長年、念願の伯耆大山に登ってきました。昔、会社のICさんから良い山だったよと聞いていました。山岳同好会で悪天にもかかわらず強行して中腹で引き返した因縁もありますが、それから半世紀たってやっと実現しました。10/18-19は移動性高気圧に覆われて絶対に天気の心配はないとの確信で計画しました。一日目は米子か登山口まで行って、翌日に登って当日中に帰宅する計画です。米子までは新幹線と特急で4時間に対して、相棒の助言で高速バスを探すとほぼ同時間で行けてしかも半額料金なのでジパングを使う予定は止めました。彼女は昔この登山で足を痛めたとかで今回は単独行になりました。米子市内に入る前に格好の良い山が見えたので位置を確認すると大山そのものでした。晴天にもかかわらず雲が張り付いていたのは独立峰のためだと云う事。中国地方の最高峰だけあって目立った存在です。 米子の前米子の駅の観光案内で登山口での宿を紹介してもらったので米子市内で泊るより明日は1時間早く山にとりつけます。親切な案内嬢に感謝。米子からバスで約1時間、標高約700mの大山寺に到着。チェックインまで時間があったので大山寺や大神山神社を見学しましたが長い石畳みの参道や階段で左足が痛くなって明日の行程を心配しました。翌朝も快晴でした。7時に朝食を摂って7時半に宿を出、判りにくい夏山登山口(標高780m)に。「一木一石運動」とかで石置場から直径4cm位の小石を一個ザックに入れて登りました。登山道は階段が多くて、しかもそのピッチが足に合わず三合目までで40分間、行者谷別れまで40分間、六合目まで15分間、八合目まで30分間を10歩登ってひと休止の喘ぎ喘ぎのペースでした。それでもこれで案内書のコース時間とおりでしたので、それ程遅いペースでもなかったようです。 登山道八合目(標高約1600m)から頂上までは階段や急な登りもなくなりダイセンキャラボクの大群落を見ての板道でした。それでも快調な足取りではなくヨタヨタ歩きの疲労困ぱいペースでした。 中央が山頂最近は山歩きも少なくて、この冬のポンポン山や愛宕山と春の葛城山登り位でしたので標高差900mの登りに自信はありませんでした。予想とおり快適な登山とはいきませんでした。この山は登り一辺倒でペースを回復できる平坦な道やダウンコースが皆無でこれまでに経験のない山道でした。山頂は弥山(1709m)止まりで剣ヶ峰(1729m)へはナイフリッジのために通行止めなのはズット前から。弥山の山頂は公園みたいになって情緒がありません。これが達成感の得られなかった理由の一つです。 南側 北側 頂上小屋の前に石置場がありましたがあまり積層していませんでした。皆さん協力していないのかな。北壁からの崩落が毎年数千トンと云われるので、それに比べると持って登る量は比較になりませんけれどね。何時も山頂付近の小石を持って帰るのに今回は珍しいことをしました。登山コースは一本道なので迷う心配はありませんが下山は登り優先なので時間をとりました。好天の休日なので登山者が多かったので五合目から行者谷コースに回避しました。この辺は紅葉の季節でした。昨日来た大神山神社に出てバス停に戻ったのが12時半。合計5時間のコースでした。別の案内書では6時間所要のコースとの事だったので一安心しましたが足の疲労は強く、加齢を実感しました。 紅葉 北壁長年の念願は達成しましたが充実感はありません。手強かったコースだったのでこれからはもっと楽なコースを探そうかと考えています。やっぱり歳ねと云われました。