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2025年08月23日(土) 

 

 

>「持てる国」と「持たざる国」の対立   

>近衛によれば、世界は「持てる国」(已成の強国)と「持たざる国」(未成の強国)に分かれている。   

 

そうですね。それは今でも変わらない。   

 

>英米のような「持てる国」は早くより植民地を築き、資源を囲い込み、その利益を独占している。   

>そんな英米にとって、国際秩序の現状維持は自国の覇権を守るもっとも有効な手段であり、「力による現状変更は認めない」と、平和の美名のもとにその体制を正当化しようとする。   

 

戦国時代は良くないですね。   

 

>いっぽうで「持たざる国」は、現状維持のままでは永遠に従属的な立場に甘んじざるをえない。   

>したがって、「持たざる国」が膨張と発展を志向しようとすれば、既存の秩序に挑戦せざるをえなくなる。   

>近衛は、ドイツの行動を積極的に肯定はしないものの、そうした国際環境の現実を無視して、第一次世界大戦を「平和志向で正義の英米」対「軍国志向で悪のドイツ」という二項対立の図式で単純に整理するのは、あまりに狡猾な論法だと喝破したのだ。   

>こうした考えの根底には、日本もまた「持たざる国」であるという強い自覚があった。   

 

日本は後進国ですね。   

 

>たしかに日本は第一次世界大戦で戦勝国の一角に食い込んだものの、経済力・資源・国際的立場において、英米とは比較にならないという現実も横たわっていた。   

>論文の中にある「危うい芽」   

>要するに英米の平和主義は現状維持を便利とするものの唱うることなかれ主義にして、何ら正義人道主義と関係なきものなるにかかわらず、我が国論者が彼らの宣言の美辞に酔うて平和即人道と心得、その国際的地位よりすれば、むしろドイツと同じく現状の打破を唱うべきはずの日本におりながら、英米本位の平和主義にかぶれ国際連盟を天来の福音のごとく渇仰するの態度あるは、実に卑屈千万にして正義人道より見て蛇蝎視すべきものなり。   

 

それは単なる悪口ですか、それとも新秩序の提案ですかね。戦わずして勝つことが大切ですね。   

 

>近衛の英米にたいする警戒感はきわめて強烈だった。   

>だが、それはたんなる被害妄想ではなかった。   

>幕末以来の日本の近代化の過程を考えれば、そして欧米の帝国主義や人種差別のすさまじさを見れば、かれの主張は当時の時代状況に根ざしたものでもあった。   

>もっとも、近衛文麿はたんなる反米・反英主義者だったわけではない。   

>前述の論文のなかでも、来たる講和会議において、米英の「経済的帝国主義」(資源の独占など)と「黄白人」間の人種差別を否定し、その“二枚舌”を是正させてやろうと熱く主張してもいた。   

>しかし、そこにはすでに危うい芽が潜んでいた。   

>なぜならそのつづく箇所で近衛は、日本が経済封鎖を受けた場合は「我が国もまた自己生存の必要上戦前のドイツのごとくに現状打破の挙に出でざるを得ざるに至らん」と書き添えていたからである。   

 

‘出ざるを得ない’ で、現状打破が可能なのですかね。その目算がたっていたのですかね。無謀な政治ではないですかね。      

 

>その後の日本の進路を思えば、あまりにも示唆的な記述だった。   

>日独を追い詰めた米英主導の国際体制   

>実際、その後の展開は近衛のことばをなぞるかのようだった。   

>1919(大正8)年、日本はパリ講和会議において、国際連盟の規約に人種差別撤廃の文言を盛り込むよう提案したが、米英などの反対により否決された。   

 

それは「アーリア人至上主義」ですね。彼らの自信は崩れませんね。      

 

>この挫折は、日本に深い国際的疎外感をもたらした。   

>さらに1929(昭和4)年の世界恐慌を機に、米英など「持てる国」は高関税を導入し、ブロック経済体制を構築して自国の利益を保護する方向へ走った。   

>この利己的な動きは、「持たざる国」日本に危機感を抱かせ、大陸進出への動機づけともなった。   

 

それは現在の ‘持たざる國’ イスラエルの様なものですね。パレスチナへの進出の動機づけになっていますね。      

 

>第一次世界大戦後の国際秩序は、しょせん「持てる国」に都合がいいものにすぎなかったのではないか。   

>そういう疑念が高まるなかで、ドイツではヒトラーが台頭し、ヴェルサイユ体制に挑戦した。   

>日本もまた、みずからの勢力圏の拡大をめざした。   

 

日本人には未来が見えていないですね。国民全員が奈落の底に突き落とされる結末をを考えたことはないのですかね。洞察力がない。浅はかである。     

 

>そして日中戦争の最中に、40代後半になっていた近衛首相のもとで「東亜新秩序の建設」を掲げるにいたった。   

 

その建設計画は泥縄式ですね。どこの国が建設に賛成するのですかね。     

 

>これは結果的にワシントン体制への挑戦となった。   

>このように米英との協調外交は、いうほど容易ではなかったのである。   

 

我が国は米英との話し合いが大切ですね。   

バンス米副大統領 (ロシア・ウクライナ首脳会談での事態打開に期待感) 「対面で話すことで膠着状態を打開できることがある」    

 

>---------- 辻田 真佐憲(つじた・まさのり) 作家・近現代史研究者 1984年、大阪府生まれ。   

>慶應義塾大学文学部卒業、同大学院文学研究科中退。   

>2012年より文筆専業となり、政治と文化芸術の関係を主なテーマに、著述、調査、評論、レビュー、インタビューなどを幅広く手がけている。   

>著書に『日本の軍歌』『ふしぎな君が代』『大本営発表』(すべて幻冬舎新書)、『空気の検閲』(光文社新書)、『文部省の研究』(文春新書)、『たのしいプロパガンダ』(イースト新書Q)など多数。   

>監修に『日本の軍歌アーカイブス』(ビクターエンタテインメント)、『出征兵士を送る歌/これが軍歌だ!』(キングレコード)、『満州帝国ビジュアル大全』(洋泉社)などがある。   

> ----------   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


閲覧数36 カテゴリアルバム コメント0 投稿日時2025/08/23 01:10
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