやらない。
現実肯定主義者には処世術しかありませんね。来るべき世界に期待する内容が何もない。夢も希望もない暮らしですね。このような状態では、時代を先取りすることなど、できるはずもない。
>それが読解力の低下につながっていることは先程話した通りです。
現実は分かるが非現実・考えは理解できない。 見ることのできる内容は本当の事である。見ることのできない内容は嘘である。誰しも嘘つきにはなりたくない。だから、自分の頭の中にある非現実の内容は語らない。これが、日本人の思考停止の原因である。現実の内容は頭の外にある。だから、見ることが可能である。見ればわかる。だから、考える必要はない。これは楽ちんである。正解はただ一つである。これは人とアニマルが共有する非言語の世界である。非現実 (考え) の内容は頭の中にある。だから、見ることができない。それは、ただの話である。その内容を知るには文法に基づいて文章の内容を逐一理解しなくてはならない。これは、骨の折れる仕事である。だから、通常、日本人は理解をしない。忖度 (推察) で代用して済ませている。理解は人間だけが持つ言語の世界である。理解と忖度は似て非なるものであるから注意が必要である。忖度 (推察) は聞き手の勝手な解釈であるから、話し手には何の責任もない。たとえ両者の間に齟齬が存在しても議論にもならない。現実直視になっていないことを忖度の主に指摘しても、'だって、私は本当にそう思ったのだから仕方がないではないか' と懸命に反発するので取りつく島がない。かくして、日本人の対話は成立しない。思慮ある人は ’純粋によく観察する’が、凡人は ‘期待したもの’ しか見ようとしない。
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