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2022年04月11日(月) 

 

 

>産経新聞   >ザ・インタビュー 英国史に学ぶ「しぶとさ」 歴史学者・君塚直隆さん著『イギリスの歴史』 >昨日 12:00  >ストーンヘンジから新型コロナウイルス禍まで-。 >欧州大陸の北西に浮かぶ大ブリテン島。 >辺境の島国が7つの海を支配する大帝国となり、今も世界の主要国であり続ける歴史から、何を学べるのか。 >英国史を専門とする歴史学者の君塚直隆・関東学院大教授(54)の新著『イギリスの歴史』(河出書房新社)は、日本にとってのヒントも豊富に詰まった英国通史だ。 

 

アングロサクソンから日本人が学ぶことは多いですね。   

 

(略)

>謎の多い巨石文化を残した先史時代を経て、英国の歴史は紀元前1世紀のカエサル率いるローマ軍の上陸で本格的に幕を開ける。 >5世紀のローマ撤退後にはアングロサクソン系をはじめとするゲルマン諸族の侵入を受け、現在まで続くイングランド、スコットランド、ウェールズという地域区分が姿を現してくる。>「以前書いた『物語 イギリスの歴史』(上下巻、中公新書)はどうしてもイングランド中心になったのですが、今回はアイルランドも含めた複雑な連合王国の形成にもかなり触れられました。 >最近もブレグジット(英国の欧州連合離脱)の際にスコットランド独立の機運が盛り上がるなど、何かあるたびに再燃し続けている問題ですから」

 

それぞれの民俗の背景を理解すれば、時事問題の内容にも興味が湧きますね。   

 

>× × ×

>11世紀にフランス北部から来たノルマン人によって征服されたイングランドは、中世を通じフランスの領土をめぐって戦争を繰り返した。 >国王の海外遠征のたびに戦費負担を求められたイングランドの貴族たちは、やがて結託して諸侯に相談のない課税などを禁じる「大憲章(マグナ・カルタ)」と呼ばれる要求を王に突き付け、受け入れさせた。 >そうした中で生まれた諸侯大会議(パーラメント)が、今日まで続く「議会」の源流となっていく。

(略)

>「やはり『柔軟性』がこの国のキーワードですね。 >貴族たちが下の階級に対して柔軟な姿勢を示す。 >それは、貴族たち自身もかたくなな国王と衝突を繰り返した歴史を持っているから。>他の欧州諸国と違い、下の階級が主導権を握る革命が起こらなかった最大の原因はそこでしょうね。

 

英国王は君臨すれども統治せず。 The English sovereign reigns, but does not rule. 

 

>貴族院がいまだに残るなど、古いものが融通無碍(むげ)に変化しながら生き残るしぶとさがある」

(略)

>「保守するための改革」という言葉に象徴される英国独特の保守主義も、そうした長い歴史の蓄積の中で自然と育まれていったことがよくわかる。 >「この国は万事、極端なことにはならないんですよ。 

 

彼らは最も知的な民族ですからね。   

 

>例外は国王を処刑した(17世紀の)清教徒革命くらいでしょうね。 >それもわずか11年で王政復古となったのですが、残した教訓は大きかった。 >国王は議会を無視して勝手なことをやってはいけないし、議会も民衆の声を拾う代議制へと進んでいく」

 

彼らは学習能力に長けていますからね。   

 

>× × ×

>[君塚直隆氏は]英国王室文書館で全111冊にのぼる女王の日誌を読み込んで完成させた評伝『ヴィクトリア女王』(中公新書)など、英国の君主にまつわる多数の著作を刊行し、日本における英国王室研究の第一人者としても知られる。 >通史の執筆は歴史家にとって大変な仕事だが、「私の専門の19世紀から現代までの歴史を見ても、やはり中世以来のさまざまな積み重ねの上で成り立ったのが分かってくる。 >その上でもう一度専門の時代に戻ると、今まで見えなかった側面に光を当てることができる。 >それが通史を書く醍醐味(だいごみ)ですね」。 >一時は「英国病」とまで言われた衰退期を経験しながら、なおしぶとく大国であり続けるイギリスの歴史は、今後の日本にとっても貴重な教訓に満ちている。  

 

そうですね。日本も大国になるかもしれませんね。    

 

>「もう日本は没落するばかりとの悲観論が強いですが、今も経済をはじめ多くの分野で力のある主要国なのは確か。

 

日本人は細工物が得意ですからね。世界中で日本人の作り物は重宝されていますね。この上、哲学を獲得することができれば ‘鬼に金棒’ ですね。 

大学などの高等教育機関で論文作りに励めば学士・修士・博士などの称号が得られる。博士は普通 '哲学博士' (Doctor of Philosophy: Ph. D.) と呼ばれる。

私は日本のインテリから ‘哲学とは何ですか’ と何度も聞かれた。外国人からは、このような質問を受けたことはない。日本人は大学で、自己の哲学を作ることを学んでこなかった。だから彼らは退屈男・退屈女となって大学在学中の4年間を遊んで暮らさなければならなかった。       

政治に関する考えは政治哲学になる。宗教に関する考えは宗教哲学になる。科学に関する考えは科学哲学になる。人生に関する考えは人生哲学になる。などなど。  

我が国の政治家には政治哲学がなく、わが国の宗教家には宗教哲学がない。わが国の科学者には科学哲学がなく、わが国の著述家には人生哲学がない。などなど。   

‘私は絶対に日本人を信用しない。昨日までの攘夷論者が今日は開港論者となり、昨日までの超国家主義者が今日は民主主義者となる。これを信用できるわけがない’  (あるアメリカの国務長官)    

TBSブリタニカとブリタニカ国際大百科事典を作ったフランク・ギブニー氏は、自著 <人は城、人は石垣> の中で、我が国の作家について次の様な感想を述べています。

孤立は日本式スタイルを誇る詩人、随筆家はいうに及ばず、小説家において最も顕著である。これは外国人にとっては判断をはばかられる主観的な領域である。しかし文学界で最も尊重される文章が意味を省略し、あいまいさに富み、漢字をうまく使って読ませ、文法分析家を意気揚々と悩ます一種の「気分の流れ」であることは一般に真実である (私の思考パターンは取り返しのつかぬほど西洋的なので、私は自分がスラスラ読めるような日本語の散文は深刻なまでに文学的優雅さに欠けているにちがいない、という大ざっぱなルールをとっている)。(引用終り)

我が国には人手不足の話はあるが、頭脳不足の話はない。わが国は、無哲学・能天気の国である。だから、国民は歌詠みになる。バラバラな単語ばかりの歌詞には意味がない。 

 

イザヤ・ベンダサンは、自著 <日本人とユダヤ人> の中で、言葉 (ロゴス) について以下のように語っている。

、、、、、 母親が子供に「チャント・オッシャイ」という場合、明晰かつ透明 (英語ならクリヤー) に言えということでなく、発声・挙止・態度が模範通りであれ、ということである。だが、クリアーということは、原則的にいえば、その人間が頭脳の中に組み立てている言葉のことで、発声や態度、挙止とは全く関係ないのである。プラトンの対話篇から、例として『クリトン』をあげてみよう。この対話は、明日の死刑執行を前にして、夜明けに、獄中のソクラテスをクリトンがたずねて、脱獄をすすめるところからはじまる。もちろんソクラテスは寝ている。だがどう読んでみても、ソクラテスが起き上がって、威儀を正して、法の遵守を説いて、クリトンに反論したとは思えない。ソクラテスは、おそらく最後まで寝っころがったままで話しているのだ。従って、この場合、純粋に、ソクラテスの言った言葉 (ロゴス) だけが問題なので、彼の態度や語調は全く問題にされないのである。日本では、「その言い方は何だ」「その態度は何だ」と、すぐそれが問題にされるが、言っている言葉 (ロゴス) そのものは言い方や態度に関係がない。従がって厳然たる口調と断固たる態度で言おうと寝ころがって言おうと言葉は同じだなどとは、だれも考えない。従って純然たる会話や演説の訓練はなく、その際の態度と語調と挙止だけの訓練となるから、強く訴えようとすれば「十字架委員長の金切声」という形にならざるをえない。(引用終り)     

日下公人氏は、<よく考えてみると、日本の未来はこうなります。> の中で、日本人に関するW.チャーチルの感想を以下のごとく紹介しています。

日本人は無理な要求をしても怒らず、反論もしない。笑みを浮かべて要求を呑んでくれる。しかし、これでは困る。反論する相手をねじ伏せてこそ政治家としての点数があがるのに、それができない。

 それでもう一度無理難題を要求すると、またこれも呑んでくれる。すると議会は、今まで以上の要求をしろと言う。無理を承知で要求してみると、今度は笑みを浮かべていた日本人が全く別人の顔になって、「これほどこちらが譲歩しているのに、そんなことを言うとは、あなたは話のわからない人だ。ここに至っては、刺し違えるしかない」と言って突っかかってくる。

 英国はその後マレー半島沖で戦艦プリンスオブウェールズとレパルスを日本軍に撃沈され、シンガポールを失った。日本にこれほどの力があったなら、もっと早く発言して欲しかった。日本人は外交を知らない。(引用終り)       

 

>世界で起きることに無関心ではいられない立場です。

 

そうですね。日本人には世界観がないので、国際社会での付き合いに難渋していますね。この短所は英語の勉強により克服できるでしょうね。       

我々日本人は日本語と英語の両言語を良く学び、思考における時制の大切さを十分に理解する必要がありますね。英語にある時制 (tense) を使った考え方を会得すれば、我々は自己の意思 (will) を明らかにすることも可能になるし、自分自身の世界観 (world view) を持つことも出来ます。さすれば我々は国際社会において相手の理解も得られ、未来社会の建設に協力することも可能になります。かくして、我々日本人は、人類の進歩に一層の貢献が可能になるでしょう。 

『有能な人材が世界から日本に集まり、ここで世界に向けてサクセスストーリーが生まれるという国家を目指すべきです。 このための具体的な政策課題として (1)英語を第2公用語にする (2)定住外国人に地方参政権を与える (3)インターネットの接続料はじめ知的生産活動の基本コストを諸外国並みにする (4)日本の制度やシステムの中で国際基準と合致しないものを一括して見直す―の4点を提案したいと思います。』 (茂木敏充外務大臣)   

 我が国の ‘かな漢字’ は世界中何処の国に行っても通用しない。特にローマ字 (alphabet) の代わりに仮名を使用することには害毒がある。仮名漢字表記による学習で自分は世界に通じていると思い込む。だが、これは事実ではない。勝手な解釈により世界に関する独りよがりの解釈は避けられない。私は宿泊先のアメリカ人の名前は知っている。しかし、その綴り方は分からない。つづり字を考えることのない日本人の記憶方法だからである。このような文盲に近い体験の仕方では外国人との文通もできない。地図を見て探すことも難しい。かな書き英語が我が国民の国際化を果てしなく遠ざけているということができる。  

国語の勉強は読み書きの練習である。ところが、日本語のかな漢字表記は難しい。特に漢字の字形と音訓の習得に月日を費やし、目的の勉学の成果が遅れている。私の知人に '〇〇健' という名前の人がいる。彼は周りの人から 'タケちゃん' とか、'ケンちゃん' とか呼ばれている。'一体どちらが本当なのか' と私が尋ねると、彼は 'どちらでも良いのですよ' と答える。'でも、戸籍ではどうなっているのか' と尋ねると、'戸籍にはフリガナがありませんから、どう読んでも良いのですよ' という答えであった。これを '日本人の自由' というのであろうか。'あるべき姿' の追及がない。だから表記法の改革も進まない。とりわけ漢字圏以外の国から来た外国人には日本語の漢字は難しい。日本語をローマ字表記にすれば彼らもたちどころに日本語を読めるようになる。読み書きが自由になると一人前の大人として活躍できる。筆記試験でも真の実力が発揮できる。外国人の能力に関してより公平な評価をする社会が我が国内に実現する。ぜひローマ字表記を法制化してもらいたい。          

為せば成る。為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり。 (上杉鷹山)  

 

>その点、英国は今回のウクライナ危機の対応を見てもわかる通り、どういう時に関わり、プレゼンスを示すかの判断が実にうまい。>学ぶことは山ほどあるんですよ」 

 

日本人と英国人の長所は別なところにあるので、補完関係が成り立ちやすいですね。お互いに頼りになる存在ということになりますね。

日本人には意思がない。だから、英国人のように能動的な行動がとれない。受動ばかり行動では時宜を得た行動がとれない。       

 

>◇

>3つのQ

>Q英国史の中で注目すべき一人を挙げるとすれば? >歴史を最も大きく変えたという意味では、(清教徒革命を主導し自ら護国卿となった)クロムウェルでしょうね 

 

そうですね。英国民は共和国の護国卿 (独裁者) となったクロムウェルから大変な勉強をしましたね。英国人は護国卿もダメなら共和制もダメでしたね。それで彼らは立憲君主制に落ち着いたのですね。   

 

>Qこれからの日英関係は? >今年は日英同盟締結120年で、来年は失効100年の節目。 >ブレグジット以降の両国接近は顕著で、「新・日英同盟」の可能性もあります 

 

お互いに島国で似たところのある両国ですね。だが似たところもあれば、補完関係にあるところもある。接近は多大な利益を両国にもたらすことでしょう。        

 

>Q今後の執筆予定は? >歴史の中での貴族の役割を考察する『貴族とは何か(仮)』を新潮選書から出す予定です  

 

我が国には貴族がないので、大いに参考になりますね。  

 

>◇

>きみづか・なおたか 昭和42年、東京都生まれ。 >立教大文学部卒業後、英オックスフォード大留学を経て、上智大大学院文学研究科史学専攻博士後期課程修了。 >博士(史学)。 >東京大客員助教授、神奈川県立外語短大教授などを経て現職。>著書は『立憲君主制の現在』(サントリー学芸賞)、『エリザベス女王』など多数。  

 

 

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閲覧数161 カテゴリアルバム コメント0 投稿日時2022/04/11 18:26
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