10月12日(日曜日)に「結いの田」稲刈りと収穫祭が開催されました。その時に稲1株(種籾3粒)の分けつ数、籾数などを調べたいと思い、団長さんご夫妻にお願いして、稲一株のサンプルをいただいてきました。持ち帰ったあと、物干し竿の端にかけて10日間自然乾燥させて、茎数、籾数などを調査しました。★茎数(分けつ数) 「結いの田」一株の稲のサンプルです。茎数は28本です。種籾3粒から成長した稲に28本の穂が実りました。種籾1粒からは9から10本です。★1株当たりの粒数 28本の穂の籾を数えました。100粒ずつのグループに分けております。全部で2820粒でした。種籾3粒が2820粒のお米になったのです。1粒の種籾あたり940粒でした。1粒の種籾が940倍に育ったのです。千粒ごとに分けた写真です。★一株当たりお米の重量籾すりと精米は後で孫たちにさせましょう。サンプルとしていただいてきた稲の代わりに、同じ条件下で栽培された不耕起米で代替して重量を計ることにしました。このお米は収穫祭の時に購入させていただいたお米です。 代替米2820粒を数えてその重量を量りました。重量は約60gでした。★炊飯60gのお米は少なすぎて炊けませんので、その5倍の300グラムをこの炊飯器で炊きました。★ごはんの重量300gのお米は610gのごはんに炊きあがりました。水分を含みますから2倍強の重量になりました。1株分のごはんは610g/5=122gでした。標準の大きさのごはん茶碗に入れました。左が一株分、種籾3粒分のごはんです。右は幼児用のお茶碗に入れました。1株分の3分の1で、種籾1粒分のごはんです。このごはんを得るために、土、水、太陽の恵みのほかに実に多くの技術と人手がかかっています。先人の知恵や工夫、創造性に培われた技術の結集です。それらを仲間と心を結んでともに五感で体験できることは本当に素晴らしいと思います。1粒の種籾から940粒のお米ができるのです。1粒のお米も無駄にはできませんね。このお米1粒は計算上では0.021gですが、この1粒が日本人の主食の原点と思えば1粒の種籾にとても重いものを感じます。いつも感謝してごはんをいただきたいと思います。多くの人にお米の命と素晴らしさを伝えていきたいと思います。